軽いコースをチョイス。この前菜の前にアペリティフがあり、前菜はズッキーニの花のホタテムース入り。可愛く、綺麗で美味しくコースの中でベストです。ドライトマトにアンチョビ味のクリームソース添え。数年前ヴァチカンでズッキニの花の蕾のフライを食べた事があるが新鮮な体験で美味しかった。日本へ帰って南瓜の花の蕾でやってみたら結構良かったですよ。花が開く寸前の物を使います。
ある一部屋は写真を撮っても良いと言うので撮った。”ロシア農奴制廃止”と言うタイトル。どの絵も抑えた色彩や明暗が美しく、霧に浮かぶロシヤ聖教が農奴から解放された農民の背後に権力の象徴として聳えている事はスラヴと同じ道だと言う意味で描いているそうです。
これは絵葉書。チェコのイジー王は協定の承認を得るためローマ教皇に会うがローマ教皇は承認しなかった…と言う有名な歴史的な一場面だそうです。スラブ民族の苦難の歴史はとても難しい。チェコ国民ですら理解する事は困難と書いている人がいる。窓から差し込む光の美しさに魅了させられた。抑えられた色彩は描かれている過激な場面を何故か和らいでくれている。
図録から…。”ベツレヘム礼拝堂で説教をするヤン・フス師”とタイトルがついています。1916年に描かれている。2011年聖書の舞台イスラエルへ旅した時、まだ今より穏やかな情勢の中であったがベツレヘムへ入る際、バスへ武器を持った人が乗り込んでチェックされた事があります。そしてこのキリストが生まれたとされる聖誕教会へ入った。ヤン・フスはカトリック教会を批判して宗教改革を訴えた聖職者。毎年クリスマスのミサがこの教会から世界へ流されます。
国立新美術館のミュシャ展へ行ってきた。まだ身体的にはしんどい状況ですが長女がプレゼントしてくれたチケットは期限がきていたのです。そこで次女が一緒に行ってサポートしてくれると言うので娘の腕にぶらさがり行ってきた。最大で縦6m、横8mに及ぶ圧倒的なスケールの連作絵画”スラヴ叙事詩”(スラブの苦難と再生を描いている)20作は優美な女性や植物文様を描いていたパリ時代のミュシャのチェコや自身のルーツであるスラヴ民族のアイデンティティの集大成と言われています。全て20作を観る事ができる、こんなチャンスは無いと思う。
少し遅れてしまったが例年通り筍ご飯を炊きました。JA朝市で根から液がたれていた朝取りを買いました。糠を入れて(糠を一緒に用意してくれている)二時間ぐらい炊いた。もち米とうるち米半々にするのが私流。退院以来減塩、減塩で来ているので少し薄い味で出汁が効いていないように感じました。筍だあい好き。