HAVE A NICE SHAVE

クラシックシェービングと男性スキンケアのノート

準備5

2017-09-30 17:01:34 | 両刃カミソリを始める

【シェービングブラシ】

豚毛、アナグマ毛、合成繊維の3種類が一般的だが、国産では鹿やその他の毛が混在した物もある。理髪店ではそういった混合毛も使われている様子。クラッシックシェービングのユーザー間では豚毛、若しくはアナグマ毛、合成繊維のブラシを使う例がほとんど。購入直後はブラシから獣の匂いがするのでブレークイン(使用前の準備作業)を行うのが一般的。合成繊維ブラシはブレークイン不要、そのまま使用を開始できる。また、天然毛ブラシは乾燥を必要とするので毎日使用すると水分が抜けきれないためブラシへのダメージが増すため一日置きに使用するほうがよい。そのような理由から複数本用意したほうが寿命が伸びる。ブラシを一本だけで利用する場合は合成繊維ブラシが乾燥が早い。合成繊維だからといって使用感に劣るわけではない。むしろ入門者には積極的に使ってほしい。

※余談:ダイソーに100円で買える豚毛ブラシがあります。使えるか?と聞かれれば使えないことは無いです。ですがあれが豚毛ブラシなんだと思わないで欲しいとくれぐれも申し上げたい。小さすぎて本来の豚毛の良さが出ていない割に育てるのには相応の時間がかかるため誠にもったいないです。ぜひSemogueやOMEGAあたりの豚毛で一番安いので良いから試してほしいです。1200円くらいからありますので。それでも高いなら合成繊維ブラシ800円からあります。それでも雲泥の差。

 

アナグマ毛ブラシ(写真はSemogue2015silvertip)


日本国内では人気の高いアナグマ毛ブラシ。グレードがあり上位からシルバーチップ、ベストバジャー、ピュアバジャーとなっている。シルバーチップはアナグマの首の周りから採取できる毛とされ、先端がカットされておらず、肌触りが柔らかい。ソーブを豊富に含み、塗るときの感触がサラサラな為人気が高い。希少動物なので現在は中国や一部の地域でしか採取されないため欧州産のブラシであっても毛の原産は中国製がほとんど。購入直後は独特な獣臭がするためブレークイン作業は必須。
フェイスラザリング(顔で直接泡を作る方法)向き。

 

豚毛ブラシ(写真はSemogue830)


育てるブラシと言われ、本来の性能を発揮するまで2ヶ月ほどかかる。最初は毛が硬く感じるが、使っているうちに毛の先端が枝毛となり細くなっていく。ここまでくればシルバーチップ並の感触となり本来豚毛特有のコシの強さと相まって石鹸をローディング(すくい取ること)も容易になり極上の使用感となる。アナグマ毛と比較して安価なため海外ではファンが多い。乾燥が遅いため中一日は乾燥させる必要がある。

 

合成繊維ブラシ(写真はOmega S10065 Red Synthetic Fibre Shaving Brush)


人工的に天然毛ブラシに似せて作られたブラシ。1000円程度の安価なものから高級ブランド品はシルバーチップより高価なものもある。安価なものでも性能的には使用に全く差し支えない。特にOMEGAの合成繊維ブラシは安価で性能が良く初心者にはオススメ。乾燥も早く使いやすい。シェービングブラシの最初の一本に合成繊維ブラシを選ぶのは合理的。

 

 

ブラシのサイズについて
海外の専門サイトで商品欄にはブラシのサイズに付いて記載がある。内容は下記の通り

Loft(ロフト) ブラシの高さ高い程泡の含有量が増えるがコシが弱くなり石鹸のローディングの際時間がかかるが肌触りが柔らかくなる。
Not(ノット) 太いほど泡の含有量が増える。ブラシ先端の面積が増える。


ブラシの形状について
ファン型(扇型)とチューブ型(電球型)の二種類がある。
ファン型のほうが肌当たりが良い。反面、泡立ちはチューブ型のほうが良い。チューブ型は肌当たりはファン型に対して硬いがソープのローディングが早い。どちらが良いというものでもないので選ぶ際は好みに優先される。

 

最初に揃えるべきシェービングブラシ(上記の各種モデルはそれぞれのオススメです)

まず1本、とりあえず揃えるなら合成繊維。
乾燥に気を使う必要が無いので毎日使える。価格も安価なものが多いので財布にも優しい。
複数本持つ余裕があるなら上に加えてベストバジャーもしくは豚毛となる。
豚毛は本領発揮に時間がかかるがシルバーチップ並に成長するし、ベストバジャーの毛なら実際に使用に不都合は無い。
クラッシックシェービングの虜となり、極上のシェービングを手に入れたい方はお金に糸目をつけず、シルバーチップを採用されるといいです。ハンドルから感触まで多種多様に揃っています。


