家を出る時は、目的地はなかった。
結果的に、京都に着いた。
車で上洛したのは、今回で2回目。
酒を飲めなかったのは心残りだが、、
うまい酒を買うことはできた。
往復425.5キロ。
往路は湖西地方経由。
昼出発で、一般道路利用、
暗くなって、道の駅「妹子の郷」で車中泊。
寝袋使用したので寒くはなく、
そこそこ快適だった。
が、
午前4時ごろになると、
結露と寒さのせいで目が覚めた。
寒さは何とかなるとしても、
結露対策は、
一度じっくり考えなくちゃならんべえ。
寝袋が困ったことに湿ってくるんじゃ。
いわゆる「山中越え」で
大津市から京都へ入った。
そう、大原三千院へ行く道だ。
一般道路で上洛するには、
いい道だ。
京都へ入る前に、融神社に立ち寄る。
源融ゆかりの神社だ。
源融の歌で有名なのは、
陸奥(みちのく)の しのぶもぢずり 誰(たれ)ゆゑに
乱れそめにし われならなくに
ついでに言えば、
歌手の松田聖子は、
源融の末裔、と言うこともできるそうだ。
興味のある方は、
研究してくんろ。
融神社には誰もいなかった。
それでいい。
誰かに会いに行ったわけではないから。
京都市役所、博物館を訪問。
いや、まいったべ。
国際都市京都の市役所なのに、
なんじゃ、あの古さは。
いや、寺院も市役所も古いからええのかも。
京都には、
この世のすべてがある。
古いのも新しいのも、
学問の府も、食文化も、
芸能も、斬新なデザインも、
昔ながらのものも、
最先端のものも、
川も山も、
天国も地獄も、
怒号も詐欺も、
優しさも非情も、
小路も大道も、
歴史も文化も、
涙も笑いも、
冨も貧困も、
光も闇も、
要するに、
この世のすべての彩りがある。
それも、
小さな狭い掌ほどの地面にこんがらがってある。
一歩歩けば
暗殺があり、
一歩歩けば、
舞妓さんの匂い袋がある。
右にジャズがあれば、
左に三味線が流れる。
鴨川に絶望が浮けば、
岸辺の柳に夢がもつれる。
京都には、
この世のすべての彩りがある。
それも、
小さな狭い掌ほどの地面にこんがらがってある。
誰もいない融神社とひしめく四条河原町とを比べる。
天と地の差があるようで、
実は、ない。
自分の心底を覗いている限り、
どこにいても同じだべ。
南無阿弥陀仏。
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