Bunkamuraザ・ミュージアム「エリック・サティとその時代展」を観たのでございます。
http://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/15_satie/
マン・レイに「眼を持った唯一の音楽家」と評されたフランスの作曲家エリック・サティは、その時代の多くの芸術家と交流がありまして、本展ではサティと交流があった芸術家やサティに影響を受けた芸術家の作品、自筆の楽譜など、以下の5章で展示されております。
第1章 モンマルトルでの第一歩
第2章 秘教的なサティ
第3章 アルクイユに移って
第4章 モンパルナスのモダニズム
第5章 サティの受容
第1章、お馴染のロートレック《ムーラン・ルージュ》や、スタンラン《シャ・ノワール》のお出迎えにワクワク。
ユトリロが黒鉛で描いた《エリック・サティの肖像》なども。
ここではサティのピアノ曲《3つのジムノペディ》が流されておりますが、第2番の自筆の楽譜(本展で初めて一般公開)が展示されており、曲を聴きながら譜面を読めたのも嬉しゅうございます。
第3章、ずら~り展示の「エリック・サティ(作曲)、シャルル・マルタン(挿絵)《スポーツと気晴らし》」がたいそうツボ。
ちなみに最後の映像コーナーでは、この映像と共に作品に書かれた詩の日本語訳と、高橋アキによるピアノ演奏も流れます。
サティの山高帽、杖、付け襟も展示。これはサティのトレードマークですな。
ここに置かれた1923年頃のベヒシュタインE型(グランドピアノ)、全体の形や脚の形や曲線模様の譜面台が素敵じゃ。
わたくしのピアノとお取替えしたいぞよ~。
日によってはこのピアノで、15分程の生演奏もあるそうな。
第4章、ピカソの《『バラード』の女性アクロバットの衣装のための下図》やら、ブランクーシの《眠れるミューズ》やらお気に入り。
コクトーの作品も何点もございます。
第5章、アンドレ・ドランの《『アルシダンス』のための衣装のデザイン画》などの一連の作品が面白可愛くてツボ。
マン・レイの作品も色々ございます。
全くの余談でありますが、わたくしのお伴のブログ管理人Eはピアノを少々嗜んでおり、フランスの作曲家もバロックから近現代まで一通り弾いたものの、仏モノはイマイチ性に合わぬそうな。
しかし、ルイ・クープランとエリック・サティは好きでよく弾いていたようで、今回サティの交友関係を再確認できた事と、自筆の楽譜を観る事ができたのも喜んでいたのでございます。
会期は今月30日まで。
「なんちゃら(作曲家)とその時代展」、シリーズ化して欲しいものよのぅ。
「J.S.バッハとその時代展」とか、観たいぞよ~。
さて本日のティータイムは、星乃珈琲で桃のスフレパンケーキをば。
しかし、何たる不運でありましょうか。
お客が仰山おりましたゆえ、人目を気にしたEは、わたくしをバッグから出してくれなかったのでございます。
うわーーーん!