ゼロから始めた田舎暮らし

水も電気もない北海道の原野を購入し0から始めました。

夫婦と犬2匹猫1匹馬1頭と鶏20羽の大世帯。

1年前の受難

2015年06月07日 | 日記

去年の6月の下旬、ご主人と北海道を車で旅行中に友人が突然訪ねて来てくれた。

   次の日の朝 ペンション「昴」でのスナップ。

 実はこの前日、我が家で友人は大変な受難に合っていたのです。

 

 庭先で喋っていたけど、コーヒーでもどうぞって家に入るため階段を登って来た友人。

 昔のあの急な階段だったため、ちょっとふらついて数歩歩いたところにあの興奮屋のジルが大喜びで飛びついたもんだから・・・・

 「あ、やめて」という言葉と共にくるりと半回転してデッキの下に消えた彼女。

 青くなった私とUncleBee。

 下を見たら友人はうつぶせに倒れたまま動かない。

 更に青くなった私達。

 下に回り友人の様子を見たら目を閉じていて呼んでも反応しない。

 最悪な結果が頭をよぎる。

 「どうしよう、救急車呼ぶ?」

 「ちょっと様子を見よう」とヒソヒソと相談する。 

  数分して目を開けた友人だが動かない。というより動けない。

  「大丈夫?」と言っても目を開けたまま反応無し。

  長い長い時間が経った(本当は4ー5分だったけど)

  助け起こし泥で汚れてはいるが顔色は悪く無く少しホッとする。

  そろそろと起き上がり、友人の口から出た言葉が・・・・・

 

  「私どうしたの?なんでここにいるの?」

 

   背筋に寒気が走る。

   記憶喪失!!??

   「デッキから落ちたのよ。私誰だか分かる?」

   「分かるわよ、T子でしょ。で、私どうやってここに来たの?」

   「車で来たのよ。頭痛い?気持ち悪く無い?どこか痛い?体動かせる?」

   「大丈夫、どこも折れてないみたい」

   「でも念の為救急車呼ぼうか?MRIでも撮ってもらった方が良いんじゃない?」

   「大丈夫だって。で私はどうしてデッキから落ちたの?」

   「足を滑らせたのよ、ほんとうに大丈夫なの?」

   「大丈夫よ。私お土産持って来た?何持って来た?」

    と言っているうちに、

   「あ、こいつが私を突き飛ばした!!」とジルを指さす。

    思い出したか。

    

 1メートル位の高さから落ちたけど、下は土だけで石も木も無い処だったのとフワリと前から落ちたのが不幸中の幸いと言えば幸いだった。

 「ねえ本当に大丈夫なの?明日から又出かけるんでしょ?病院に行こうよ」

 「本当に大丈夫だって」

 

  と、まあこういう大変な事があったのです。

   

   UncleBeeが友人の車を運転し迎えに出たご主人に平謝り。

   責めもせずニコニコして「イヤーおっちょこちょいなんですよ」って。

   「昴」のオーナー夫人には電話して説明し、

   「申し訳ないけどちょくちょく様子を見て、何か変だと思ったらすぐ連絡して」と頼みました。

    翌日朝食が終わる頃を見計らって尋ねたら、すごく元気で

   「温泉に何度も入ったら痛みがほとんど取れたわよ」と何回も何回も言うので内心かえって怪しんだけど。

   「旅行中変だと思ったらすぐ病院に行ってね」と念を押して別れました。

   でも、朝見たら顔は「え?」って言う位傷も打撲痕も無くもの凄く綺麗でビックリしたのです。

   顔中青馴染みになってたらどうしようと思っていたのですから。

   温泉効果だったのでしょうか。

     本当は小鼻の下に傷があり「ここが切れてるでしょ?」って聞かれたけど

  「大丈夫よ。法令線に埋まって分からないわよ」と言っておきました。

 ご主人が「君が死んだら、僕はとも角Nさん家は一生嫌な思いを抱えて行かなきゃならないからこれ位で済んで良かった」と言っていたそうです。

なんという思いやりの有る方なんでしょうね。 

   

  

先日メールで我が家とジルの写真が欲しいとあり、送ったら返信で、

   

「お宅で落下して全身打撲でその夜は、大変だったの。

宿に帰って動けなかった。

温泉に入って・・・体中に浸み込むようだった。

顔中、血だらけ。

少し楽になったけど、一晩中唸ってた。

 翌日、貴女とペンションで会った時は頑張って無理してた。

 でもその翌日には礼文でトレッキングを4時間出来たの。

 これをブログで書いてね。」

 と、返信がありました。

 

 私達を心配させまいと元気な振りしてくれてたのね。

 それにしてもそんな状態だったのに4時間も次の日トレッキングが出来たのも凄いわ。

 でも、後遺症もなく良かった。(本当に何も無いんでしょうね、今さらだけど)

 

  

 ほんとうに良かった。

 

 骨にも私達の友情にもヒビが入らなくて。

 

 

 

 

   

 

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4 コメント

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Unknown (ちょぼすけ)
2015-06-08 01:41:57
そんなに大変だったのに病院に行こうともせず無理して元気に振る舞っていらっしゃるとは。
本当に上下関係のないお友達ですか?
返信する
ちょぼすけさんへ (B・B)
2015-06-08 12:39:01
おはようございます。

「病院に行こうよ」と何回も言っても大丈夫の一点ばりだったんです。
旅行を中断するのが嫌だったのか、本当に自己判断で大丈夫と思ったのかはわかりません。
上下関係は全くない友人なんですよ。
お互いの家に泊まりあったり、一緒に遊んだりした仲間でした。
連絡がお互い取れなくなってしまい40年の空白期間がありましたがそれもあっという間に埋まりましたから。
一番は友人の私達への気遣いだったのだと思います。

コメント有難うございました。これからも宜しくお願いします。
返信する
お世話になりました(^-^)/ (ブラッキーmay)
2015-06-08 16:23:57
もう一年経つのね。
お世話になり、ご迷惑おかけしました。
40年ぶりの再会が、凄いことになって・・
もう、大騒ぎでしたね。
楽しかったよ!
あなたにビックリさせようと内緒で行って、
違う意味でビックリさせてしまいました。
あなたのブログにあるお店にも行きました。
田舎暮らしを楽しんでいるのがわかりました。
来年、また北海道に行きます。
スルーしたら、ごめん!!
返信する
ブラッキーmayちゃんへ (B・B)
2015-06-08 19:36:22
早いわねー。一年なんてアッと言う間なのね。
これで行くとあっという間に死んじゃうから大いに楽しまなきゃね。
本当に二重にびっくりさせられました。
礼文のトレッキンギで三重?

来年の来道、なるべくスルーしないでね。
今度はジルを見張ってるから。

私もいつかお邪魔します。
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