HAVE A NICE SHAVE

クラシックシェービングと男性スキンケアのノート

替刃 Rapira DORCO Voskhod 

2021-05-22 22:53:00 | 両刃カミソリ替刃

 前回の記事でも書いたとおり、最近は替刃の選び方をそれほど細かくチェックしていない。
シャープ、マイルド、低級品、そのくらいだろうか。
 使い始めから肌がヒリヒリするような酷い切れ味のモノがたまにあるのでそれを低級品としている。
私の中ではWilkinson Sword Saloonpackがそうだった。未だにこれだけはうまくいかない。不良在庫になっている。

 Voslhoodは記事にしているので一言でいうと、シャープ&スムース。テフロン加工の機能だと思うが、非常になめらかに剃れる。「とても滑らか」がこの替刃の真骨頂だろう。評判の良い替刃のようだ。
 五時の影で常時扱っているのでここが最も入手が簡単だろうし比較的安価。

DORCO ST-301

 3年位前、ダイソーのプラスチック製両刃ホルダと一緒に購入。
 同等品がConnaught Shavingで買うと250円程する。日本限定で実はかなりお買い得な製品。
 ホルダーはとっくに処分してしまったが、替刃の存在を忘れて整理中に発見。試しに使用してみた。
 これが案外悪くないので意外だった。前回はプラスチックホルダーで使用したと思うのだが特に記憶には残っていない。特徴を感じなかったのだろう。

 今回はGilletteSuperSpeedで使用、私の定番品だ。
 今度はその特徴がはっきり判った。これはASTRA Superior Platinumと同系統の切れ味だ。
 マイルド寄りのシャープ系、剃り後に不快感は無く、品質は良いと感じる。
 寿命も特に短いと感じなかった。最近は5日ほど剃ると交換しているが余力は残っていた。
 ダイソーだと10枚入りで110円。そして最も入手性の良いカテゴリの製品だろう。
 そう考えるともっと人気が出ても良いと思うが、あまり名前を聞かない。Gillette7o'click(Yellow)とVoslhoodの在庫がかなりあるので当分は買い貯めの必要がないが、それが無ければスタメンに加えても良い感触だった。
 パッケージは色も素っ気も無いのが残念。それが不人気の原因なのかも知れない。使用済みの替刃が収納できるケースに入っているので実用性では優秀。そしてこの価格。
 Astra Superior Platinumを買うならこっちでいいと思った。

Rapira Swedish Supersteel

 五時の影でホルダーを購入した折におまけとして頂いたもの。5枚入り90円で販売されている。
 切れ味的にはVoskhodと同レベルか少し上という感じがする。滑らかさではVoskhodが優れている。
だからと言って性能が劣るとは思えないが五時の影では同じ価格で売られているのでVoskhodが上がるのか。
 Voskhodの弱点はテフロンコーティングの寿命にあると思う。下ろしたての滑らかさがいつまでも続くことは無い。替刃を使用した後、刃をホルダから取り外し、きちんと乾燥させても3日くらいでテフロン効果はそれほど感じなくなる。比べてこちらはRapiraはスウェーデンのSandvik社のSupersteel で作られており寿命が長い。個人的には7~10日は使える感覚だった。特別高価な替刃でも無いが人気がある替刃とも言えないのでセール品になってたりeBayで安かったりする時は買っておいて損はしないだろう。

 今回挙げた替刃はどれも優秀でいずれもスタメン使用に耐えられる製品だった。
 敢えて比較すると
 1.Voskhod 2.DORCO 3.Rapira だろうか、本当に「敢えて」だが。

 考慮に入れなければならないのはシェービングソープのクッション性とのバランスがあるということ。
 「滑らか」さで勝っているVoskhodだが絶対優秀と言うわけでもないと言うことだ。私はソープ選びの基準でクッション性に重きを置いているのでVoskhodの滑らかさはそれほど重要ではない。ソープで滑らかさを解決しているからだ。

 それを配慮するとDORCOが最も良かったということになる。価格と入手性が優秀だからだ。
 ご自身のソープやプレシェーブの段取りも考慮されることをオススメしたい。
 

 


VOSKHOD TEFLON COATED

2017-12-26 11:00:53 | 両刃カミソリ替刃
五時の影で119円(5枚入り) ebayで送料込み100枚1400円前後
生産国:ロシア



最近ロシア産替刃のレビューが続いているが、この理由は国内で唯一、
クラッシックシェービングマニアが利用しそうなネットショップ
五時の影で取扱がなされているからだ。入手が安易で妥当な価格故、
できればこのサイトで手に入る製品はレビューしたいと思っている。
五時の影へのリンクはブックマーク欄をご覧になって欲しい。

