「NINAGAWA十二夜」を観た。
かのシェークスピアの戯曲「十二夜」。すべての所作事が決まっている古典芸能の歌舞伎に蜷川色を如何に出すか、これは難しかったと思う。しかし歌舞伎の中に十二夜が自然に溶け込んで何の違和感もなく、却って易しく理解できる舞台になっていたと思う。幕開けのボーイソプラノのコーラスとチェンバロの音楽で十二夜の雰囲気が広がり、引き込まれて行きました。ロンドン公演の凱旋だけあって、テンポが速く飽きさせない。原作の十二夜を読んだが単に歌舞伎の見せ場ばかりでなく、登場人物の心の内がしっかり表現されていて満足した。亀冶郎の麻阿は激しい気性のマライアを可笑し、面白く演じていて良かったし、翫雀の安藤栄竹はさぞロンドンの観客の笑いを誘った事でしょう。シェイクスピアにはなくてはならない”道化”、尾上菊五郎はやはり立派です。それにしても菊之助が声も顔も所作も、何もかも美しくて、うっとりしました。
十二夜はキリスト教の祝祭期間、当時は舞踏や演劇が盛大に催され楽しんだそうです。人生の喜びや悲しさが随所に出てくる十二夜、しかし最後はハッピーになる。夢のような楽しいひとときでした。カーテンコールでは、思わずブラボーを叫んでしまった…。(ロンドン凱旋公演ですから許されるでしょう。出演者の皆さん、さっと顔を向けて下さいましたよ…余談)
かのシェークスピアの戯曲「十二夜」。すべての所作事が決まっている古典芸能の歌舞伎に蜷川色を如何に出すか、これは難しかったと思う。しかし歌舞伎の中に十二夜が自然に溶け込んで何の違和感もなく、却って易しく理解できる舞台になっていたと思う。幕開けのボーイソプラノのコーラスとチェンバロの音楽で十二夜の雰囲気が広がり、引き込まれて行きました。ロンドン公演の凱旋だけあって、テンポが速く飽きさせない。原作の十二夜を読んだが単に歌舞伎の見せ場ばかりでなく、登場人物の心の内がしっかり表現されていて満足した。亀冶郎の麻阿は激しい気性のマライアを可笑し、面白く演じていて良かったし、翫雀の安藤栄竹はさぞロンドンの観客の笑いを誘った事でしょう。シェイクスピアにはなくてはならない”道化”、尾上菊五郎はやはり立派です。それにしても菊之助が声も顔も所作も、何もかも美しくて、うっとりしました。
十二夜はキリスト教の祝祭期間、当時は舞踏や演劇が盛大に催され楽しんだそうです。人生の喜びや悲しさが随所に出てくる十二夜、しかし最後はハッピーになる。夢のような楽しいひとときでした。カーテンコールでは、思わずブラボーを叫んでしまった…。(ロンドン凱旋公演ですから許されるでしょう。出演者の皆さん、さっと顔を向けて下さいましたよ…余談)