きついタイトルに驚きながら手にした本だが出だしは女優の拙い筆致でつまらないと思いつつ…中盤から壮絶な介護生活が始まり読んでしまった。彼女は作家藤原審爾の娘です。真利子の母と結婚した時は既に岡山に家庭があり子どもが二人いた。四谷の仕事場には他の女性が一緒だった。火宅の人であったのです。この時から彼女は母を一生守ると決意したと言う。有名な女優であり知人にも立派な方が多い中、経済的にも困窮し、あわや振込み詐欺にも。11年にも及ぶ介護5の母親の介護は如何に在宅介護が難しいか知りました。"家で看取りたい”と言う事が立派な事のよう聞こえるが果して看取る側が七転八倒し満足しても看取られる方は?…いろいろ考えさせられた。家族のある彼等の生活をも犠牲にするような介護を私は絶対望まない。
”ママが亡くなった。亡くなったと言うより死んでしまった。死んでしまったと言うより、死なせてしまった。いや、死なせてしまったと言うよりは…私が殺した”藤さん、そんなに自分を責めなくてもいいのでは?。
”ママが亡くなった。亡くなったと言うより死んでしまった。死んでしまったと言うより、死なせてしまった。いや、死なせてしまったと言うよりは…私が殺した”藤さん、そんなに自分を責めなくてもいいのでは?。