ウェネトさまの館

ようこそいらっしゃいました。
ビスうさ・ウェネトと申します。
どうぞごゆるりとおくつろぎ下さいまし。

「密やかなリリシズムⅫ 長谷川友美・米満彩子・中井ヒトミ」&「多賀新 個展」(みうらじろうギャラリー)

2024年10月07日 19時55分00秒 | 展覧会・美術関連

前回のブログの続きでございます。
みうらじろうギャラリーでは、他にも2つ、初日の展示を観ましたのじゃ。
(どちらも写真撮影は許可を得ておりまする)

まずは3階
みうらじろうギャラリーbis「密やかなリリシズムⅫ 長谷川友美・米満彩子・中井ヒトミ」
https://jiromiuragallery.com/bis/exhibition/index.html

TEAM-TAN企画の3人展。
長谷川友美の作品は以前から観ていて好きな作家じゃし、米満彩子と中井ヒトミは今まで殆ど観たことないし、楽しみでござります。

会場はこんな感じ。

それぞれの展示風景と、作品を2点ずつ載せまする。

★長谷川友美

在廊なさっていたご本人に初めてお会いでき、お話もお伺いできて楽しゅうござりました。
何と、わたくしのブログをご存じで、ビックリじゃった。

《Swan Lake》2024年 油彩/キャンバス 53.0×40.9㎝ P10
このボケボケ写真では全く分からぬが、チュチュにみっしり描かれた羽根の細密さと透明感あるグラデーションが凄い。
アップもボケボケじゃが、接写の許可を頂いたので載せておきまする。

《Scent of Flowers》2024年 油彩/キャンバス 22.7×15.8㎝ SM
写真では全くわからぬが、色彩の繊細なグラデーションなども綺麗なのじゃ。

購入したら即お持ち帰り可の、ハガキサイズのドローイング(2024年 鉛筆/紙 10.0×14.8㎝)もたくさんございます。

少女とウサギさんのドローイングを連れ帰ったぞよ。


 
★米満彩子

《あの子になりたい》2021年 メディウム・アクリル絵具/和紙、パネル 45.5×37.9㎝ F8

《夜を待つ》2024年 メディウム・アクリル絵具/和紙、パネル 33.4×24.3㎝ F4


 
★中井ヒトミ

《君は夢中》2023年 顔料インク・アクリル絵具/紙 31.0×43.0㎝

《カーニバルがはじまる》2023年 顔料インク・アクリル絵具/紙 29.7×21.0㎝ A4


 
3名の作品、楽しゅうござりました。

観にいらしていたお方が、作家さんへのプレゼントの手作りカボチャパウンドケーキを、見ず知らずのわたくしにもひとつプレゼントして下さりました。
ありがとうござりまする~!(うるうる感涙)

帰宅して頂いたらば、しっとりずっしりカボチャの風味ありありで、たいそう美味しゅうござりました。
1台丸ごと食べたいぞよ~!(こらこら)

会期は10月13日まででございます。

そして5階
みうらじろうギャラリー@5「多賀新 個展〈鉛筆画、銅版画〉」
https://jiromiuragallery.com/@5/exhibition/20241005TAGAShin.html

多賀新の作品を観るのはかなり久々で、楽しみじゃ。
会場はこんな感じで、鉛筆画と銅版画、合わせて25点の展示。

観た順に8点載せまする。

《麒麟図》2024 ケント紙に鉛筆 33.0×25.0㎝


 
《青龍(東の神)》2024 和紙に鉛筆、色鉛筆 35.0×25.0㎝


 
《朱雀(南の神)》2024 和紙に鉛筆、色鉛筆 35.0×25.0㎝


 
《白虎(西の神)》2024 和紙に鉛筆、色鉛筆 35.0×25.0㎝


 
《十字姫》2023 ケント紙に鉛筆 30.0×20.0㎝


 
《倶利伽羅龍剣》2024 ケント紙に鉛筆 30.0×20.0㎝


 
《夢艶》1994 エッチング、アクアチント 25.0×18.2cm Ed.60


 
《朱雀(南の神)》2011 雁皮紙にエッチング 26.0×18.2cm Ed.80


 
鉛筆画も銅版画も観応えござりました。
こちらの会期は10月20日まで。

この後に観たギャラリーの話は、またまた後日。

★おまけ話
昨日の朝も、松のやモーニングでございます。
得朝アジフライ定食、勿論ライスは大盛りじゃ。

前回頂いたコロッケ無料券を利用したゆえ、何と税込430円じゃった。
松のや、どうかしてる(←褒め言葉じゃよ)

