HAVE A NICE SHAVE

クラシックシェービングと男性スキンケアのノート

シェービングソープについて

2022-07-16 22:55:22 | シェービングソープ
両刃カミソリを初めて5年は経過したと思う
ブログはめったに更新しなくなったが、相変わらず使い続けている
偶に、外出する為、紛失したくないということでT字カートリッジを使ったりするが、
両刃カミソリはもう生活の一部と化したようだ。
不満も不足もないので、これからも同様に使っていくと思う。

しかし、趣味としてのシェービングとは卒業し、現在は実用の意味で利用している。
なので、幾つものフォルダーやソープをコレクションしたり、壁に陳列するようなことは
無くなった。ただ、道具としての魅力は感じている。

多くのストックを持っていたので、未開封のソープは処分し、コレクションになっていた、
ホルダー類は少数を残して処分してしまった。

そして現在使用しているのはビンテージ品のGilletteSuperspeedフレアチップ
刃の位置や、重さに慣れてしまったので、細かいところまで剃ることが出来るようになったし、
剃れ角なども身体が覚えてしまったので、自分にとって使いやすいアイテムとなっているようだ。
ブラシもMaggard Razorsのシンセティックブラシしか使っていない。Omagaの豚毛ブラシを紛失
してしまい。残りのブラシは箱入れてどこかに収納してしまったので、掘り出すか、紛失するまでは
恐らくこのままなのではないかと思う。




普段使用する上で、この2つさえ持っていれば何も問題ない。

それと、特筆しておくべき事項がある。
替刃なのだが、別段私はヒゲが薄い方ではない、生えてくるのも早い。
そんな自分なのだが、替刃が交換しないで、20日以上は使えている。
最初はもちろん2,3日に1回は交換していた
ただ、慣れると恐らく1ヶ月くらいは交換しなくて良くなる。
私はもう、両刃を使ったからと言って肌を切ったりしないし、キチんと剃れているのにいつまでも
パスを繰り返すような剃り方では無くなっている。それが寿命につながっているのかもしれない。
なので、1枚50円前後の替刃が驚くほど長寿命であると知った。
主として使用しているのは、Gillette7O'clockのイエロー。
このモデルについては、間違いなく長寿命であると言える。

そして最近、私はフェイスラザリングしかやらなくなった。
ボウルを使うと道具が嵩張り、収納場所が増えるからだ。

そして、究極とも言える結論。
シェービングソープも買わなくなった。
ソープ自体は使っているのだが、アマゾンで売ってる普通のフェイスソープを利用している。

ロゼッタの洗顔ソープ アマゾンなら300円程度で売っている。
ある日、普通のソープでシェービングできるのか試してみると、多少泡立ちが消えるのが早く、シェービング後、
肌が突っ張ったりしたが、泡立ちは2度塗れば済む程度であるし、突っ張りは化粧水でケアしているので、
全く問題なかった。チューブタイプのソープを3センチほどカップに入れるか、フェイスラザリングしただけである。
価格が究極的に安く手に入いり、入手性も良い。これで良いなら文句はない。

趣味としてソープを収集しているならば特に言うことはないのだが、私は既に飽きてしまった。
不具合がないのであれば、特にどの製品を使っても問題ないと思っている。
以上の理由で最近はロゼッタのソープを使っている。
ロゼッタにしたのは「無添加」だったからで、よくある界面活性剤入のソープは避けている。
弱酸性と謳っているソープは大抵、界面活性剤が入っているので肌を痛めるので注意されたし。

まだ試していないが、今度は普通の固形石鹸は実用に耐えるのか試してみたい。

DR Harris Marlborough Shaving Mahogany Bowl

2021-05-29 14:41:04 | シェービングソープ

DR Harris Marlborough Shaving Mahogany Bowl
100g Connaught Shaving で£22.5
リフィールは£10.8

 通販を利用して個人輸入で購入する時、よく目にするブランドだと思うが、
不思議と国内のブログでは見かけない製品。
D.R.HARRISは、外科医のヘンリー・ハリスと薬剤師のダニエル・ロートリー兄弟によって始められた。
歴史は古く200年に渡り美容製品を販売している。
エリザベス女王とチャールズ皇太子の2ワラントを取得している英国王室御用達品。

 木製ボウルと一緒に購入すると結構な価格になるが、リフィールだけだとお買い得。
何しろ長く使える。100gと一般的なリフィールと同容量だが寿命が長い。
 トリプルミルド製法により厚めの泡が作り出せる。使用感はアーチザンに近い。但し香りは控えめ。
しっとりしたソープ表面は多少水分を含ませるとローディングしやすい。また、泡立ちも優秀で使い勝手が良い。
強い香りではないが、上品な香りで若者ではなく、年配に好まれる香り。ラベンダーの香りなどは若者でも楽しめるだろう。
 元々は医者が始めたブランドということでスキンケアに効能を振っている。100%自然由来の材料を使用しているのもこのブランドの特徴。

 香りが薄いということもあり、使い始めは特に何も感じないソープだったが使い込んでくると色々と特徴が見えてきた。まず、かなり長く使えるソープだと感じた。半年以上は余裕である。最近まで2,3種類のソープを併用していたので2年経ってもまだ使用できている。性能の劣化は見られない。
 次に肌への効能。使用後、保湿性が良い。パーム系、獣脂系を極力使用せず、オリーブ等の材料だと見られるが、レシピは明記されていない。
 初めにも書いたが濃厚な泡が容易に作れる。シェービングクリームと同等の作りやすさ。それで長く使えるのだからクリームよりコストパフォーマンスが良い。
 消炎鎮痛剤を使用してひげ剃り後に痛みを無くし、爽快な使用感を出しているソープは多いが、消炎鎮痛剤は痛みを誤魔化しているだけで肌を治癒しているわけではない。D.R.HARRISブランドは医者の開発したブランドなのか医療的なアプローチでスキンケアを目指している。肌の再生という観点で見ればこちらの方法が理に適っている。
 ミッチェル・ウールファットソープは効能が高いが、リノリンに対してアレルギーを持つ人がたまにいる。そんなユーザーにもD.R.HARRISは安心して使えそうだ。
 アーチザンの強い香りも最初は良いがそのうち飽きてくる。整髪料や化粧品と香りが混ざってしまって都合が悪い場合もある。本製品は使用中は微かに香りが楽しめるが、使用後に香りが残ったりはしない。

 そんな理由から私の品揃えでD.R.HARRISは定番化している。いつも在庫がある製品なので入手がしやすいのも助かっている。古臭いデザインだが中身はしっかりしていると思う。


 


Phenix and Beau SPITFIRE

2021-05-24 17:09:10 | シェービングソープ

Phenix and Beau SPITFIRE   ConnaughtShavingで13.8£ 115g

 恐らく最もメジャーな部類に入ると思われるP&B社のアーチザンソープ
海外のコミュニティを閲覧しても軒並み人気の本製品。量販品でも特に不満は感じていないのだが一度は試しておいても良いかと購入してみた。
 いつもセールや特価品もあってお買い得なConnaughtShavingで買い物をするので、同サイトで扱っているアーチザンということで本製品を選んでみた。アーチザンソープは中身が想像できない製品名が多いのでこれを選んだのは評判が良かったからという理由。

 ラベルはカッコイイが容器自体は思ったよりチープだった。100円ショップでも入手できそうなタダのプラスチック容器。TOBSの容器よりもまだ安っぽい容器だがまあこれでも使用に差し支えは無いのだろう。

 さて、肝心の中身。

原材料名:ステアリン酸カリウム、グリセリン、タロロー酸カリウム、リシノール酸カリウム、サフラワーカリウムゼーアテ、ラノレートカリウム、 ナトリウムシアバター、ココスヌシフェラフルーツジュース、カリウムココアテ、アクア、アラントイン、トコフェロール酢酸、ステアリン酸、アデプスボビス、リシヌス・コミュニス(キャスター)種子油、カルタムス・チンストリウス(種)油、ラノリン、ブチロススペルムイ(Shea)オイル、ラノリン、ブチロススペルムイ(Shea)、ココフスオイル

