【サラブレッドセール(せり市場)=馬市】&【種牡馬】の最新情報 by馬市.com

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写真と映像でみる【セレクションセール2011(1歳馬)】

2011年07月24日 | サラブレッドセール(セリ市場)情報
2011年7月18日(月)~19日(火)、北海道市場(北海道新ひだか町静内)にて【セレクションセール2011(一歳)】が開催された。
※セール当日に報告した「セレクションセール2011結果速報」の補足で、ここでは18日(月)~19日(火)に開催された【一歳セール】の様子や高額上位馬等、市場長の公式インタビューを写真と映像で振り返る。

今年は当歳セールの上場頭数が予定まで集まらなかったために中止となり、上場頭数を増やした1歳セールは2日間にわたる開催となった。
ここ2年間は、セール開催当日の「比較展示」は実施されず、上場馬のチェックは「前日展示」で行うというスタイルが定着し、多数の購買関係者に認知されてきていた。しかし、今年は380頭も上場予定馬を集めてしまい(昨年は252頭)、馬房数(満杯に入れて315)に限るがあることから、せっかく浸透してきた前日展示の開催が不可能となった。当然、購買者側からは「例年のように前日展示はやらないのか?」という要望が出るわけであり、急きょ13日~14日に「事前下見」(前日展示とは意味合いが大きく違う)が実施されることになった。
※大部分の人が「JRAからの要望で事前下見をやることになった」と認識しているようだが、JRAに確認したところ、「そんな事実は一切ない」という回答があったことを付け加えておく。

セレクトセールの翌日ということで送迎バスも運行されたが、そもそも事前下見の告知が不足しており、利用客は2人、下見そのものに参加した購買関係者は、昨年の前日展示から比較して雲泥の差だった。参加した購買者側からも、「直前で案内されても日程調整がつかない知り合いが多かった」や「比較展示中に主催者がビデオ撮影をしていて、実際に来ている我々が馬をじっくり見ることができなかった」という声、当然その裏返しとして販売者側からは、「お客様に見てもらったという手応えが感じられなかった」と、運営面に対する不満の声が多く出ていた。


写真:事前下見の様子(比較展示)


写真:事前下見の様子(常歩)

事前下見の客足が低調だったことから、生産振興会からは「もう少しお客さんに見てもらえる時間を作ってほしい」との希望が出され、セール当日は時間短縮版の比較展示と常歩が実施された。

写真:セール当日の様子(比較展示、18日)


写真:セール当日の様子(常歩、18日)


写真:セール当日の様子(常歩、18日)


写真:セール当日の様子(展示時間外、18日)

セール当日は多くの購買関係者で賑わい、展示エリアだけでなく、各馬房前でも精力的にチェックをおこなう購買関係者の姿がみられた。


写真:セール当日の様子(比較展示、19日)


写真:セール当日の様子(常歩、18日)

正午(2日目は午前11時30分)よりセールがスタート。今年の購買登録者数は327名(昨年:302名)をだった。
開催前には、荒木正博市場長が下記のように挨拶した。



写真・動画:荒木正博市場長の挨拶

2日間で名簿掲載頭数380頭のうち20頭が欠場となり、360頭(牡231、牝129)が上場され、結果概要は、売却頭数201頭(牡141、牝60)、売却率55.83%(牡61.04%、牝46.51%)、売上総額18億4,317万円(税込)、平均価格917万円(税込)だった。
※2010年度の結果(1日開催):上場頭数245頭(牡170、牝75)、売却頭数141頭(牡105、牝36)、売却率57.55%、売上総額15億3,216万円(税込)、平均価格1,086万6,383円(税込)。
※2009年度の結果(1日開催):上場頭数241頭(牡149、牝92)、売却頭数132頭(牡89、牝37)、売却率54.8%、売上総額13億105万5,000円(税込)、平均価格985万6,477円(税込)。
過去からの結果推移表もこちらから

2日間通じての最高額馬は、トゥインクルタイム(中央2勝)の半弟「No.145-プリンス(父マンハッタンカフェ)」で、2,400万円(税抜)で落札(落札者:竹園正継氏)された。準最高額馬は、ホシノピアス(G3-フェアリーS2着)の半弟「No.295-ダンジグジョイの2010(父ステイゴールド)」で、2,150万円(税抜)で落札(落札者:猪熊広次氏)された。

以下、2,000万円を超えた3頭の写真・動画(落札シーン&落札直後の横姿)を掲載する。

【No.145-プリンス(トゥインクルレインの2010)】
牡 父マンハッタンカフェ 母トゥインクルレイン(母父Gilded Time)
落札者:竹園 正継 氏
落札価格:24,000,000円
販売者・生産牧場:松本牧場
本馬のブラックタイプへ



写真・動画:落札シーン&落札直後の横姿

【No.295-ダンジグジョイの2010】
牡 父ステイゴールド 母ダンジグジョイ(母父Danzig)
落札者:猪熊 広次 氏
落札価格:21,500,000円(税別)
販売者・生産牧場:(株)タイヘイ牧場
本馬のブラックタイプへ



写真・動画:落札シーン&落札直後の横姿

【No.373-ダイワデリカシーの22】
牡 父アドマイヤムーン 母ダイワデリカシー(母父バブルガムフェロー)
落札者:(有)ケイアイファーム
落札価格:20,100,000円(税別)
販売者・生産牧場:酒井 秀紀 氏
本馬のブラックタイプへ



写真:落札シーン&落札直後の横姿

市場終了後、荒木正博市場長が報道陣のインタビューに答え、当歳がセール中止になった経緯や、今年の結果についての考察、来年の開催方法などについて下記動画のようにコメントした。後半部分では報道陣から厳しい指摘が出る一幕もあった。


動画:荒木正博市場長インタビュー

当セールはあくまでもセレクションセールである。毎回記述しているが、売却率50%台でセレクトされた市場と呼べるのか、はなはだ疑問である。昨年の250頭規模でも購買者側からは、「セレクションセールと呼べない馬がたくさんいた」と指摘されていながら、今回380頭規模にまで拡大したことに対し、購買者・販売者双方から「理解に苦しむ」という声が多数出ている。まして、この厳しい結果を受けて、上記会見では「来年は350頭規模で2日間開催をする」とほとんど変化のないコメントが出たことに対し、取材していた報道陣全員が驚きの表情を隠せなかった。当セールがセレクトセールに対して強みを発揮するには、「実馬検査をしっかり実施して上場馬を選定する」ことが重要であり、そのノウハウを独自に構築することが必須だと思う。そういう気運が高まっていた頃もあったのだが、ここ数年で一気に実馬検査を軽視するようになってしまったことは非常に残念である。今回の結果を見れば、選定のミスがなければ、7割・8割以上を目指せるセリも可能である。今一度、セレクションセールの強みはなんなのか、じっくりと考えて、来年の開催方法を打ち出して欲しいと切に願っている。

最後に、価格帯別の売却実績を示す。

「価格帯別売却実績」
 ・2,000万円以上:3頭(1.5%) ※昨年:9頭(6.4%)
 ・1,500万円~2,000万円:26頭(12.9%) ※昨年23頭(16.3%)
 ・1,000万円~1,500万円:43頭(21.4%) ※昨年35頭(24.8%)
 ・700万円~1,000万円:49頭(24.5%) ※昨年:33頭(23.4%)
 ・500万円~700万円:49頭(24.3%) ※昨年:30頭(21.3%)
 ・500万円未満:31頭(15.4%) ※昨年11頭(7.8%)
 ・主取頭数:159頭 ※昨年105頭

上記分布と主取頭数を見ても、絞込みの重要性が認識できると思う。


 <参考>
  ・セレクションセール情報ページ
  ・日本の【馬市】開催日程2011&各セールの詳細情報

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写真と映像で見る【セレクトセール2011(第2日目、当歳馬)】