準備4

2017-09-30 16:08:19 | 両刃カミソリを始める

【ソープ、クリーム】
ドラッグストアで入手できるジェルやフォームは本来カートリッジ式なので両刃カミソリ向きではないが、人によって敢えてそれを使用している人がいるので使用できないと言うわけではない。ここではそれを除外して両刃カミソリ専用として販売されている商品で、まず最初に入手しておきたいアイテムを紹介したい。
ソープ、クリーム類は様々な香りや効能があるため販売数が多いと思われる商品を元に紹介したい。ソープとクリームの違いは一般的にはクリームのほうが泡立てが簡単でアナグマ毛、豚毛両方のブラシとの相性が良い。また、旅行用として小さな容器に詰めやすいのでとかく応用が効く。入門者はまずクリームから入ったほうが面倒が無くて親しみやすいと思う。(もちろん、ソープを買っても全くかまわない)
一方、ソープは固形石鹸と同じ形状をしていてブラシで石鹸を擦り取って使用するので、どちらかと言うと豚毛ブラシと相性が良い。機能的には全く差はないので好きな香りがあるかどうかで選択するかが決まる。

入門者向けのクリーム


Taylor of Old Bond Street natural shaving cream (略称TOBS)
AmazonUSAで一番人気のシェービングクリーム。人気の香りはサンダルウッドだが白檀の香りなので日本人にはアーモンドやアロエベラ系がいいかもしれない。泡立てやすく150ml入りで9£と手頃な価格で使いやすい。まず最初にこれを買って失敗はないと思う。



PRORASOSHAVING CREAM TUBE EUCALYPTUS & MENTHOL 150ML 5.4£
香りは昔の理髪店のような香りだが機能性に優れている。価格も手頃。カミソリ刃の潤滑性が良く、抗炎症成分が入っているのでカミソリ負けに強い。カップに入ったジャータイプとチューブ入りがあるがチューブ入りの泡立ちが断然いいのでそちらがオススメ。

 

上記以外にも星の数ほどソープ&クリームは発売されているが、色々紹介しても混乱するのでまず上の二種を決め打ちで用意してその他は香りや形状など、好みに合わせて選んでいくと効率がいいと思う。

何しろソープは一つ購入すると3ヶ月分はあるので、MAGGARD RAZORZやConnaught Shavingなどのサイトではお試し用に少量販売もあるので、手を広げたい場合はそれらで試すのも良いと思う。

 

雑記:Amazonを見てると、国産の粉状の石鹸が売られています。これはどうなのか?
まず泡立ちですが理髪店で体験する水分の多い緩い泡ができます。上に挙げたソープ関連はもっと密度の濃い刃の潤滑性が高い泡ができますのでかなり性質が違います。どちらが良いかは刃の調子次第です。切れ味の鋭い刃の場合、密度の濃い泡が適していますし、マイルド気味の刃ならば水分が多めのほうが剃りやすいと思います。
外国産ソープの場合は泡立てるときの水分量でそれを調整できますが、粉石けんの場合はその調整はできません。そこは念頭において使用するべきでしょう。また、粉石けんは界面活性剤が入っていますので、皮脂を分解してしまいます。その点は注意が必要でしょう。むしろカートリッジ式用のシェービングジェルやフォームのほうが有用です。
外国産は高価な分、天然油脂を使用した成分で作られている物が多いです。

 


準備3

2017-09-30 15:48:58 | 両刃カミソリを始める

【替刃】

確認しただけでも世界には120種類余りの替刃が手に入る。
また、人により肌の質、ヒゲの太さおよび密度などが異なり、どの種類の替刃が最適かは自分で模索するしかない。
そこで海外通販サイトでは「サンプルパック」が販売されています。いろいろな種類のブランドの替刃がセットになった商品。まずはこれで自分の感覚に合った替刃を探すのが一番の近道だと思う。最初に同じ銘柄ばかり沢山購入すると後で後悔することになる。
ブックマーク欄にあるTry A Bladeのサイトは多少割高になるが1枚から購入できる。非常に多くの種類を取り扱っているので、急がば回れ、ここで沢山の種類を試してみたほうが結局は効率的だと思う。

Connaught Shavingのサンプルパック。5枚ずつでセットになっている。


準備2

2017-09-30 12:55:08 | 両刃カミソリを始める

ここからが本番です

「準備1」でも書いたとおり、国内でシェービング用品を揃えようとすると、品数が限られてくるので早めに海外通販サイトから個人輸入をする方法に慣れておいたほうが不便がないと思います。海外通販サイトを訪れる際は、GoogleChromeを使うと翻訳機能がついているので、正確に翻訳されないにしても察しがつくくらいには翻訳できているので便利です。
海外通販サイトのURLはブックマークの欄に記載していますので参考にしてください。


