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お好み夜話-Ver2

黄色い涙❓バラ色の人生❓ムスタキはどっち❓

夜ベッドにもぐりこんだら、ふとあるメロディーが脳裏に浮かんだ。

どこか哀愁のある旋律には鼻の奥がツンとするような懐かしさがあり、目をつぶったままなんという曲か誰の歌か思い出そうと悶々とした。

曲名がわからないものの誰の歌かはわかり、それが書棚の中に「拓郎」や「かぐや姫」や「ウイ・アー・ザ・ワールド」などなどのLPと一緒に並んでいることを思い出した。

思い出してしまったらもう寝ていられなくなって、電気を付け書棚の中から1枚のLPレコードを取り出した。

それが「ジョルジュ・ムスタキ」のベストアルバム👇

悶々とした曲はこの中のSIDE Aの1番目「私の孤独」だ。

入っていたライナーノーツを見ると1974年と日付があるので、今から50年前!(◎_◎;)

ちゅうことはこのポンコツも青春まっさかりの17歳、なのになぜに「私の孤独」。

よっぽどくら〜い恵まれない寂しい青春時代だったのかって⁉️

ま、そりは人様の判断に委ねることにして、「ジョルジュ・ムスタキ」の「私の孤独」といえば、あのドラマの主題歌ですがな。

あのドラマ・・・・・ ?? あれだよ、あれ・・・、えーっ‼️ 出てこない、忘れようとしても思い出せない( ̄◇ ̄;) 

 

もはや完全に目が覚めてしまったので、Macを立ち上げて頭に浮かんだワードで検索してみると、ん? 「黄色い涙」❓

NHKの「銀河テレビ小説」で1974年に放送されたとあるので時期的にはあってるし、出演者に「森本レオ」がいるのはわかるが、「岸部シロー」と「下條アトム」はあんまり記憶にないし、脚本が「市川森一」で主題歌が「小椋佳」だって、しかも原作は「永島慎二」だ。

こりゃ完全に違うわ。

違っちゃいるがこのドラマも観ているしある程度思い出したし、「永島慎二」の漫画も持っているぞ、と今度は階段を上がり本棚から1冊引っ張り出してみれば、

あれ ? 「フーテン」じゃないか、しかも上巻しかない。

しかし表紙を開いてみれば、

シリーズ黄色い涙とあるではないか。

ということはこのシリーズ漫画のどっかのエピソードなんだろうとさらに調べたら、1968年 〜1970年に「週刊漫画アクション」に不定期掲載された「若者たち」が原作だとわかった。

「永島慎二」の漫画はなかなか味わいがあって良いよなぁ、当時のNHKのドラマも良かったから記憶に残っているわけだけど、2007年に「嵐」の5人が出演してリメイクされた映画のことはまったく何にも知らない。

あの時代の「空気」とペーソスは、今のアイドルでは出せないだろうさ、残念ながらあらためて映画を観たいとは一切思わない。

ふと気がつけば午前3時を回っていて、おいおい、これ以上起きていたらそれこそ黄色い涙が出てしまうとアイマスクをつけてベッドにもぐりこんだ。

 

 

翌日、頭をはっきりさせてからあらためて調べたら、50年前に感銘を受けたそのドラマは、TBSで放映された木下惠介・人間の歌シリーズ 」全19作品のうちの1つ 「バラ色の人生」(1974年)だとわかった。

この「木下恵介」のドラマシリーズは、1964年から始まる「木下恵介劇場」(代表作: 喜びも悲しみも幾歳月)からで、昭和の良い子がなんとなく記憶しているのは次の「木下恵介アワー」(代表作: おやじ太鼓・二人の世界)からで、「人間の歌シリーズ」(代表作: それぞれの秋・冬の華=倉本聰 脚本)はその後の1970年〜1977年まで放映された。

「木下恵介」といっても近ごろでは?? な人ばかりだろうが、日本映画最盛期に「黒澤明」と共に人気・評価を二分した監督で、タイトルだけは大抵の人が知っている「二十四の瞳」や 日本初のカラー映画「カルメン故郷に帰る」など多くの作品を世に送り出した天才監督だ。

この頃のテレビドラマには映画界から参加した人たちがたくさんいて、今でもリメイクされるような多くの名作が生まれた。

たぶん、今考えるとこの頃の映画とテレビドラマに刺激されてシナリオを書こうなんて考えたんだろう・・・。

 

ま、それはそうと、「バラ色の人生」(1974年3月~1974年6月)は企画:木下惠介、脚本:高橋玄洋で、出演:寺尾聰、香山美子、仁科明子、森本レオ、草笛光子・・・という現在でも名の知れた名優たちが織りなすドラマで、その主題歌が「ジョルジュ・ムスタキ」の「私の孤独」』(Ma Solitude/Georges Moustaki)。

良いねぇ、しんみりしちゃうねぇ・・・。

「オヤジ、ガラじゃねぇよ」と、「バーバーくん」や「投げちゃん」あたりから言われそうだが、あの頃は感受性の強い心身ともに純真無垢な紅顔の美少年だったのだ😜「ムスタキ」も「エディット・ピアフ」も「ビリー・ホリディ」も聴けば、「山谷ブルース」だって聴いたのだ。

しかし「バラ色の人生」というドラマがあったから「ジョルジュ・ムスタキ」を知ったのに、なぜか大人の事情ってヤツとか色々あるのだろうが、今だにこの「バラ色の人生」DVDにもBlu-rayにもなっていない。

以前イベント的にCSで放送されたようだけど、またどっかでやってくれないかなぁ、もう一度みたいなぁ、「仁科明子」が可愛くて素敵だったよなぁ、「寺尾聡」はぽっと出のあんちゃんだったよなあ、「森本レオ」が助平だったよなぁ、「香山美子」はグッときちゃうよなぁ。

もう一度みたいなぁ。


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