2011年07月24日 | サラブレッドセール(セリ市場)情報
2011年7月12日(火)、ノーザンホースパーク(北海道苫小牧市美沢)にて【セレクトセール2011(第2日目、当歳馬】が開催された。
※セール当日に報告した「セレクトセール2011結果速報」の補足で、ここでは12日(火)に開催された【当歳セール】の様子や高額上位馬、吉田照哉氏インタビュー等を写真と映像で振り返る。

1歳セールの翌日に開催される【当歳セール】は、午前8時から比較展示が実施され、昨年同様に一挙に全上場馬が展示された。昨年は、展示をみる購買関係者が少なく間延びした印象だったが、今年はスタートから多くの購買関係者がじっくり各馬を吟味する姿が見られた。


写真:比較展示風景


写真:比較展示風景

上場直前の各馬は、2箇所に設けられたパレードリンクを周回。購買関係者は、パレードリンク外側のテント内から最終チェックをおこなった。


写真:パレードリンクでの周回

午前10時から「セリ」がスタート。当歳の初陣は「No.301-リアリーハッピーの2011」が飾り、長浜卓也氏鑑定人独特の「ハーツクラーイ!」というコールで始まった。



写真・動画:No.1-ガールインスタイルの2010のセールシーン

セールは、比較展示(午前8時から)終了後の午前10時から午後6時15分までの約8時間という長丁場にわたって220頭(牡154頭、牝66頭)が上場され、結果概要は、売却頭数161頭(牡115頭、牝46頭)、売却率73.2%(牡74.7%、牝69.7%)、売却総額(税込)46億6,956万円、平均額(税込)2,900万3,478円(牡3,315万2,608円、牝1,863万652円)だった。
各馬の結果一覧はこちらから
※2010年の結果:上場頭数208頭(牡140頭、牝68頭)、売却頭数141頭(牡97頭、牝44頭)、売却率67.8%、売却総額(税込)35億595万円、平均額(税込)2,486万4,894円。
※2009年の結果:上場頭数320頭(牡225頭、牝95頭)が、売却頭数207頭(牡146頭、牝61頭)、売却率64.7%、売却総額(税込)51億5,886万円、平均額(税込)2,492万円。

ちなみに上場者別の売却率は、社台グループからの上場馬が91%(売却額:31,329,204円)、それ以外が50%(売却額:18,895,833円)だった。
※2010年の売却率内訳:社台グループからの上場馬が93%、それ以外が41%だった。
※2009年の売却率内訳:社台グループからの上場馬が92%、それ以外が42%だった。

今年度の最高額馬は、ディープインパクトなどの半弟「No.336-ウインドインハーヘアの2011(父ネオユニヴァース)」で、鑑定人が提示した7,000万円にすかさず1億、1億5,000万円と声がかかり、最終的には2億5,000万円(税抜)で落札(落札者:グローブエクワインマネージメント(有))された。準最高額馬は、「No.419-マジックストームの2011(父ディープインパクト)」で、1億3,000万円(税抜)で落札(落札者:里見治氏)された

以下、1億円を超えた3頭の写真・動画(落札シーン&落札直後の横姿)を掲載する。

【No.336-ウインドインハーヘアの2011】
牡 父ネオユニヴァース 母ウインドインハーヘア(母父Alzao)
落札価格:2億5,000万円
落札者:グローブエクワインマネージメント(有)
販売者・生産牧場:ノーザンファーム
本馬の詳細ページへ



写真・動画:セールシーン&取引直後の横姿(2011/7/12撮影)

【No.419-マジックストームの2011】
牡 父ディープインパクト 母マジックストーム(母父Storm Cat)
落札価格:1億3,000万円
落札者:里見 治 氏
販売者・生産牧場:ノーザンファーム
本馬の詳細ページへ



写真・動画:セールシーン&取引直後の横姿(2011/7/12撮影)

【No.351-カチバの2011】
牡 父ダイワメジャー 母カチバ(母父Sir Cat)
落札価格:1億円
落札者:島川 隆哉 氏
販売者・生産牧場:社台ファーム
本馬の詳細ページへ



写真・動画:セールシーン&取引直後の横姿(2011/7/11撮影)