食べても食べてもお腹が空く病、涼しくなって更に重症化しておるが、困ったものよのぅw


松本潮里 個展 移ろいゆく時の中で(みうらじろうギャラリー)

2024年10月06日 20時03分00秒 | 展覧会・美術関連

いつも土日はお供のEが朝から仕事じゃが、昨日は夕方まで時間が空き、3つのギャラリーで5つの展覧会を観る事ができたのでございます。

まずは、みうらじろうギャラリー「松本潮里 個展 移ろいゆく時の中で」
https://jiromiuragallery.com/exhibition/past/20241005MATSUMOTOShiori.html
(写真撮影は許可を得ておりまする)

松本潮里の作品は細部まで美しく、描かれたお顔も大好きで、早く観たくて初日に参りましたのじゃ。

会場はこんな感じで、12点の展示。

アクリルの反射で見づらい写真じゃが、8点を観た順に載せまする。

《幼き日》2024 円形キャンバスにアクリル、油彩 φ25.0cm
お人形をモデルに少女化なさったそうな。美しいお顔じゃ。


 
《移ろいゆく時の中で》2024 キャンバスにアクリル、油彩 60.6×50.0cm(F12)
お知り合いのお嬢さん(姉妹)をモデルに描いたそうな。


 
《Book Lover》2024 キャンバスに油彩 22.7×15.8cm(SM)
自画像もご本人そのままで美し可愛い。


 
《まだ見ぬ未来へ》2024 キャンバスに油彩 53.0×45.5cm(F10)
写真が見づらいが、少女の肌や髪や服や靴や、部屋に置かれた全ての物の質感の描写が凄い。
ぐねぐね寝転ぶ猫(作者の飼い猫がモデル)もたいそう可愛く、細密な毛並みも凄い。


 
《おともだち》2024 キャンバスにアクリル、油彩 33.3×24.2cm(F4)


 
《いつもそばに》2024 キャンバスにアクリル、油彩 33.3×33.3(S4)


 
《Destiny》2024 キャンバスに油彩 41.0×31.8cm(F6)
美しさに目が釘付け。ドレスや仮面も素敵じゃ。


 
《ごちそうまだかな》2024 BBケント紙に鉛筆 29.7×21.0


 
画集やジグソーパズルも販売されておりまする。

12点の美しい作品、じっくり堪能いたしました。
ご本人にも一年ぶりにお会いでき、お話も色々お伺いできて嬉しゅうござりました。
会期は10月20日まで。

みうらじろうギャラリーでは3階と5階の展覧会も観て、その他に2つのギャラリーも観たゆえ、また後日書きまする。

さて、ギャラリー巡りの途中、かふぇあっぷる 再訪でございます。
みうらじろうギャラリーから1駅の距離じゃからの。

香りの良い生花や、クラシック音楽が心地良いのじゃ。

昨日のケーキはこの3種。イチジクのタルトが1切れ残っててラッキー♪

イチジクのタルトとストロングブレンドをお願いいたしまする~。

どちらも美味しゅうござります。

カップ&ソーサーが前回と同じなのがちと残念。

目の前にあるだけでも、かように色々あるのにのぅ。
ほれ、あれとかそれとかで出してくださらぬかのぅ(こらこら)


空の発見(松濤美術館)

2024年10月04日 20時07分35秒 | 展覧会・美術関連

渋谷区立松濤美術館「空の発見」を観たのでございます。
https://shoto-museum.jp/exhibitions/205sora/
(展示室以外は写真撮影可)

江戸時代から現代までの日本美術と西洋絵画で「空」の表現の変遷を辿るという展覧会。
一部展示替えあり、前期(~10月14日)・後期(10月16日~)合わせて約100点の展示じゃ。

構成は以下の6章。気になった作品もリスト順に。
まずはお2階の第1会場からじゃ。

【1章:日本美術に空はあったのか?―青空の輸入】
日本美術中の多様な空の表現。

・松川龍椿《京都名所図屏風》江戸末期 六曲一双 屏風
この時代の日本美術の金色の空と雲、今まで何の疑問もなく観ておったが、何ゆえ西洋の影響を受けるまで青い空と白い雲がなかったのかと、いきなり目から鱗が。
この屏風も、川は青く描かれておるのにのぅ。

