店の内装工事をしている最中で、食べたり飲んだりした後の口直しになにか・・・?なんて、ちょっと前まで紫のダブルのスーツで歌舞伎町を歩けばチンピラがよけるようなオヤジが真剣に考えていた。
ホットプレートで何度も試作していたからもうかあちゃんも小僧もうんざりで、「オマイらは愛がないのかっ‼ 」などというオヤジ自身がいい加減わかんなくなっちゃって、小僧の同級生の「ヨウコ」や「エリちゃん」に味見してくれと頼んだものだ。
まあ「ヨウコ」は適当に「いいんじゃない」といったが、「エリちゃん」は「おぢさん、キャベツは入れないほうがいいよ。紅ショウガもいらないね」と至極まっとうな意見をしてくれ、試行錯誤ののちホワイトチョコや蜂蜜レモンソースを使いなんとか納得のいく「ハーフムーン」ができた。
そうなのだ、笑っちゃうことに最初の「ハーフムーン」はお好み焼だからとキャベツや紅ショウガも入れていたのだ。
そうして完成した「ハーフムーン」のビジュアルはここ22年間ほぼ変わっていない。
途中、フルーツやアイスをトッピングした「ハーフムーン・デラックス」(マツコがブレイクするはるか前)や、桜あんを入れたものもやったりしたが、どうもしっくりこなくてやめてしまった。
だが生地の方は、ノーマルなお好み焼の生地をアレンジしたものから、広島焼の生地を流用したものになり、それをつい最近まで使っていたけれど、とうとう一新した。
新生「ハーフムーン」もビジュアルは変わらないが、新しい生地の食感はよりモチモチと柔らかくなってアレンジが効くようになった。
なのでさらに新しいものをとここ何日か試作を繰り返し、トンボを使ってクレープ状に伸ばしてホイップクリームを入れてみたり、あんこを巻いてみたりいろいろ試したみたが、けっきょく「ハーフムーン」のバリエーションに落ちついた。
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バニラエッセンス入りの生地にバナナとカスタードクリームを入れチョコレートで仕上げ、ホワイトチョコの「ハーフムーン」と対比するようにした。
あともうちょっと手直ししたら正式メニューだ。
その他、なんで今までやらなかったのだろうというメニューを毎日試作している。
お好み焼もつまみも、ドリンク類もすべてまた一から見直し、病んでみなけれゃ考え直さなかったかもしれず、ポンコツも少しは役に立ってるか、なんてね。
ただやはり全部のメニューに手を加えるとなるとなかなか時間がかかり、今月中に終わらせたかったのにまだ7割くらいしかできていない。
まあ平成が終わるまでにはなんとか完成するだろうし、念願のホームページも公開できるかもしれない。
昨日も試作でお腹は膨れ、写真を撮ったあとのドリンクも飲んじゃって、ポンコツの許容範囲を超えてやっちまったぜ。
死なない程度にしとかないとなぁ😆