以下、開催中にアップしていた写真(落札シーン&落札直後の横姿)を高額順に列記する。
 ・No.367-ミュージカルウェイの2011(落札価格9,600万円、父ディープインパクト)
 ・No.388-ジェダイトの2011(落札価格8,400万円、父キングカメハメハ)
 ・No.405-パーソナルレジェンドの2011(落札価格8,200万円、父ディープインパクト)
 ・No.409-アドアードの2011(落札価格6,900万円、父ディープインパクト)
 ・No.373-マチカネハツシマダの2011(落札価格6,800万円、父ネオユニヴァース)
 ・No.401-データの2011(落札価格6,400万円、父ディープインパクト)
 ・No.345-レンドフェリーチェの2011(落札価格6,200万円、父ディープインパクト)
 ・No.466-ライブリーチューンの2011(落札価格6,000万円、父ディープインパクト)
 ・No.354-ジュエルオブザナイトの2011(落札価格5,000万円、父Malibu Moon)
 ・No.356-エアウイングスの2011(落札価格5,000万円、父キングカメハメハ)

当歳セール終了後、吉田照哉市場長が合同記者会見にこたえ、「この4年間、セールとして下がり傾向だったものを大幅に元に戻す結果でした。加えて、震災という大きな事件があり社会情勢は十分に回復していない中、新規参入者さんも多く活発セールとなりました。この盛り上がりは一つのターニングポイントで、売上が落ちてきている競馬そのものにも良い影響を与えると思います。」など下記(動画参照、ノーカット版)のようにコメントした。


動画:吉田照哉市場長インタビュー

昨今、当歳セールから1歳セール・2歳セールへシフトしてきたとよく言われているが(筆者もよく使っていたフレーズ)、吉田照哉氏がインタビューで述べている「当歳セールが盛り上がるのは日本特有のものだが、当歳・1歳・2歳それぞれに良さがある。当歳馬は夢を買うという意味で、より現実的な1歳・2歳とは別物と考えており、成長を見守るなど所有する喜びを感じてもらえる。」というのを改めて認識させられた当歳セールだった。そもそも、競走馬を所有するのはステータスであったり喜び・楽しみであるはずが、いつしか現実的なコスト面が先行して語れるようになり(もちろん重要なことだが)、それに拘りすぎる雰囲気が強くなっているのかもしれない。

 <参考>
  ・セレクトセール情報ページ
  ・JRHA日本競走馬協会
  ・日本の【馬市】開催日程2011&各セールの詳細情報

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写真と映像で見る【セレクトセール2011(第1日目、1歳馬)】

2011年07月24日 | サラブレッドセール(セリ市場)情報
2011年7月11日(月)、ノーザンホースパーク(北海道苫小牧市美沢)にて【セレクトセール2011(第1日目、1歳馬)】が開催された。
※セール当日に報告した「セレクトセール2011結果速報」の補足で、ここでは11日(月)に開催された【一歳セール】の様子や高額上位馬、吉田勝己氏インタビュー等を写真と映像で振り返る。


写真:会場入り口の案内看板

セール当日の「一歳馬比較展示なし」というスタイルはすっかり定着し、購買関係者は、7月9日(土)からの「事前下見期間」を利用し、各厩舎をまわりながら上場馬のチェックを行った。昨年以上に、事前下見期間の前から各牧場を精力的にまわる購買関係者が多かったとのことで、セールまでに購買馬選定準備を十分におこない、事前下見期間では「最終チェックをおこなう」という流れが確立されてきた感がある。これは、一昨年より導入されている「オンラインレポジトリー(四肢レントゲン写真及び上部気道内視鏡動画をWeb上で7/1より公開された)」や「写真&ウォーキング動画(写真は6/10より公開、動画は6/30より公開)」の浸透も大きな要因と言える。さらに販売者側にとっては、主催者が提供している資料だけでなく、セールに向けての積極的なプロモーションを効果的に行えるかが結果を左右すると言える。
ちなみに、今年は事前購買登録者が多く、当日登録と合わせると総購買登録者数は411名(うち海外購買登録者6名)を数えた。(昨年:356名)

