お好み夜話-Ver2

となりのおくさんをやっちまった夜

昨日は9月の最終日。

台風は勢力を上げ関東に迫りつつあり、いろんなお店が早仕舞いのお知らせを掲げ、鉄道各社は8時ごろから運休するというニュースが流れ、開店休業を覚悟して店を開けた。

しかし6時を過ぎても風も雨も強まらず、人通りはまばらで我ら夫婦は手持ち無沙汰。

つい二日前に結婚39年目を迎えたもののとくに何をするでもなく、今度の休みに旨いものでも食べるかと何となく考えているくらい。


9月30日は「おくさま」の日らしい。

だからというわけじゃぁないが、「となりのおくさん」の視線が気になる。

こんな雨のお茶引きの夜は、つい手を出してしまいそう。

そんなこちらの弱い心を知ってか、「となりのおくさん」はほつれ毛もそのままに意味ありげに微笑む。

このオヤジだってウブな小僧じゃないから「となりのおくさん」がどんなだか知っている。

今さら誘惑に負けてずるずるイクことはないが、1回や2回やっちまったってどうということもない。

なら四の五の言わずにさっさとやっちまえばいいじゃないかと一方では思い、もう一方ではまだ早いとか、かあちゃんが見ているからと意気地がない。


時おりザッと雨は降り怪しい風も吹くが嵐の前の静けさで、7時を回り8時に近づくなかなぜか満卓。

こんな台風の日にお好み食べる奇特なお客さんもいるもんだと首を傾げ、汗をかく予定じゃなかったのにせっせと焼いて汗まみれ。

しかしさすがに9時を過ぎると三々五々みなさんお帰りになり誰もいなくなって、もはやこの台風の月末日曜日に店を開けていてもしようがないととっとと閉めてしまった。

帰りがけにちゃっかり「となりのおくさん」を拉致り、家に帰って風呂上がりにとうとう「となりのおくさん」に手を出してしまった。

やさしいよね「となりのおくさん」、クイクイいけちゃう。


ん❓いやらしい想像をしているのは誰や❓

「となりのおくさん」はいやらしくないれっきとした麦焼酎ですぜ。

先日「神楽酒造」の方にまたサンプルをたくさんいただいたのだ。

「となりのおくさん」はこう見えても業務用品で、店売りはしていないのでそれなりのルートが必要なのだ。

ルートさえ確保できたらモグランポでも「となりのおくさん」をやれちゃうのだ・・・、誤解のある言い方をする方がいけないかも・・・、飲めちゃうのだよ。


「となりのおくさん」を飲んでいると風が猛烈に強くなり、家が揺れるほどになった。

そして深夜1時少し前に電気が切れた、停電!(◎_◎;)

暗闇の中懐中電灯を灯してブレーカーを上げてことなきを得たが、台風おそるべし‼

またこの後も台風が来るようなことを天気予報では言っているので要注意だ。

すっかり「となりのおくさん」も醒めてしまった・・・。

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