 無添加派が拘るような、特に有害な成分は入っていないようだ。シアバター系のソープということだろうか。

 さて最も気になる香りだが、カプチーノのシナモンスティックに似た香りがする。ほとんどそのままの香りに近い。同じような香りがするCELLAのソープよりもまだ香りが強い。私はこの手の香りが好みなので満足しているが、苦手な方は注意。かなり強い香りが強め。シェービング後もかすかに香りが残る。
 泡立ちはとても良い。私が好みの厚めの泡も苦もなく作れるし、当然薄く作ることも容易だ。固形ソープなのでローディングがしやすい豚毛か人工繊維のブラシがお勧め。
 単価2,000円程度で入手できるソープだと考えれば非常に良い品ではないだろうか。  
 TOBSのJermyn,.stあたりが同じConnaughtで£10.75だから、寿命を考えると固形ソープのこちらが長く使える事を考えるとお得かも知れない。
 今回はSPITFIREのみを購入したが、他にもALBION、ICENI、IMPERIALRAM、TRAFALGER、ACHILLSLASTSTANDと6種類の品揃え。気になるので、他の品がどのような香りか試してみたい。
 容器がチープなのが残念だったが他は申し分ない。アーチザンの入門用と考えてはいかがだろうか?
 
 
 


TOBSシェービングクリーム5種

2018-01-14 19:10:07 | シェービングソープ


TOBSと言えばサンダルウッドのシェービングクリームが定番だが
同社からはその他12種類のフレーバーが発売されている。
今回その中から5種類のサンプルを入手したので試してみる。
MaggardやConnaught Shavingでは50g入りのサンプルが150円前後で
発売されている。ショップの紹介では、50gで5回分使えると
されている。TOBSだけでなく、他のブランドのクリームもあるので
試用してみたい時には便利である。

 
【Mr.Taylors】 Connaught Shavingで9ポンド
TOBSブランドの中でも人気のあるブレンドソープ。
軽いシトラスの香りが上品にブレンドされている。
雰囲気的には海外製のコロンと同様に香るがそれほど
強く香るわけではない。サンダルウッドは蓋を開けた瞬間、
むせるような植物系の香りがするが、こちらは非常に
上品な香りがかすかに香る。同じメーカーが作ったとは
思えないような上品な香りだ。女性受けを意識するなら
こちらのほうが好感を得るだろう。
泡立ちなどはサンダルウッド等と同じなので使い勝手
では違和感が無い。海外ユーザーから人気なのもうなずける。
品の良い大人を演出できる香りだ。

【JERMYN STREET】 Connaught Shaving11.4ポンド
”サムライ・オードトアレ”というコロンがあるが、それに
近い香りがする。トップノートに柑橘系のフレーバー、
ベースにはシダーウッドに近い香りがかすかに香る。
春から夏に向けて使えそうな爽やかな香りがする。
また、センシティブ・スキンと付記されているので、敏感肌にも
対応できるとされている。こちらも上品な香りに好感が持てる。
使用感はサンダルウッドと同様使いやすい。
若い人にもお勧めだが年配でも使える上品な香り。

【CEDARWOOD】 Connaught Shavingで10.4ポンド  
アメリカではTOBSといえばとにかくサンダルウッドが良く
売れているが、今回このシダーウッドを試してみたが、
日本人にはこちらの方が好みなのでは無いかと思った。
シダーウッドとは松科の植物であるが、サンダルウッドより
香りがあっさりしていて且つ爽やかに香る。日本人が好む
”石鹸のような香り”が好きな人にはこちらのほうが
好みに合うかもしれない。清潔感があり、上品だ。
使用感はTOBSのクリームらしく泡立てやすい。

【ROSE】 Connaught Shavingで9ポンド
先入観として、バラの甘い匂いを想像していたが、考えが
甘かった。どちらかと言うとストロベリーのフレーバーを
ブレンドしたような非常に上品な香りだった。若い人ならば
全く男性が使用しても違和感ない香りだ。
50の男(私)でも使える香りにならないかとサンダルウッドを
3分の1ほど混ぜて使ってみたところとても良い香りに
なった。国内で販売されているローズ系とは別物と思った
方が良い。使用感も使いやすく、プライベートな時間を
私服で過ごす時間であれば良い演出となる香りだった。