セール当日の11日(月)も、セリスタート(午前10時)ギリギリまで、下見エリアは多数の購買関係者で賑わった。。


写真:セール当日最終下見の様子


写真:セール当日最終下見の様子


写真:セール当日最終下見の様子

上場直前の各馬は、2箇所に設けられたパレードリンクを周回。購買関係者は、パレードリンク外側のテント内から最終チェックをおこなった。


写真:パレードリンクでの周回

セール前には、日本競走馬協会の河野太郎会長から開会挨拶があり、「セレクトセールから日本経済を上向きにし、被災地の復興にも大きな一歩を踏み出せるようなセリにしたい」との抱負が述べられた。また、毎年恒例となっているセレクトセール出身馬のG1表彰では、NHKマイルカップ・朝日杯フューチュリティSを制したグランプリボス号に河野会長から純金メダルとセレクトセールプレミアムが贈られ、オーナー代理の矢作芳人調教師が受け取った。また、G3-東京スポーツ杯2歳Sを制したサダムパテック号にもセレクトセールプレミアムが贈られた。
※セレクトセールプレミアム:当セールの購買馬が、2歳の中央競馬重賞の勝ち馬となった場合に、下記内容で支給される。
 支給額・・・G1:1,000万円、G2:300万、G3:100万 ※ダートグレード競走は半額




写真・動画:河野太郎会長の挨拶とセール前の表彰

午前10時よりセールがスタート!初陣は、新種牡馬として2歳戦で好スタートをきったダイワメジャー産駒「No.1-ガールインスタイルの2011」が飾った。



写真・動画:No.1-ガールインスタイルの2010のセールシーン

セールは、午前10時から午後7時までの9時間という長丁場にわたって233頭(牡140頭、牝93頭)が上場され、結果概要は、売却頭数197頭(牡120頭、牝77頭)、売却率84.5%(牡85.7%、牝82.8%)、売却総額(税込)49億6,230万円、平均額(税込)2,518万9,340円(牡2,771万5,625円、牝2,125万2,272円)だった。上場頭数・売却頭数・売却率・売却総額の全てにおいて、当セール1歳の過去最高を記録した。
各馬の結果一覧や当セールの結果推移等はこちらから
※2010年の結果:上場頭数214頭(牡137頭、牝77頭)、売却頭数173頭(牡111頭、牝62頭)、売却率80.8%、売却総額(税込)33億1,496万円、平均額(税込)1,916万1,619円。
※2009年の結果:上場頭数156頭(牡103頭、牝53頭)、売却頭数122頭(牡83頭、牝39頭)、売却率78.2%、売却総額(税込)28億3,437万円、平均額(税込)2,323万2,540円。

ちなみに上場者別の売却率は、社台グループからの上場馬が94%(平均額:26,925,000円)、それ以外が68%(平均額:16,780,702円)だった。
※2010年の売却率内訳:社台グループからの上場馬が93%、それ以外が61%だった
※2009年の売却率内訳:社台グループからの上場馬が92%、それ以外が58%だった。

今年度の最高額馬は、アドマイヤグルーヴやルーラーシップなどの半妹「No.51-エアグルーヴの2010(父ディープインパクト)」で、8,000万円からスタートした価格はみるみるうちに競り上がり、最終的には3億6,000万円(税抜)で落札(落札者:グローブエクワインマネージメント(有))された。準最高額馬は、アドマイヤムーンやプレイなどの半弟「No.122-マイケイティーズの2010(父キングカメハメハ)」で、こちらは7,000万円からスタートし、競り合いの末に2億6,000万円(税抜)で落札(落札者:島川隆哉氏)された。

以下、1億円を超えた2頭の写真・動画(落札シーン&落札直後の横姿)を掲載する。

【No.51-エアグルーヴ-の2010】
牝 父ディープインパクト 母エアグルーヴ(母父トニービン)
落札価格:3億6,000万円(税別)
落札者:グローブエクワインマネージメント(有)
販売者:(有)ノーザンレーシング
生産牧場:ノーザンファーム
本馬の詳細ページへ