・司馬江漢《犬のいる風景図》寛政末期 絹本・油彩、額装
横長~い画面に、明るい青空と白い雲の西洋風絵画。

・葛飾北斎《冨嶽三十六景 山下白雨》江戸時代 大判 錦絵
富士山の山頂は一文字ぼかしの鮮やか青空。山麓は怪しい空模様で稲光ビカビカ。

【2章:開いた窓から空を見る―西洋美術における空の表現】
西洋美術と日本美術の視点を比較。西洋絵画の空は写実的じゃ。

・ジョン・コンスタブル『イングランドの風景』より 1830-1832年 メゾチント/ポートフォリオ
5点ともモノクロじゃが、見るからにイングランドの空の様子がビシビシ伝わりまする。

・ウジェーヌ・ブーダン《ノルマンディーの風景》1854-1857年 油彩・板
ブーダンは、コローから「空の王者」と讃えられたのじゃった。

【3章:近代日本にはさまざまな空が広がる】
高橋由一、横山大観、岸田劉生などなど、近代日本のさまざまな空模様。

・亀井竹二郎〈石版『懐古東海道五十三驛真景』油彩原画〉より 1877年頃 油彩・紙
23歳の若さで亡くなった作家。東海道の名所を西洋画の手法で描いたシリーズから6点。
小さな油彩じゃがとても好み。

・阿部正直《雲の写真7 No.16-No.24》(阿部正直コレクション:気象観察記録資料)1929年12月25日 写真、鉛筆・紙
初めて知ったお方じゃが、雲を観察し記録し続け、「雲の伯爵」と呼ばれた気象学者だそうな。
気象写真とスケッチの展示、興味深うござります。

・萬鉄五郎《太陽の麦畑》1913年頃 油彩・板
ゴッホめいたうねうね。オレンジ色や黄色の光線を四方八方に飛ばす太陽、オレンジ色の麦畑、紫色の木々。かなり好き。

・中村岳陵《残照》1961年 絹本着色、額装
(リストでは3章じゃが、展示は地下の第2会場)
燃えるような夕焼けの空に浮かび上がる、冬枯れの木のうねる枝々のシルエット。
迫力ある美しさでたいそう好み。

ささ、地下の第2会場へまいるぞよ。

地下の展示室は、白い壁に大きな作品がずらずら並び、より空を感じられまする。
展示順は、5章→4章じゃが、リスト順に書きまする。

【4章:宇宙への意識、夜空を見上げる】
・葛飾北斎《『富嶽百景』浅草鳥越の不二図》1834-36年頃 半紙判濃淡墨摺絵本
富士を背景に、大きな渾天儀で天体観測する様子が描かれておる。

・高橋由一《中洲月夜の図》1878年 油彩・カンヴァス
暗い夜空の雲の切れ目から満月が雲と川面を照らし、川には小舟に乗る3人のシルエット。お気に入り作品じゃ。

・駒井哲郎《星座》1962年 アクァチント(サンドペーパー使用)、ディープ・エッチング
シャボン玉のように変化する球体たちが浮遊して幻想的。

・柄澤齊『死と変容』第2集 洪水より「洪水A」1989-1990年 木口木版・紙
宇宙に浮かぶ卵形の透明な球体の中に、山々が埋まったような大地。

【5章:カタストロフィーと空の発見】
カタストロフィーによって露わになるもうひとつの空の姿で、戦争や災害が描かれておりまする。

・中村研一《北九州上空野辺軍曹機の体当り B29二機を撃墜す》1945年 油彩・カンヴァス
淡い色彩の美しい空かと思いきや、体当たり攻撃を決行した悲惨な瞬間なのじゃった。

・香月泰男《青の太陽》1969年 油彩、方解末、木炭・カンヴァス
本展のメインビジュアル。蟻の巣穴のような空間から、青い空と星々が見えておる。
一見絵本の世界のようじゃが、シベリアでの悲惨な体験から生まれた作品だそうな。

【6章:私たちはこの空間に何を見るのか?】
現代のアーティストたちの空。

・AKI INOMATA《あの日の空を覚えている 1926年4月20日、1929年12月25日、1932年12月12日》2024年 デジタルタイプCプリント、ステレオスコープ、4Kビデオ
3章に展示の気象学者・阿部正直へのオマージュ。
阿部の気象観察資料に残されていた雲をよみがえらせる試みで、楽しゅうござります。