さてこのVOSKHOD TEFLON COATED、炭素鋼をテフロンでコーティングした
ブレードを持つ。パッケージはなんとなく時代を感じさせるデザイン。
ロシア産のブレードはこういったテイストを持つブレードが多いが
中身まで古臭いわけではない。一様に高品質な製品が多い。

今回のテストに使用したアイテム
両刃ホルダー メルクール33Cヘッド+Maggard Razors MR11ハンドル
ソープ Taylor of Old Bond Street シェービングクリーム サンダルウッド
ブラシ Razorock 合成繊維ブラシ

1日目
肌に受ける感覚は品質の良いマイルド系替刃に近いが切れ味はそれよりも上。
人によってはマイルドという人とシャープ系と言う人がいるかもしれない。
そんな境目の剃り味。刃当たりは滑らかで不快感とは無縁だった。
私の太い髭では多少効率の悪さを感じるが、ローションを塗った後に感じる
肌への刺激は非常に少ないので悪い印象は無い。

2日目
ほとんど初日に近い感覚だった。
例えばダイソーで入手できるドルコの替刃などは、切断し切れない髭は
強度に負けて刃が暴れる感覚があるのだが、こちらは整然とストロークした回数分
髭が剃れていく感覚だ。髭に対しての反応はコーティングで変わると思われるが、
テフロンコーティングは髭にたいして無駄に粘着しないのかもしれない。
非常に滑りが良い。
今回はあまり追い込まずスピード重視のシェービングだったが、夜になっても
髭は目立たず、深剃りには問題なかった。また、肌への負担も非常に軽く
使いやすい替刃だと言う印象だ。

3日目
前日と比較して劣化は緩やかな印象。
ASTRA Superior Plutinumと非常によく似た感覚で、割りと切れるマイルド系の
剃り味だった。但しこちらのほうが刃当たりが軟らかいのか、剃り跡の不快感は少ない。
あまりに刃当たりが軟らかい為、剃れていないのかと思えば普通に剃れている。
鋭過ぎない替刃を求めているならこの剃り味は最適値と感じた。


総評
クラッシックシェービング入門時は、ひたすらBBS(パーフェクトシェーブ)を
追求したくなるが、慣れてくると8割くらい剃れていれば実生活に問題ないし
スキンケアの面で見ても肌のためにはそのくらいでシェービングを切り上げた
ほうが良いと思う方も居るのではないか。同じく、スキンケアを重視するなら
いつまでも同じ替刃を使用すると雑菌等の繁殖が懸念されるので自分の場合は
普段は3回使用すれば替刃を交換している。寿命も3回とも快適に使えたので
問題は無いと考える。
そのような視点で替刃を選ぶ場合、VOSKHODは最適解と思われる。RAPIA Plutinum LUXも
同様な印象を持ったので、ホルダーによって使い分けるといいだろう

結論として、多少の追い込みをして剃っても不快感なく、3日間は安心感が
高い剃り味が体感でき、入手性も良いVOSKHODにはかなり満足している。
ASTRAを替刃に選択する際はぜひこちらとも比較してほしい。








Gillette 7 O’Clock Super Stainless(Green) Dec.24 2017(更新)

2017-12-19 10:42:05 | 両刃カミソリ替刃
五時の影で5枚入り162円
生産国:ロシア


Gillette 7 O’Clock Super Stainless(Green)

国内のブログを巡回してもGillette 7o'clickシリーズの黄箱は良く話題に登るが緑箱は記事が少ないためどのような切れ味がするか興

味があった。
他に黒箱もあるのだが生産国が英国なのでまた剃り味が違うものと想像できる。これもいずれ試してみたいと思っている。
今回は黄箱とどのような差を感じられるかを比較しながら試してみた。
テスト用のホルダーはメルクール33C+RazzarockMr11ハンドル。手持ちに34Cが無いのでハンドルを交換して34Cに近づけてみた。
ヘッド部は同じ設計のヘッドなので、34Cに感覚が近くなっているのではないかと思う。
ソープはMITCHELL'S WOOL FAT ブラシはRazzorock合成ブラシ。これで数日間に渡って試用してみることにした。

1日目
黄箱にとても似て非常にシャープ。感覚的な誤差かも知れないが、幾分剃り跡のヒリヒリ感は黄色より弱い気がする。
替刃によってはひっかき跡のようなヒリヒリが残る替刃があるが、緑箱はそういう感じではなく、メンソール系化粧品を付けた後のよう

な感覚。
黄箱も同じような感触である。剃れ具合としては黄色より若干キレ具合が弱い気もするが、誤差の範囲かも知れない。
概ね黄箱と同じと言える。

2日目
切れ味はRAPIA PLATINUM LAXの下ろしたてのような感じだった。よく切れるのにヒリヒリが鳴りを潜め、非常に快適な感覚。
私は太い髭なので、ついつい追い込んで剃ってしまうクセがあるのだが、ヒリヒリが出なかった。黄箱よりマイルドな分、剃り跡が気持

