HAVE A NICE SHAVE

クラシックシェービングと男性スキンケアのノート

Semogue 1305 Boar Shaving Brush

2017-12-09 08:10:54 | シェービングブラシ
ポルトガル製 Shave Loungeで12.95£
材質:猪毛 ブナの木のハンドルを塗装
ノット:22mm ロフト:55mm 高さ:110mm



南欧のブラシメーカーはどれも造形が美しい。中でもSemogue(セモグ)のブラシはどれも美しいシルエットでシェービング棚を豊かにしてくれる。
Semogueの主力製品である1305は海外のユーザーの間で絶賛されている名品だ。迷わず購入した。

Semogueの豚毛ブラシは慣らし期間が短いように感じる。一月もしないうちに本来の性能を発揮し始める。購入直後はブラシの形状がキューブ型に近い形をしているが1ヶ月を過ぎた頃からファン型に広がる。
ファン型ブラシはラザリング時、先端に掛かる圧力を分散させるため肌触りが柔らかい。満遍なく枝毛が出来上がってからのこのブラシはアナグマ毛と同等以上の心地よい感触となる。
恐らくこのブラシは豚毛の利点であるコシの強さを残しつつアナグマ毛ライクな感触を狙って形状を決められているように見える。豚毛らしからぬ柔らかな感触に調整されている。
豚毛のコシがソープの撹拌をスムーズにしており泡立ちも良好。柔らかく調整されているブラシなので最も得意とするのはシェービングクリームだろうが、硬いソープも問題なく泡立てられる。
私はフェイスラザリング(顔でソープを泡立ててゆく手法)を好んで行うのだが、気持ち良いほど泡が立つ。
ローディング量も多すぎず少なすぎず、高い品質で上手くまとまっていて本当に申し分ないブラシだ。
ブラシの材質が故、乾燥に中一日を要すること以外、特に欠点のない優秀なブラシだと言えよう。

このブラシは欧州のサイトで2000円以下で買える。日本国内の初心者ユーザーは何故かアナグマ毛をありがたがる傾向も見られるが、恐らく下手なアナグマ毛ではこのブラシには対抗できないだろう。それほど完成された名品だと感じている。それがこの価格、同時に2本買ってもいいくらいである。

OMEGA 81064

2017-12-07 05:51:53 | シェービングブラシ
オメガ3000シリーズ81064 ※Connaought Shavingで15.9£
ブラシ毛材質:豚毛 ハンドル長50mm ノット25mm ロフト60mm クリアレジンハンドル


OMRGAと言えばSemogueと並び豚毛ブラシが人気のあるブランド。透明になっているクリアハンドルが気に入って購入した。ノットが25mm、ロフトが60mmと大ぶりな部類に入るブラシだ。大振りな形状故1回のラザリング時、多めの量のソープが必要になるため不満を述べるユーザーもいらっしゃるが、私の場合は常時5種類以上のソープを所持、変質する前に使い切りたい変態ユーザーで、ソープの消耗が捗るのでさほど苦にはなっていない。むしろ、ソープを贅沢に使いながら大量の泡で豪快にシェービングしたい時の愛すべきモデルであり普段使いのローテーションメンバーとして活躍している。

主観的な感想としてOMEGAのブラシはSemogueと比較して密度が濃く毛が硬めの印象がある。だからと言って毛先が痛いとか使いづらい印象は無いが育つのに多少時間がかかる。2ヶ月位から真の実力を発揮し始める印象だ。利点としてはブラシがボサボサになりにくく、美しいシルエットで毛先が枝毛化して行く。棚に並べてコレクションとして眺めてもシルエットが美しい。

ソープのブランドによってはソープ表面が硬く、柔らかいブラシではローディングに時間がかかる製品もある。そんな時、この81064の出番である。硬めのブラシが豪快にソープをすくい取りいつまでもソープ表面を撫で回す時間を短縮してくれる。かと言ってラザリング時、毛先が硬いためチクチクしたり不快な印象を与えるでもなく、皮膚をマッサージするような感触でラザリングが行える。このあたりが老舗のブランドの実力と言えようか、毛の密度がうまく調整されていると思う。
先程書いたようにこのブラシは含水能力が高いためか大量にソープを消費する。最低通常の2倍のソープを消費する感覚だ。よって皮膚の表面に厚いソープの膜を作るのでアグレッシブ系のホルダや替刃と相性が良い。休日、ヒゲソリをサボってボサボサになってしまった髭をシェービングしたい時、豪快に毛を刈り取っていく達成感を味わえる。

RazoRock Plissoft Synthetic Shaving Brush 人口繊維ブラシ

2017-12-05 10:36:48 | シェービングブラシ
【RazoRock Plissoft Synthetic Shaving Brush】※五時の影で1,728円、ブックマーク参照


両刃カミソリを始めた当初、シルバーチップのアナグマ毛ブラシや豚毛ブラシは早速購入したが人口繊維のブラシは最近になるまで使ったことがなかった。なんとなく品質が劣る気がしていたためである。
それは大きな誤解だったことをこのブラシは証明してくれた。目から鱗が落ちた気分だった。それどころかこのブラシ1本だけでも良いと思えるくらいに気に入って使っている。(実際は色々使っているのだが)
利点は色々あるが何と言っても肌触りが良い。シルバーチップが最高峰の肌触りという認識があったがこの1800円程度で購入できる人口繊維はほぼ互角と言って良い。シルバーチップにアドバンテージがあるとするなら、高価格であるためハンドルの質感が良いということと自己満足感だろうか。
人口繊維が良い点はまだある。天然素材と比較して乾燥が早く毎日使える。泡立ちも良い。毛先が乱れないので毛がボサボサして見てくれが悪くなるようなこともない。とても実用的である。

シェービングブラシカテゴリのトップが人口繊維というのはこの手のブログでは奇異かもしれないが、初心者の1本めのブラシを選ぶとすれば、価格や実用性、また、まだブラシを複数本用意できていないタイミングを考慮すると人口繊維ブラシを手に入れることをオススメしたい。品質が良いのは認めるが価格の高いミューレ辺りを購入するより実用的な分、余った予算でソープや替刃を購入したほうがシェービングライフを満喫できること請け合いである。