写真・動画:セールシーン&取引直後の横姿(2011/7/11撮影)

【No.122-マイケイティーズの2010】
牡 父キングカメハメハ 母マイケイティーズ(母父サンデーサイレンス)
落札価格:2億6,000万円(税別)
落札者:島川 隆哉 氏
販売者:(有)ノーザンレーシング
生産牧場:ノーザンファーム
本馬の詳細ページへ



写真・動画:セールシーン&取引直後の横姿(2011/7/11撮影)

以下、開催中にアップしていた写真(落札シーン&落札直後の横姿)を高額順に列記する。
 ・No.092-ドナブリーニの2010(落札価格8,000万円、父ネオユニヴァース)
 ・No.178-クライウィズジョイの2010(落札価格7,600万円、父ディープインパクト)
 ・No.108-ラトラヴィアータの2010(落札価格6,600万円、父ディープインパクト)
 ・No.099-チェリーラブの2010(落札価格5,400万円、父ディープインパクト)
 ・No.240-プロモーションの2010(落札価格5,400万円、父チチカステナンゴ)
 ・No.097-エアデジャヴーの2010(落札価格5,200万円、父アグネスタキオン)
 ・No.110-サンデーピクニックの2010(落札価格5,200万円、父チチカステナンゴ)
 ・No.118-グローバルピースの2010(落札価格5,200万円、父クロフネ)
 ・No.136-キャッシュインクルーデットの2010(落札価格5,200万円、父ディープインパクト)
 ・No.124-グラッブユアハートの2010(落札価格5,100万円、父ディープインパクト)
 ・No.057-アビの2010(落札価格5,000万円、父アグネスタキオン)
 ・No.150-アルフォンシーヌの2010(落札価格5,000万円、父キングカメハメハ)
 ・No.035-アドマイヤフッキーの2010(落札価格4,900万円、父キングカメハメハ)

1歳セール終了後、吉田勝己氏が合同記者会見にこたえ、「下見・開催日ともにビックリするくらいお客さんの数が多かったですね。しかも、後半まで多数の方々に残って競っていただけました。最高額になったエアグルーヴの2010については、本当に素晴らしい馬で売るのが惜しいぐらいなのですが、セールを盛り上がるためにはこういう馬が出ることは大事なことです。」など下記(動画参照、ノーカット版)のようにコメントした。



写真・動画:吉田勝己氏インタビュー

社台グループからの上場馬が目立つのは例年通りで、この点についてのコメントは他紙に譲るとして、今年はとりわけ社台グループ以外の馬についても好結果を残したのが印象的だった。上場頭数は84頭で、売却頭数は57頭(67.9%)、売却平均額は1,678万だった。「社台グループ以外の馬が売れない」というのは、少なくとも1歳については払拭されており、戦い方如何ではもっともっと好結果が出せるチャンスがあるセールと言える。セレクションセールは迷走状態で、売却率55.8%・売却平均額917万円と低迷しており、販売者側としては、セレクトセールなのかセレクションセールなのか熟慮に熟慮を重ねた上で選択していかなければならない。



 <参考>
  ・セレクトセール情報ページ
  ・JRHA日本競走馬協会
  ・日本の【馬市】開催日程2011&各セールの詳細情報

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JRA2歳戦を勝ったセール出身馬写真(7/24、ダームドゥラックがラベンダー賞優勝!)

2011年07月24日 | サラブレッドセール(セリ市場)情報
2011年7月24日(日)に開催されたJRA2歳戦では、ラベンダー賞(2歳オープン)を勝った【JRAブリーズアップセール出身馬・ダームドゥラック】(1歳時はサマーセールで取引)など、下記3頭のセール出身馬が勝ち上がった。

デビュー戦から2連勝でオープン勝ちしたダームドゥラックは、父シンボリクリスエス、母フェアリーテールタイム(母父Fairy King)という血統の2歳牝馬。本馬は、2010年度サマーセール1歳において500万円(税別)で落札(落札者:JRA日本中央競馬会、販売者・生産牧場:下屋敷牧場)されたのち、2011年度JRAブリーズアップセール2歳において1,130万円(税別)で落札(落札者・馬主:榊原源一郎氏、販売者:JRA日本中央競馬会)されていた。