定番モデル

多くのユーザーが勧めるエントリークラスのモデル。5000円前後が相場だが、無茶しなければ10年位は使える。
個人的には普通にもっと保つと思います。

メルクール34C


多くのユーザーがまず最初の1本として挙げるのがこれ。
いろんな替刃に対応できて頑丈、バランスがいい。個人的にも納得です。


ミューレR89

Amazonとかでも適正価格で手に入るので国内でもユーザーが多いと思います。
シャープ系(切れ味が鋭い)系替刃に調整されているようで、フェザーハイステンレスとかと組み合わせると快適。
デザインも美しく所有欲が満たされる。

エドウィンジャガーがメルクール34Cと一緒に開発したモデル。DE89

デザイン以外、剃れ味はメルクールR89と全く同じ。海外通販サイトで買うとこっちがかなり安く買える。



【ビンテージモデルをいきなり買うという選択肢】
ヤフオクで「両刃カミソリ Gillette」と検索すると、昔、両刃カミソリが一般的だった時代の骨董品がヒットします。
その中でも Gillette Superspeed と Gillette Tech は比較的キレイなものが入手できます

Gillette Superspeed


Gillette Tech


上の2つは自分が入手したものですが、いずれも送料込みで1500円程度で入手しました。
中古品ですので清掃と消毒は必要。中古品は我慢できない方にはおすすめできません。
また、ハズレを引いてしまうリスクがありますが、安く入手する手段ではあります。


準備1

2017-09-30 12:28:30 | 両刃カミソリを始める

もう我慢の限界までコスト高になった普通のカミソリ

大抵の男性は電気シェーバーかカートリッジ式カミソリでヒゲを剃っておられると思います。
私も以前は両方使っていました。
しかし最近のヒゲソリにかかるコストが高く、いい加減なんとかならないかと辿り着いたのが両刃カミソリによるシェービング、「クラッシックシェービング」の世界です。
替刃は大抵のものが1枚50円前後で手に入り3日~7日位は使用できます。ホルダーは総金属製なので数千円しますが堅牢な構造のため普通に使えば恐らく十数年は使えるようです。

エドウィンジャガー社製両刃カミソリホルダー


購入時にネットで下調べをしたところ、慣れないと血が出るとか、時間がかかる、剃り方が難しいという評価でした。
確かにその通りでシンプルな構造ゆえ下手をすると切ってしまうリスクがありました。ですが、それ故に肌の調子に敏感になりヒゲソリ前と後のスキンケを毎回欠かさず行うため以前より肌の調子は向上しました。クラッシックシェービングは肌との対話をしながらヒゲを剃る行為なのです。最近は男性でもスキンケアには気を使う時代と言われています。クラッシックシェービングはスキンケアとの適合性が良いひげ剃りの手段と言えます。
剃るスピードも慣れるまではたしかに時間がかかっていましたが、カートリッジ式カミソリと同等くらいまで時間短縮可能です。もちろんカートリッジより深剃りできます。替刃で切れ味も調整可能なので、解ってくればカートリッジを使う利点が少なくなっていくでしょう。
また、電気シェーバーやカートリッジ式でヒゲを剃っていた時は毎日の単なる雑事になっていたヒゲ剃りが”朝の楽しみ”に変化します。理髪店で顔そりした際の快適さをそっくりそのまま自分で再現可能となるからです。それどころか、自分の好きな香りのソープやアイテムをチョイスできるので、更に快適さはアップするでしょう。


このブログでは沢山のサプライズがあるクラッシックシェービングをご紹介したいと思っています。




さて早速ですが、まず必要なヒゲソリ本体についてのご紹介です。ホルダーとも言います。
国内で入手できて無難なホルダーは数少ないです。毎日使うとすればフェザーしか無いのが実情。
替刃にしても同じです、フェザーハイステンレスかドルコの替刃のみ。

様子見用は下記の通りです 一般的に入手しやすいのが理由です

フェザー・ポピュラー
ドラッグストアで売ってないかもしれません。Amazonで入手可。

1000円程度で買えるのが利点。
自社製フェザーハイステンレス替刃で剃れ味が調整されているので、他の替刃だと使いにくい。


DORCOホルダー
ダイソーに売ってます。精度は悪くないが軽すぎるため髭を刈り取り切れずに弾くことがある。実用最低限の性能と言った感じ。ただし旅行用のディスポカミソリよりは遥かに使えるので使い捨てとして考えるなら優秀。


上記の製品をさらっと紹介しましたが、実はあまり語る部分がありません。正直な気持ち、使えないことは無いのですが毎日の使用を考えると若干役不足です。ですのであくまで様子見用としてご紹介しました。次回で実用的な堅牢性と洗練された剃り味を持つ本格的なホルダーをご紹介致しますのでよろしければ御覧ください。