「キラキラとまぶしい程のつぶらでも
恋のハジマリ予感すらなく」
電車に乗ると決まって僕は
扉のところの寄り掛かれるところに
立つようにしている
人によってはそこのけと
駆けて行って迄して
席を取ろうとする人もいるけど
会社に行けばほとんどパソコンの前
座りっぱなしの僕は
身体が怠けてしまうのを避けるためにも
余程の事がない限り
このスタイルで通っている
老人や妊婦さんなどが
立っているのを見るのも嫌だし
だけど現状の通勤風景は
見るからに頑丈な男が
窮屈そうに肩を突っつき合いながら
座っているのが多い
それはある意味
現在の風潮を反映している面でもあると思う
権利にまつわるぶつかりあいの
小さな縮図であるかのような
ずっと若い彼女の眼は
キラキラと眩しい程に輝いている
そのつぶらなひとみは
時として胸にズキンと
響かせて
戸惑いを隠せない自分を
映し出す事がある
何でもないような
フリをするのが
精一杯の自分だった
小説風に書けば
上の様な書き方なんだろうけど
なかなか難しい
やはり短歌でつくるのが
今の自分には
合っているのかも
初恋亭夢中
恋のハジマリ予感すらなく」
電車に乗ると決まって僕は
扉のところの寄り掛かれるところに
立つようにしている
人によってはそこのけと
駆けて行って迄して
席を取ろうとする人もいるけど
会社に行けばほとんどパソコンの前
座りっぱなしの僕は
身体が怠けてしまうのを避けるためにも
余程の事がない限り
このスタイルで通っている
老人や妊婦さんなどが
立っているのを見るのも嫌だし
だけど現状の通勤風景は
見るからに頑丈な男が
窮屈そうに肩を突っつき合いながら
座っているのが多い
それはある意味
現在の風潮を反映している面でもあると思う
権利にまつわるぶつかりあいの
小さな縮図であるかのような
ずっと若い彼女の眼は
キラキラと眩しい程に輝いている
そのつぶらなひとみは
時として胸にズキンと
響かせて
戸惑いを隠せない自分を
映し出す事がある
何でもないような
フリをするのが
精一杯の自分だった
小説風に書けば
上の様な書き方なんだろうけど
なかなか難しい
やはり短歌でつくるのが
今の自分には
合っているのかも
初恋亭夢中