【GRAPEFRUIT】 Connaught Shavingで9ポンド
文字通りグレープフルーツの皮の部分の香り。
とてもストレートにその香りがするため、夏場かシダーウッド
あたりとブレンドして使うと深い香りが楽しめそうだ。
ART OF SHAVINGのOCEAN KELPのトップノートも同様な
香りがしたため、アロエや植物の香りが出るフレーバーと
ブレンドすると浜辺を思わせる香を出すことも可能かも
しれない。ベースに使用すれば楽しめる香りだった。


アメリカAmazonではサンダルウッドが一番人気だが、
サンダルウッドは香りが濃く、もしかしたら日本人には
好みの分かれるフレーバーかもしれない。
むしろ香りがブレンドされた【Mr.Taylors】や【JERMYN STREET】、
同じ植物系なら【CEDARWOOD】のほうが仄かに香るため
私個人ではこれらのほうが好ましく感じた。
今まで私の中でTOBSと言えば「低価格にも関わらず、使い勝手の良い
シェービングソープだが香りは多少キツい」という感想だったが、
上品な香りもラインナップされていることがわかった。
また、ブレンドされていない物でも組み合わせることで
香りが楽しめることも発見した。
価格も手頃で使いやすいこのブランドにはこれからもお世話になりそうだ。




MITCHELL'S WOOL FAT SHAVING SOAP

2017-12-15 14:42:15 | シェービングソープ
MITCHELL'S WOOL FAT SHAVING SOAP
生産国:イギリス 価格:Shave Laungeで£20.95(陶器ケースつき)、リフィールのみ£6.95 125g入



ソープブランドがソープとセットで発売している木製や陶器製の専用ケースは結構な値段がする。ソープのみ欲しい場合は、リフィールのみを購入して寸法が合うケースを探したほうが安くつく。普段は自分もそのような買い方をしているが、このミッチェルの陶器製ソープケースはケースのデザインに一目惚れしたのでケースごと購入した。
ミッチェルのソープやDr.HARRICEのソープは獣脂原料のソープとして知られている。
書いて字の如くベースになっている石鹸の油脂が動物性だということだ。ミッチェルは羊の獣脂が原料となっている。

最近ではPRORASSOのように化学合成の油脂を使用する場合も多いが、昔のシェービングソープは獣脂や植物性油脂が使われていた。こういった原料を使用しているソープは劣化するので開封後はなるべく早く使い切る方が良い。私が獣脂のソープを使用する理由は植物性や化学合成油脂と比較して保湿に優れるためである。冬季など、肌が極端に乾燥する時期は獣脂ソープを利用している。シェービング後の肌がしっとり仕上がるためである。ミッチェルのソープの場合は香りはそんなに強い方では無い。かすかにアーモンド系の香りがするが、イタリア製ソープほど香り立つわけではない。

海外のフォーラムなどでミッチェルのソープは泡立てに難があると指摘されている。私も買ったばかりの頃、同じ感想を抱いていたが最近では解決している。ミッチェルのソープが獣脂なのが原因だったようだ。獣脂は低い気温の中では泡立てにくい。他のソープも低い気温の場合泡立てにくくなるのだが、獣脂の場合はその現象が顕著になるようだ。私の場合は陶器のシェービングカップを使い、更に大きめのボウルに熱めの湯を入れ、シェービングカップをそこへ浸しカップの温度が下がらないようにしながら使用している。こうすると泡は長時間持続するし泡立ちも良くなる。
また、手持ちのブラシの中ではRazorockの合成繊維ブラシが最も泡を作るのに適していた。合成繊維ブラシは水分を吸収しないのでそれが原因かもしれない。アナグマ毛と豚毛は差は無いように感じた。

適正に出来た泡は弾力性が高く厚めの泡を作ることができる。下ろしたてや攻撃性の高い替刃に向いた泡ができる印象だ。ソープ自体は柔らかめでありローディング自体は然程苦労しない。

Dr.HARRICEより安価で販売されており、獣脂独特のしっとり感が味わえるので冬のシェービングには手放せないソープになっている。