以下、落札シーンの写真&動画、落札直後の横姿を掲載する。

【ダームドゥラック】
函館9R ラベンダー賞(2歳オープン) 芝1000m
牝2 父シンボリクリスエス 母フェアリーテールタイム(母父Fairy King)
取引市場:2010年度サマーセール1歳(No.1,185、名簿
落札価格:5,000,000円(税別)
落札者:JRA日本中央競馬会
販売者・生産牧場:下屋敷牧場


写真:サマーセール落札直後の横姿&セールシーン(2010/8/27撮影)

取引市場:2011年度JRAブリーズアップセール2歳(No.64、名簿
落札価格:11,300,000円(税別)
落札者・馬主:榊原 源一郎 氏
調教師:領家 政蔵 氏
販売者・生産牧場:日本中央競馬会


写真・動画:ブリーズアップセール騎乗供覧シーン(2011/4/25撮影)
タイム:13.4秒-11.2秒=計24.6秒


【メイショウグラハム】
新潟5R メイクデビュー新潟(2歳新馬) 芝1800m
牡2 父アグネスタキオン 母オブザーヴァント(母父Capote)
取引市場:2009年度セレクトセール当歳(No.433、名簿
落札価格:32,000,000円(税別)
落札者・馬主:松本 好雄 氏
調教師:河内 洋 氏
販売者・生産牧場:(有)桜井牧場

写真:セールでの落札シーン(2009/7/13)


【プリサイスファイン】
函館1R 2歳未勝利 芝1200m
牡2 父プリサイスエンド 母カフェショコラ(母父Caerleon)
取引市場:2010年度セレクションセール1歳(No.184、名簿
落札価格:15,000,000(税別)
落札者・馬主:井山 登 氏
調教師:矢野 照正 氏
販売者・生産牧場:シンボリ牧場(有)


写真:セレクションセール落札直後の横姿&セールシーン(2010/7/20撮影)


 <参考>
  ・サラブレッド競り(せり)市場取引価格検索・種牡馬情報検索

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JRA競走に勝ったセール出身馬の紹介(7/24、フィールドシャインなど11頭)

2011年07月24日 | サラブレッドセール(セリ市場)情報
2011年7月24日(日)に開催されたJRA競走では、長浜特別(3歳上1000万)を勝った【セレクトセール当歳出身馬・フィールドシャイン】など、下記11頭のセール出身馬が勝ち上がった。

中央4勝目をあげたフィールドシャインは、父サクラバクシンオー、母ギャラリートーク(母父ブライアンズタイム)という血統の4歳牝馬。本馬は、2007年度セレクトセール当歳において4,400万円(税別)で落札(落札者・馬主:地田勝三氏、調教師:西園正都氏、生産牧場:ノーザンファーム)されていた。

<本日の写真掲載~この1頭!>

【フィールドシャイン】
京都10R 長浜特別(3歳上1000万) ダ1200m

牡4 父サクラバクシンオー 母ギャラリートーク(母父ブライアンズタイム)
取引市場:2007年度セレクトセール当歳(No.361、名簿
落札価格:44,000,000円(税別)
落札者・馬主:地田 勝三 氏
調教師:西園 正都 氏
販売者:(有)ノーザンレーシング
生産牧場:ノーザンファーム
写真:名簿掲載時の横姿(JRHA提供)


<その他の勝ち馬紹介>

【モンテエン】
新潟10R 佐渡特別(3歳上1000万) 芝2200m
牡4 父ゼンノロブロイ 母サンセットキス(母父トニービン)
取引市場:2007年度セレクションセール当歳(No.444、名簿
落札価格:10,000,000円(税別)
落札者:宮崎 利男 氏
馬主:毛利 喜昭 氏
調教師:松山 康久 氏
販売者・生産牧場:(有)瀬戸牧場


