Mrs.Uponwaterのブログ

日記です♪

NINAGAWA十二夜

2009-06-20 13:40:24 | 日記
「NINAGAWA十二夜」を観た。
かのシェークスピアの戯曲「十二夜」。すべての所作事が決まっている古典芸能の歌舞伎に蜷川色を如何に出すか、これは難しかったと思う。しかし歌舞伎の中に十二夜が自然に溶け込んで何の違和感もなく、却って易しく理解できる舞台になっていたと思う。幕開けのボーイソプラノのコーラスとチェンバロの音楽で十二夜の雰囲気が広がり、引き込まれて行きました。ロンドン公演の凱旋だけあって、テンポが速く飽きさせない。原作の十二夜を読んだが単に歌舞伎の見せ場ばかりでなく、登場人物の心の内がしっかり表現されていて満足した。亀冶郎の麻阿は激しい気性のマライアを可笑し、面白く演じていて良かったし、翫雀の安藤栄竹はさぞロンドンの観客の笑いを誘った事でしょう。シェイクスピアにはなくてはならない”道化”、尾上菊五郎はやはり立派です。それにしても菊之助が声も顔も所作も、何もかも美しくて、うっとりしました。
十二夜はキリスト教の祝祭期間、当時は舞踏や演劇が盛大に催され楽しんだそうです。人生の喜びや悲しさが随所に出てくる十二夜、しかし最後はハッピーになる。夢のような楽しいひとときでした。カーテンコールでは、思わずブラボーを叫んでしまった…。(ロンドン凱旋公演ですから許されるでしょう。出演者の皆さん、さっと顔を向けて下さいましたよ…余談)

”ひとりじめ”

2009-06-16 22:34:02 | 日記
”ひとりじめロング”と言う名の西瓜です。マーケットで見つけ、名前の可愛さに思わず買ってしまったのです。”こだま”とは違うんですね。それにしても”ひとりじめ…”なんて何となくニコッとしたくなる、私の物にしたくなるそんな語感がしませんか。命名者に拍手!

ダウト~あるカトリック学校で~

2009-06-15 18:07:54 | 日記
”ダウト”を見て来た。三月にイギリスへ行った時、ブリティッシュ・エアウェイズの機内で往復二回見た。しかしストーリーは掴めたが悲しいかな英語力がなく登場者の心の中まで理解出来なかったのです。
1964年ニューヨークのカトリック学校で実際にあった話。神父が孤独な黒人の生徒と聖職者にあるまじき関係を持った。シスター・アロイシス校長はその疑惑に心が揺れて「悪を駆逐するためには神から遠ざかる事もあるのです」…と。メリル・ストリープが良かった。地味な役だが芯の強いシスター・アロイシス校長の心の葛藤の表現は見事で彼女は輝いて見えた。結局牧師は学校をやめ、隣の校区の牧師になったが格がアップされたと言う事。
一面雪の校庭、マリア像の傍のベンチでアロイシスと若いシスターが手を取り合うラストシーン、静謐な空気の中、何かやりきれない思いが残った。果たしてこの疑惑は真実だったのか、それともアロイシスの妄想だったのか。人の誰の心の中にもある”疑い”は時として強い確信になり、やがて真実が見えてくる。「悪貨は良貨を駆逐する」であってはならないと思った。やはり深い話でした。

紅茶の新茶

2009-06-14 11:27:52 | 日記
ロンドンから娘が紅茶の新茶を送ってくれた。紅茶にも勿論新茶と言われるひと時はあるでしょうが、それを英国人が愛でて楽しむと言う事は知らなかった。
ハロッズ・ダージリン・マーガレット・ホープ・ファースト・フラッシュと言う立派な名前。色目は薄いが花のような良い香りがし、しっかりした味です。渋味が全くない。茶葉はやはり緑っぽい。こんなフレッシュな紅茶があるなんて…。そしてそれを味わえる…何と幸せな事でしょう。
1930年頃オーナーのお嬢さんが結婚のため本国イギリスへ帰る船上で病のため亡くなった。いつか茶園へ戻って来たいと言う娘の願いを茶園の名前、マーガレット・ホープにしたとの事。
「今年は霜が早く降りたので味が良い」とフードホールのおばさんは言っていたそうです。5月下旬に摘んで6月3日にはハロッズの店頭にお目見えしたとの事。定番の№14、16などの4倍の価格、さすがです。日本茶並みのフレッシュさ、あのイギリスでの事なので驚いてしまった。

フライパン・ビビンバ

2009-06-13 11:29:34 | お料理
何年か前、平野レミが教えていた”フライパンで簡単ビビンバ”今では私のお得意レシピです。よく東静岡駅前の韓国料理、”おんどる”で石焼ビビンバを食べる。ここのも美味しい。石焼とフライパンの違いだけで私のビビンバも簡単で本当に美味しく出来る。
フライパンに塩、水少々をいれ豆もやしと千切りニンジンをサット茹でて水を切りすりおろしたにんにく、塩少々とゴマ油を振りかけておく。フライパンにゴマ油を熱し牛肉とにらを炒め取り出す。空いたフライパンにゴマ油大1ぐらいを熱しご飯350gを平らににならし中火で焦げ目をつける。その上に牛肉、にら、もやし、ニンジン、キムチを加えたれを回しかけ、卵黄をのせ出来上がり!
たれ…すりおろしたにんにく…少々
   すりゴマ(白)…大さじ2
   しょうゆ…大さじ2
   砂糖…小さじ2
   コチュジャン…小さじ2
   ゴマ油…小さじ1       
このたれがキーポイントですね。テーブルでまぜてお皿に取り分けます。勿論、ビールで~す。"おんどる”に勝るとも劣らない。

 


谷崎 松子

2009-06-05 17:32:11 | 日記
製本教室のOさんが凄い物を持っている。谷崎潤一郎の三人目の妻で最後の妻、松子の自筆の手紙、しかもOさん宛てです。谷崎潤一郎は温暖な熱海が気に入り伊豆山に住んでいた事がある。もしかして…Oさんは谷崎潤一郎の秘書になっていたかも…と言う。三日月に梅の枝の透かしのある和紙の便箋三枚に書かれている。昭和30年後半のスタンプが見える。
「枯芝から薄みどりの御芽がのぞきはじめました。」で始まり「お遊びにいらして下さい」など文面は優しさに溢れ、そして優美な筆使いです。ご存知の通り、松子は「細雪」の二女幸子のモデル。谷崎潤一郎の耽美主義がいい。三島由紀夫や川端康成など共通する雰囲気があると思う。松子に出会う前の話だが佐藤春夫との”細君譲渡事件”…過激です。こうして松子の手紙を見ていると「痴人の愛」や「春琴抄」が浮かんで、鳥肌が立ち身体が震えてしまった。Oさんは小さな屏風に装丁するそう。価値のある素晴らしい物が出来るでしょう。

スペイン旅行写真集 2

2009-06-01 16:51:39 | 趣味
以前作ったスペイン旅行写真集と中は同じですが、装丁を変えカバーを作りました。地味なこげ茶の布地を使ったので、見返しに使った物と同じマーブル紙をアクセントに入れて見た。マーブル紙はイタリア、フィレンチェの伝統工芸、ジェリー状の液体の上に色を落とし櫛型で模様をつけその上に紙を置く。何時かテレビで見た。面白そう…。世界にたった一枚しかないのですからね。二度と同じ物は出来ない。一度、挑戦してみたいなあ。因みに使ったマーブル紙は東京の製本工房作を購入した。