ちいい。
ホルダーとの相性も良いのか、切れ味の衰えも僅かで非常に使いやすかった。

3日目
前日より切れ味が若干下がったが非常に緩やかなのでシェービング自体に影響するほどではない。
刃当たりは前日と同じ感覚で、シャープかつ滑らか。ASTRAのような滑らかさがあるのに切れ味は上。非常に使いやすかった。
黄箱は4日目まで気持ちよく剃れたので4日目も恐らく大丈夫だろう。後日追記しよう。
また、この段階で強アグレッシブホルダに切り替えても面白いかもしれない。同じく試してみることにする。

4日目
刃当たりに痛みは無いがASTRAより少し切れるかなと言うくらいまで剃り味が落ちてきた。
それならばとシェービングの途中ではあるがホルダーをParkerValiantに変更してみることにした。
ParkerValiantは私の所有するホルダの中で最もアグレッシブなホルダーだ。調整目盛を最大の”6”にすれば、ミューレR41よりもアグ

レッシブになる。
調整目盛を最もマイルド寄りな”1”にして試してみた。この数値でも34Cよりアグレッシブな切れ味だ。
なんと剃り味が復活。初日程ではないが、2日目よりも切れるようになった印象だ。
刃当たりも変わらず、剃り跡のヒリヒリ感は無い。ひょっとしたら今までで最も剃り跡が良い状態かもしれない。
ほんの思いつきだったが、アグレッシブなホルダーにアグレッシブな替刃をセットしようとは今まで考えなかったが、品質の良い替刃な

ら剃り味が落ちた段階で取り替えてみても良いのかもしれない。

5日目
昨日と同じくParker Valiantでシェービング。調整目盛は1(最小)のまま使用。
昨日まで感じていた高品質感は失われ、シャリシャリと盛大に音はするが
あまり効率良く切れていない様子で、ストローク数は増えた。
ただしシェービング後の肌を確認すると髭はきちんと剃れている。マイルド刃という
感じだろうか。ローションを塗るとヒリヒリとまでは行かないが多少違和感がある。
カートリッジ式カミソリを使っていた頃は替刃の価格がもったいないので、この状態よりも
切れない状態で頑張って使っていたのを思い出す。贅沢なったものだ。

6日目
2,3日目の剃り味がとても快適だったのでそろそろ寿命かと思ったが、
他の替刃と比較するときちんと剃れているし、剃り跡の違和感も30分程度で消えていた。
問題なしとしても良かったのかもしれない。今回はどうだろう?

目標であった6日目
切れ味の感覚としてはASTRAの二日目以降の感覚。マイルド刃だと思えば違和感無い切れ味。
シェービング後も特別酷い状況になるわけでもなく、ヒリヒリ感も無い。
ParkerValiantの調整値は順剃りで2,逆剃りを1で使用。
私の場合、替刃の寿命は一般的に言われている半分で消耗してしまうのだが、それを
考慮すると異様に長持ちする替刃だ。海外のフォーラムなどで寿命2週間と書いてあるのを
見たことがあるが、確かに非常に劣化がゆるやかな替刃だ。
目標であった1箱で1ヶ月が達成できたのでここで終了とするが、まだ余力を残している感じだ。
素晴らしい替刃だと賞賛したい。


総評

私は黄箱が若干切れすぎると感じていたので緑箱が丁度いい。特に2~4日目の剃り味は自分にとって理想的だった。
RAPIA PLUTINUM LUXの初日の切れ味がとても好きだったがあちらは寿命が短いのが残念。こちらは似た感覚で数日剃れる。
今回、私の常用替刃ローテーションを変更することにした。黄箱に変わって緑箱に変更しよう。
黄箱より安く寿命も同様であるため、文句なしのスタメン入で私は満足している。
緑箱を使い込んでみて何か気がついた点があれば後日追記することにしようと思う。



Rapira Plutinum Lux

2017-12-16 09:11:41 | 両刃カミソリ替刃
ロシア製  五時の影で5枚入り119円



低価格替刃にしてはパッケージが二重包装になっていたりとチープさはあまり感じられない。
包装紙が糊付けされていないので替刃に付着する糊が気になる人には良い。
品質に関してもバラツキは感じられず価格を考慮して十分に普段使いも可能な印象。

一日目
ホルダー:Gillette Slim Sdjustable 調整値5 ソープ:Michel Wool Fat
普段使いしているASTRA Superior Plutinumよりはシャープより、Gillette 7o'click(黄色)よりはマイルドな印象。私の太い髭でも刃が暴れず問題なく剃れた。Gillette(黄色)よりは効率は劣るがGillette(黄色)は初日は結構ヒリヒリするがこちらは幾分抑えられており悪くない印象だった。