空に焦点を当てた展覧会、目から鱗で興味深く、観応えござりました。
会期は11月10日までじゃが、最初に書いた通り一部展示替えがございます。
後期も観に行こうかのぅ。

観終わってランチすべく、早足で向かった先は肴とり。 

前回松濤美術館に来た時に初潜入したお店で、鮪丼がワンコインで衝撃のコスパの良さだったのじゃ。

今回も窓際のおひとり様席で落ち着きまする。

どれにしようか迷うのぅ・・・

港定食をお願いいたしまする~。

ど~ん!

サバ味噌、カキフライ4個、アジたたき、これで税込850円とはコスパ良すぎじゃ。

サバ味噌はご飯がガンガン進むが、ご飯とお味噌汁はおかわり1回無料ゆえ安心じゃw

カキフライは、タルタルソースが付いているのも嬉しい。
わたくしはタルタル派じゃからの。

どれも美味しゅうござりました。
普段お魚にあまり愛はないが、ここのランチは全種類制覇しとうござります。

★本の話
湊かなえ『人間標本』

早い段階で、え?これで終わる?と思うたら、その後のどんでん返しからのどんでん返しが怖く、後味は最悪なのじゃった。
高松和樹の口絵、6体の標本を文章の描写のままで美しく描いてて凄い。


黒の中の色彩 カラーメゾチントを探る(ミュゼ浜口陽三・ヤマサコレクション)

2024年10月03日 20時38分00秒 | 展覧会・美術関連

ミュゼ浜口陽三・ヤマサコレクション「黒の中の色彩 カラーメゾチントを探る」を観たのでございます。
https://www.yamasa.com/musee/exhibitions/0914_1215/
(体験コーナー2つのみ写真撮影可)

浜口陽三は、黄、赤、青、黒の4色を刷り重ねる独自のカラーメゾチントの技法を完成させた作家。

本展は、浜口陽三のカラーメゾチントを中心に約50点の銅版画と、一部の作品は原版も一緒に展示されておりまする。
映像や、浜口が使用した道具類の展示、体験コーナーなどもあり。
更に、初めてカラーメゾチントに挑戦した2名の作家の作品も展示されておるのじゃ。

気になった作品を観た順に。

【1階】
《猫》
猫が寝そべる小さなドライポイント。戦前のパリで制作されたそうな。

《あじさい(習作)》
浜口が手元に持っていた習作で、試行錯誤してメゾチントのヒントを得たのだとか。

《うさぎ》
この作品、大好きなのじゃ。
本展では、黒のメゾチント1点、色違いのカラーメゾチント2点、かすかに色を変えた習作2点の5点が並べて展示され、観比べられるのが嬉しいうえ、原版も展示されておりまする。

ちなみに今回展示の原版は全て、つい先日「浜口陽三記念室」を観たばかりの吉祥寺美術館の所蔵じゃよ。

《西瓜》
浜口最初のカラーメゾチント作品だそうで、原版6点(4色と、黒・赤の試作)も展示。

1階には4つの体験コーナーがあり、2つが写真撮影可。
・体験1「さくらんぼ並べ」
《14のさくらんぼ》と《17のさくらんぼ》で、さくらんぼを自由に並べられるのじゃ。


 
・体験2「メゾチントの目立て」
ペルソーなる道具を揺らして、目立てを体験できまする。


 
・体験3「色を重ねる《青いガラス》」
フィルムに印刷した4色の絵柄を自由に重ねられるのじゃ。
なるほどたいそう分かりやすい。

・体験4「カラーメゾチントの刷りに挑戦」
体験は水曜と土曜の午後のみ。午後から行けばよかった~。

【地下1階】
《パリの屋根》
ちょっと生き物めいた(ハリネズミ的な?)屋根屋根が何やら可愛い。
原版は5点あり、4色と未完成の黒。

《14のさくらんぼ》
《14のさくらんぼ(モノクロ)》
体験コーナー「さくらんぼ並べ」の元の作品じゃ。
カラーとモノクロ並べて展示されておるが、同じ構図でも印象が全く違うのぅ。
カラーは柔らかい光、モノクロは光と影も浮遊感もクッキリハッキリ。
4枚(4色)の原版も展示。色ごとに彫り方も変えておるんじゃのぅ。

