横溝正史著「血蝙蝠」読了。
鎌倉に集まった男女が肝試しに興じ「蝙蝠屋敷」と名づけた廃屋に踏み込むと、胸を抉られた女性の凄惨な死体を発見する。部屋の壁には、生乾きの血で描いた蝙蝠の絵が残されていた。犯人の目処がつかないまま、第一発見者の前に再び蝙蝠の符牒が現れ……。表題作など、〈金田一耕助〉シリーズに並ぶ名探偵〈由利鱗太郎〉シリーズを含む全9篇。希少なSF短編など、横溝正史の多才ぶりを味わえる名短編集が待望の復刊!
横溝正史著「血蝙蝠」読了。
鎌倉に集まった男女が肝試しに興じ「蝙蝠屋敷」と名づけた廃屋に踏み込むと、胸を抉られた女性の凄惨な死体を発見する。部屋の壁には、生乾きの血で描いた蝙蝠の絵が残されていた。犯人の目処がつかないまま、第一発見者の前に再び蝙蝠の符牒が現れ……。表題作など、〈金田一耕助〉シリーズに並ぶ名探偵〈由利鱗太郎〉シリーズを含む全9篇。希少なSF短編など、横溝正史の多才ぶりを味わえる名短編集が待望の復刊!
京極夏彦著「鵼の碑」読了。
殺人の記憶を持つ娘に惑わされる作家。消えた三つの他殺体を追う刑事。妖光に翻弄される学僧。失踪者を追い求める探偵。死者の声を聞くために訪れた女。そして見え隠れする公安の影。発掘された古文書の鑑定に駆り出された古書肆は、縺れ合いキメラの如き様相を示す〝化け物の幽霊〟を祓えるか。シリーズ最新作。