「どっどど どどうど どどうど どどう
青いくるみも吹き飛ばせ すっぱいかりんも吹き飛ばせ
どっどど どどうど どどうど どどう」
と風の又三郎がやってきた、風の強い一日。
久しぶりにおとんが在宅勤務だったので、
お昼はふたりで外食をしてきた。
水辺でかわいい亀が気持ちよさそうに泳いでいて、動画で撮影。
水泳する亀さんがちょっとうらやましくなるほどの暑い一日だ。
汗をかきかき、涼しいレストランを目指して歩く。
食べながら話すことは、いつも、巡り巡って子供たちのことになる。
楽は就職活動で何社か内定をいただき、どこを選ぶのか検討中。
選ぶところによっては、地方勤務になるかもしれない。
二人とも口を開くと同じ台詞が出てくる。
「なんか寂しいねえ。楽がいなくなっちゃうと寂しいねえ」
家族で一番しっかりしている楽は、みんなから頼りにされている。
ふてくされた善が、唯一話を聞くのは、楽相手のときだけ。
最強メンバーが、遠くに行ってしまうのは、寂しい。
甘えん坊で頼りない善のことは、心配で心配で、話が尽きない。
高校3年間ハンドボールしかしてこなかった善は、浪人生なのだけれど、
今一つ、点数の採り方が分かっていない様子。
模試となると、特に記述模試は、全然点数が採れない。
高校生のときの結果とそう変わらないではないの!
日々、どんな勉強をしているのやら。
「なんか心配だねえ。善は大丈夫なのかねえ。心配だねえ」
「なんか寂しいねえ」
「なんか心配だねえ」
食べながら、同じ台詞を繰り返す二人。
昼食から帰宅してから、昔のアルバムを開いてみた。
写真には、オムツをつけた小さな小さな楽がいて、
絵本やぬいぐるみが散らばる楽園のような居間で、気ままに過ごしている。
途中から、小さな小さな善が登場。
楽にやたらと可愛がられている。
少しずつ、少しずつ、二人は大きくなっていく。
そのアルバムの最後の一枚は、保育園時代の二人だった。
年少さんの楽と、悪ガキ全開の善が、二人並んで紙芝居を見ている。
あっという間に、ここまで大きくなった。
一人立ちしていく楽。
まだまだ心配ばかりかける善。
二人とも大きくなった。
そんなこんなで、
親たちのお昼休憩はおしまい。
色々とおセンチな気持ちにもなったけれど、
家族はこれからも続いていく。
まだまだドタバタありそうだ。
どんなことが起きるやら。
「風はまだまだやまず、窓ガラスは・・・
またがたがた鳴りました」
6月24日 おかん
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます