東京に出た時は家に帰ってのお慰みに何時も銀座の菊廼舎で"富貴寄"を買う。落雁や蕎麦ボーロ、黒豆、金平糖、薄荷砂糖など…自然の息吹が感じられる優しい色合いの可愛い干菓子です。いろいろな味が、形が少しずつ楽しめて若い時から好きでした。
ビーフとタンのミックスシチュウ。お肉はとろけています。牛肉よりタンの方が味がある、タンシチュウにすれば良かったかも…。言わせて頂ければもう少し脂の旨味も欲しいし、胡椒もかけたい。歌舞伎のおじいさん役者さんに人気と言う。解る気がします。箸休めに煮物の小鉢が3品と香の物が付く。和風サラダの1品で良いんじゃない?と思います。昭和30年の時が止まったままの味のシチュウだと思いました。
新橋演舞場の帰りは、十数年来食べてみたかったシチュウを銀之塔で食べました。昭和30年開業、修行をしたパリの鴨の専門店トゥ-ル・ダルジャンの和訳”銀之塔”になったんですって…。歌舞伎座の裏道を入った所、静かで下町のたたずまい、蔵を改造した瀟洒なお店です。