佐竹広弥多胡宏の作品は、それぞれカラーメゾチントとメゾチント1点ずつの展示。
普段メゾチントで作品を発表しているおふたりが依頼を受け、カラーメゾチントに初めて挑戦して1ヶ月で仕上げたそうじゃが、カラーメゾチントの制作はかなり困難だったそうな。

★佐竹広弥
《木陰の道化師》2024 カラーメゾチント
紅葉の道化師たいそう可愛い。

★多胡宏
《浜口陽三に捧ぐ》2024 カラーメゾチント
浜口作品のオマージュ。

地下では3つの映像も流れ、座って観られまする。
1「刷りの再現《蝶》」(23分)
《蝶》の原版の刷りの再現。

2「インタビュー:ジョセリン・ラリエ」(12分)
ルブラン工房主の奥様のインタビュー。

3「インタビュー:パトリック・ザンギュニアン」(39分)
ルブラン工房の刷り師だった方のインタビュー。

カラーメゾチントの奥深さもよく分かり、楽しゅうござりました。
会期は12月15日まで。
映像だけで約75分あるゆえ、全部ご覧になりたい方は、お時間に余裕を持っての。

そして、かふぇあっぷる 初潜入。

先日、美術實驗室 夜「月まで跳ねる兎展」へ行く途中で見つけ、入口から素敵な気配を感じるも、その時は時間がなくて寄れなかったのじゃ。
人形町駅のすぐ近くじゃが、ミュゼ浜口陽三からも徒歩で行けまする。

おじゃまいたしまする~。

カサブランカやバラの生花が飾られ、クラシック音楽が微かに流れ、思うた通り素敵な雰囲気でございます。

カウンターの後ろには、美しいカップ&ソーサーがずら~り。

ケーキは3種類と少のうござりますが、店主の奥様の手作りで、日替わりで色々出るそうな。
昨日は、黒糖とクルミのタルト、パイハウスチーズ、日向夏のシフォンケーキ。

うぬぬ~、どれにするかのぅ・・・

日向夏のシフォンケーキと、ストロングブレンドをお願いいたしまする~。

ケーキは大きさと生クリームに釣られて選んだのじゃが、ちょっとビックリするほど食感が良く、するする1台食べられそうじゃ。
ストロングブレンドも好みのお味で美味しゅうござりました。
今度行ったら、また違うケーキ食べてみたいぞよ。

さて、朝は松のやでモーニングを食べたのでございます。
松のや、かなり以前に一度ロースかつ定食を食べたきりじゃが、アジフライもあるとは知らんかった。

てな訳で、得朝アジフライ定食じゃ。

キャベツやポテサラや海苔やお味噌汁が付いて、ライス大盛りにしてコロッケも付けて、何と税込470円!
しかもライスとお味噌汁はおかわりもできるとは、松のや、どうかしてる(←褒め言葉です)

★本の話
石田祥『猫を処方いたします。』③

①②に続き、③も楽しゅうござりました。
ニケ先生と千歳さんのコンビ、クセになりまする。
「第四話」は読むのが辛かったがの(涙)

霜田有紗の装画も可愛く綺麗で和むのじゃ。
シリーズずっと続いて欲しいぞよ。


金井一郎 翳り絵展「銀河鉄道の夜」を巡る旅(吉祥寺美術館)

2024年10月01日 20時31分00秒 | 展覧会・美術関連

昨日は、武蔵野市立吉祥寺美術館「金井一郎 翳り絵展「銀河鉄道の夜」を巡る旅」を観たのでございます。
https://www.musashino.or.jp/museum/1002006/1003349/1007164.html

ミキハウスの絵本・宮沢賢治『銀河鉄道の夜』(絵・金井一郎)の原画の翳り絵と、植物や街のオブジェの灯り作品なども展示。

金井一郎は大好きな作家で、『銀河鉄道の夜』の翳り絵は、これまでも複数のギャラリーで20点以上観ておるが、今回は絵本未掲載作品含め一挙に36点も観られるとあって、たいそう楽しみだったのじゃ。