【ドリームセーリング】
函館12R 松前特別(3歳上1000万) 芝2600m
牡4 父クロフネ 母グローバルピース(母父サンデーサイレンス)
取引市場:2007年度セレクトセール当歳(No.451、名簿
落札価格:26,000,000円(税別)
落札者:(有)ビッグレッドファーム
馬主:セゾンレースホース(株)
サラブレッドクラブセゾン募集馬
調教師:白井 寿昭 氏
販売者・生産牧場:(有)千代田牧場


【アスカクリチャン】
新潟9R 村上特別(3歳上500万) 芝1600m
牡4 父スターリングローズ 母ローレルワルツ(母父ダイナレター)
取引市場:2008年度オータムセール1歳(No.416、名簿
落札価格:2,000,000円(税別)
落札者:永村 侑 氏
馬主:上野 武 氏
調教師:須貝 尚介 氏
販売者・生産牧場:つつみ牧場


【ユメノキラメキ】
京都12R 3歳上500万 芝1400m
牝4 父ロージズインメイ 母ツァリーヌ(母父メジロライアン)
取引市場:2007年度セレクトセール当歳(No.526、名簿
落札価格:8,000,000円(税別)
落札者・馬主:諸江 幸祐 氏
調教師:加用 正 氏
販売者・生産牧場:社台ファーム


【カツノセカンド】
函館6R 3歳上500万 ダ1000m
牡4 父イーグルカフェ 母ポルウナカベサ(母父Wild Again)
取引市場:2009年度HBAトレーニングセール2歳(No.99、名簿
落札価格:4,000,000円(税別)
落札者・馬主:勝野 隆治 氏
調教師:伊藤 伸一 氏
販売者・生産牧場:(有)下河辺牧場


【ミッキーセブン】
函館4R 3歳未勝利 ダ1700m
牡3 父フレンチデピュティ 母フローラルグリーン(母父フォーティナイナー)
取引市場:2008年度セレクトセール当歳(No.486、名簿
落札価格:32,000,000円(税別)
落札者・馬主:野田 みづき 氏
調教師:音無 秀孝 氏
販売者・生産牧場:ノーザンファーム


【ボンベイダック】
函館5R 3歳未勝利 芝1200m
牝3 父ディープインパクト 母ダンジグウィズウルヴス(母父Danzig)
取引市場:2008年度セレクトセール当歳(No.416、名簿
落札価格:20,000,000円(税別)
落札者・馬主:(株)グランプリ
調教師:矢作 芳人 氏
販売者・生産牧場:(有)パカパカファーム


【ダームドゥラック】
函館9R ラベンダー賞(2歳オープン) 芝1000m
牝2 父シンボリクリスエス 母フェアリーテールタイム(母父Fairy King)
取引市場:2010年度サマーセール1歳(No.1,185、名簿
落札価格:5,000,000円(税別)
落札者:JRA日本中央競馬会
販売者・生産牧場:下屋敷牧場

取引市場:2011年度JRAブリーズアップセール2歳(No.64、名簿
落札価格:11,300,000円(税別)
落札者・馬主:榊原 源一郎 氏
調教師:領家 政蔵 氏
販売者・生産牧場:日本中央競馬会


【メイショウグラハム】
新潟5R メイクデビュー新潟(2歳新馬) 芝1800m
牡2 父アグネスタキオン 母オブザーヴァント(母父Capote)
取引市場:2009年度セレクトセール当歳(No.433、名簿
落札価格:32,000,000円(税別)
落札者・馬主:松本 好雄 氏
調教師:河内 洋 氏
販売者・生産牧場:(有)桜井牧場


【プリサイスファイン】
函館1R 2歳未勝利 芝1200m
牡2 父プリサイスエンド 母カフェショコラ(母父Caerleon)
取引市場:2010年度セレクションセール1歳(No.184、名簿
落札価格:15,000,000(税別)
落札者・馬主:井山 登 氏
調教師:矢野 照正 氏
販売者・生産牧場:シンボリ牧場(有)


 <参考>
  ・サラブレッド競り(せり)市場取引価格検索・種牡馬情報検索

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