二日目
ホルダー:メルクール33Cヘッド+Maggard MR11ハンドル ソープ:Michel Wool Fat
初日のヒリヒリ感は影を潜めて滑らかに感じる。それでもASTRAの切れ味よりはシャープ。ザラつきのようなものも無く使いやすい。逆反りで追い込みをかけてもこの程度なら我慢できる印象。ホルダーとの相性も悪くないので同じ条件で寿命を見てみたい。

三日目
ホルダー:メルクール33Cヘッド+Maggard MR11ハンドル ソープ:Michel Wool Fat
急に剃れなくなった。剃れた箇所にしても初日に加えて多くストロークしてやっとの状態。ただ不思議なことにカミソリ負けは殆ど感じられない。品質は良いが寿命が短いということだろうか。調整式ホルダーならばもう少し延命できるかもしれないが肌には負担がかかりそう。

総評
私は髭が太いので寿命が長いと言われるGillette 7o'click(黄色)でも5日が限界なので、そのあたりを考慮に入れて参考にしていただきたい。

衛生面を考えて替刃は頻繁に交換するという使い方をされている方には良いと思う。寿命は短いがシャープ寄りで肌への負担も軽いので使い勝手としては悪くない。ebayで100枚あたり送料込み1400円あたりで入手できる。自分のヒゲで3日使えれば文句無かったのだが価格に対して品質が良いので常備替刃の候補にあげておきたい。

sharp or mild

2017-12-12 16:49:21 | 両刃カミソリ替刃


消耗品である替刃はできれば安く抑えたい。
だが海外通販を見れば100種類以上の替刃が手に入り、そのそれぞれで切れ味、感触が大きく違う。


ある時ebayでそこそこ名が通ったブランドの替刃を安く手に入れた。
Wilkinson Sword Saloonpack、送料込み100枚で1200円。なかなかのお買い得だった。
だがこれが不幸の始まり、未だにその替刃は消耗しきれていない。
誤解されては困るのだが決してWilkinson Sword Saloonpackを批判しているのではない。
自分の髭に対してこの替刃がマイルド過ぎたというのが理由である。試しもせずにいきなり買った自分のミスである。

海外の両刃ホルダー愛好家のフォーラムでは、「この替刃はシャープ系」「この替刃はマイルド系」など
替刃の感想のレビューを見ることができる。
ところがこれが厄介で各々ユーザーの感想は、”自分の髭に対して”シャープなのか、マイルドなのかレビューされている。また、今までそのユーザーが使用した替刃が参考になっているのかもしれない。
要するにおおまかな参考にしかならない。


日本国内のユーザーの間でとても人気の高い替刃でshark super stainlessという製品がある。
五時の影で5枚86円。かなりの低価格。価格とバランスがとてもいいのであろう。
だが私にはこれもマイルドすぎて、残念ながら普段使いの替刃としてレギュラー入りできなかった。

私の髭は恐らく客観的に見て太い、加えてそこそこ密度もある。
肌の色が白くないのでそれほど目立たないが、これが色白の肌だったら”青髭のおじさん”だったと思う。
そのせいかマイルド系替刃を使用すると、剃れなくはないが何回もカミソリを往復させることになり、肌を痛めてしまう。
髭が細い場合、マイルド系替刃を使用すると皮膚を痛める程度が低く、滑らかに剃り上げることができる。
一方私の場合はそのバランスが難しい。切れ味もそこそこあるだけでなく、滑らかさもある程度欲しい。日本には世界に誇る最高の切れ味と名高いフェザー・ステンレスがあるが、ここまでいくと逆に切れすぎて痛くなる。
今のところASTRA Superior PlitinumとGillette 7 O'clickを常用しているが、「これが最高」なのかどうかは不明である。色々試してみて自分で答えを出すほかない。

そこで初期に買ったWilkinson Sword Saloonpackが気になる。一向に消費しきれないそれはいつまでも棚に残っている。3日に1度交換しても100枚入りなので1年分近くある。後ろめたいので時々使ってみるのだがやっぱり剃れ味が足りない。またしばらく棚に放置、悪循環のループにハマってしまっている。もういっそのことヤフオクにでも出してしまおうかとも思っている。

以降、レギュラー入り替刃は10枚、お試し品は5枚ずつ買うことにしている。色々交互に使っているのでこの枚数でも一月は余裕で足りる。
もし、まだ常用替刃が見つかっていない方はサンプルパックで試した方が良い。
評判とブランド名だけで買うと自分に合わないケースは珍しくないからだ。

気に入った替刃に巡りあえれば最高だが、その道程は遠い。せめて楽しみながら使っていきたい。