ロアルド・ダールと言えば、児童書の「チョコレート工場の秘密」や「おばけ桃の冒険」「魔女がいっぱい」等で知られていますね。自叙伝的な小説「少年」や「単独飛行」は随分前に読んだ。かつて夫はロアルド・ダールの作品はセンテンスが短く解り易い英語、と言って原書、ペンギンブックスを愛読していた。
短編集”キス・キス”(異色作家短編集1)早川書房を読んだ。ブラックユーモアやちょっとした残酷さが全編に溢れぐいぐい引き込まれる。「女主人」はサスペンス風、短い話ですが、大作を読んだような満足感がある。簡潔、明瞭な表現、話の運び方、そして終わり方には余韻があって上手なんだなあ~。「牧師のたのしみ」牧師を装った詐欺師に純朴な田舎者が騙されそうになる。ヴィクトリア女王時代の末期、1890年頃のチッペンデールの整理ダンスの”脚”があぁぁ…。「ビクスビイ夫人と大佐のコート」考えて工作したはずの夫人に訪れたあっという結末。どれもみな本当に面白かった。翻訳物はその訳者も重要だといつも思う。訳者はさすが…開高健でした。
短編集”キス・キス”(異色作家短編集1)早川書房を読んだ。ブラックユーモアやちょっとした残酷さが全編に溢れぐいぐい引き込まれる。「女主人」はサスペンス風、短い話ですが、大作を読んだような満足感がある。簡潔、明瞭な表現、話の運び方、そして終わり方には余韻があって上手なんだなあ~。「牧師のたのしみ」牧師を装った詐欺師に純朴な田舎者が騙されそうになる。ヴィクトリア女王時代の末期、1890年頃のチッペンデールの整理ダンスの”脚”があぁぁ…。「ビクスビイ夫人と大佐のコート」考えて工作したはずの夫人に訪れたあっという結末。どれもみな本当に面白かった。翻訳物はその訳者も重要だといつも思う。訳者はさすが…開高健でした。