展示室入口の黒いカーテンをくぐると、真っ暗な中で作品が光を放っておりまする。

最初の空間には灯りのオブジェ。
《ジョバンニの街を探して 2024》2024年 ミクストメディア
建物の灯りが並んで、街になっておるのじゃ。

《銀河鉄道の夜の時空間》2024年 ミクストメディア
3点あり。金井作品でお馴染みの電柱が、黒いうねりの中で光っておりまする。

《りんご》《植物のあかり》《烏瓜のあかり》2024年 ミクストメディア
光と影も美しゅうござります。

そして奥へ進むと・・・
おお~!素晴らしい翳り絵がずら~り並ぶ様はまことに幻想的で、『銀河鉄道の夜』の世界にワープしたようじゃ。

金井一郎が長い試行錯誤の末に生み出した翳り絵は、黒いラシャ紙に木綿針で点描画のように無数の穴を開け、別々の穴をあけた異なる絵を数枚重ね、一番上に白い紙(パラフィン紙)を重ねて裏面から光を当てて、白い紙をスクリーンにして映像を写し出すという手法。

ゆえに奥行き感があり、観る角度で見え方も変わり、揺らぎも感じられるのでございます。

『銀河鉄道の夜』の翳り絵制作は約50年にわたり、作品は100点ほどもあって、普段は分解して保管しているとか。

たいそう観応えあり、お気に入りだった翳り絵に再会したり、初めて観る翳り絵にワクワクしたり、金井ワールドにどっぷり浸ったのでございます。

写真撮影不可なのがまことに残念。
せめて会場の様子だけでもお見せしたいんじゃがのぅ。しくしく

ちなみに、今までギャラリーで観た『銀河鉄道の夜』の翳り絵は、写真撮影OKだったのじゃ。
比較的たくさん写真を載せたブログを2つだけ貼っておくゆえ、ご興味ある方はご覧くださいまし。
写真では遠近感や揺らぎ感が全く伝わらぬが、雰囲気だけでも。

★2018年12月4日 art space Kimura ASK?「金井一郎  光の劇場『銀河鉄道の夜』」
こちらのブログの後半。メイン会場に約20点の翳り絵が展示されておりました。
https://blog.goo.ne.jp/unut/e/ac35148837a99b15afbbe2e33827dfa4

★2021年12月15日 Galleryうぇすと「金井一郎 展~銀河鉄道の夜~」
翳り絵は14点の展示で、数十年ぶりに展示されたという作品もあり。
https://blog.goo.ne.jp/unut/e/979bbed6abbe2968b0779ebe2c38919d

ロビーにも、初期作品の記録写真や、自作カレンダーの記録写真などございます。
初期作品は、アンデルセンや宮沢賢治の作品をテーマに100点以上完成させたそうじゃが、写真に記録した後は「人に見せるものではないと考えていたから」全て壊したそうな。もったいない~~~。

ショップで、金井一郎×シャララ舎の琥珀糖を購入する気満々じゃったが、品切れで涙。
シャララ舎の琥珀糖は綺麗で美味しいのじゃ。再入荷の日にちは未定だそうな。

会期は11月4日まで。
入館料300円で美しく幻想的な世界にワープできますゆえ、ご興味ある方はぜひ。
わたくしも再訪する所存にござります。

併設の2つの展示室も観たのでございます。

★浜口陽三記念室「ひかりを纏う」
https://www.musashino.or.jp/museum/1002006/1003366/1006425.html
黄、赤、青、黒の4色の版を重ねて刷るカラーメゾチント22点の展示。
《てんとう虫》は、1974年、1978年、1984年の3点あり、1978年の5匹のてんとう虫の作品は、4枚(4色)の原版も一緒に展示。

★萩原英雄記念室「星空の彼方へ」
https://www.musashino.or.jp/museum/1002006/1003367/1006426.html
星にまつわる木版画21点の展示。
こちら2つの会期も11月4日まで。

観終わって、超久々に白兎珈琲店へ。何と7年ぶりでござります。

もっと頻繁に行きたいのじゃが、高井戸方面に行く機会がなかなかなくてのぅ・・・

メニューの裏側に、以前はなかった裏メニューの、かわいいシリーズがひっそり書いてあるぞよ。

かわいいうさぎプリンをお願いいたしまする~。

うさうさしくて可愛いのぅ。
共食いじゃが、プリンはかなり甘さ控え目で、クリームはほんのり甘うござりました。
お耳は何かと思うたら、マシュマロじゃった。

久々の黒兎ブレンド(ビターブレンド)も美味しい。
今度行ったら、かわいいシリーズのパフェを食べてみようかの。