お好み夜話-Ver2

懲罰個室の大どんでん返し

一泊税込み55,000円の個室の正式名称は「特別療養環境室(差額ベッド)という。

しかしこのコロナ禍で、懲罰室としても使われるのだ。

昨日9月7日木曜日、予想だにしなかった💢😤😳な出来事があった。



昼間担当のナースに午前中にシャワー浴びたいと告げたが、しばらくして、

「すいません、シャワー午後でもいいですか?」

忙しいらしくちょこっと顔を覗かせた。

彼女たちが患者のナースコールで飛び回っているのは十分わかっているので、いいよ手が空いてからで、と応えた。

午後2時ごろ、件のナースがやってきて点滴を外し、右腕の針が濡れないようにカバーを巻いてテープでとめてくれた。

「シャワーがすんだら呼んでください」

と出ていくと、速攻まっ裸になった。

4人部屋のときは30分刻みの時間枠で予約を取り、足拭きマットと使用中の札をもらってシャワー室まで歩いて行ったのだが、その点一泊税込み55,000円の懲罰個室は誰の目もないからスパッと裸になってヒョイとシャワールームに入れるから楽だ。

久しぶりのシャワーを時間を気にせず浴びてスッキリして出ると、ナースコールのボタンを押した。

「どうしました?」の声に点滴お願いしますと言うと、しばらくお待ち下さいと返ってきた。

そしてそのまま待つ。

1時間が過ぎる。

テーブルの上には点滴開始や終了時に注入する生理食塩水の注射器が置いてある。

2時間が過ぎる。

3時間が過ぎる頃、担当とは別のナースがきて血糖値を計る。

さらに別のナースが夕食(檄マズペプチーノと重湯😑)を運んできて、注射器の脇に置く。

4時間が経ち、夜勤の担当ナースがきて血圧を計り、夜の薬を置いてほぼ残した夕食を下げる。

5時間が過ぎ、6時間経った。

懲罰室の患者、完全に放置。

別に急かせない、高濃度輸液の点滴なんかもう無いなら無いほうがいいし、とっとと針も外してほしい。

コイツを体に入れてるから血糖値は200オーバーで、せっかくのシャワー入り放題も点滴を外す手間と待ち時間があって自由にならない。


ま、それにしてもこの仕打ち😑

昼と夜のナースの交代時に2人できて点滴針や流動計が正しく動いているかなどチェックするのがこれまでのルーティンだったのに、懲罰室の終わった患者は後回し、真っ当な患者が優先という罰則ルールでもあるのか?

それでやることをやってくれないなら、55,000円払ってやらずボッタクリじゃないか😤

何より看護医療として、あってはならんだろう。

温厚な女の子の体重のオヤジだから今のところ文句も言わないけれど、点滴しないと困っちゃう患者だったらどうするのだ、医療事故になっちまうぜ💢


なんて思いながらも、こうなったらいつ気付くか何にも言わないでおこう😏


夜10時が近づいてまいりました。

夜勤の担当が30分で終わる抗生剤と胃薬の点滴を持ってきて、普通の流れで装置に繋ごうとした。

「ちょっと待って、何か気がつかないかい?」

と問うと、彼女虚をつかれたように小首を傾げ固まった。

可愛いナースなのだ、他の患者への対応を見ても良くやっている好感の持てるナースなのだ。

だが、気がつかない。

このオヤジの右腕に繋がれていなければいけない点滴が外れている上、装置の電源さえOFFになっているのに、テーブルの上に使われていない注射器があるのに、だ。

「・・・、点滴が・・・」

と気がつきはじめたので、穏やかにこれまでの状況を説明してやると、彼女顔を伏せ泣き出してしまった。

嗚呼、若い娘泣かしちゃうの何十年ぶりだよ😮‍💨

別に彼女を責めているわけじゃないのに、たまたまこの懲罰室の終わった患者に当たっただけなのに、やっと長い痛みの沼から抜け出たばかりなのに、罪作りな運命だよ。

「わるいけど、このフロアの責任者、婦長だか上司を呼んできてもらえるかな」

と、涙をティッシュで拭っているナースに言うと、夜なので婦長も責任者も帰ってしまったとのこと。

じゃあ明日、婦長と「マリコ先生」に話すから、ちゃんと記録しておいてと言うと、彼女深々と頭を下げ、

「あってはならないことでした。どうもご迷惑おかけしました」

と出ていった。

あーあ、やだなぁ、前回も前々回も皆んな忙しいのに親身に看護してくれて、ひとつも悪い印象なんてなかったのに、退院がみえてきたこのタイミングで貧乏くじを引いちまうなんて、なんてもってないジジイなんだろう・・・。

その夜も空咳が出て、ほぼ眠れずに朝を迎えた。



9月8日、本日。

昨夜と同じく、ほぼ放置、誰も何も問わない、こちらも何も言わない。

午前9時ごろ、昨日学会で居なかった「マリコ先生」がやってきて、右腕の針を抜きましょうとテープを剥がした。

エッ⁉️この場で心臓のあたりまで埋め込まれているチューブを抜き取るのかい😳

「じゃ、ちょっと息を止めといてくださいね」

と言うや否や、ソロリソロリとチューブを引き抜きはじめた。

おいオイオイ、心臓ちゃんのあたりがむず痒いような気色悪いような感じがして、血が付いたチューブが体内に巣食った寄生虫のように出てきた。

その長さおよそ5、60センチ、拍子抜けするほどあっさりチューブが抜き取られた。

おおっスゲェ、人体の神秘。

右腕がスッキリ、9日ぶりの開放感‼️

テープで止血して、血が止まれば剥がしてシャワーを浴びて👌とのこと。


で、「マリコ先生」に昨日のことは何か聞いてますかと問うと、何も聞いていないと怪訝な顔(美人😍)。

というわけで、あらためて昨日の経緯を話すと、眉をしかめて(いい女😍)、

「それはあってはならないことですね。ワタシから上のものに話しておきましょう。ご迷惑をおかけしました」

と、頭を下げられた(できる女😍)


さあそれから急展開‼️

どうなる懲罰オヤジ。

To Be Continued








あ、いやいや、なに引っ張ってんの🤣


「マリコ先生」が出ていって数分、オヤジをこの懲罰室へ有無を言わさず押し込めた当の婦長が、苦情担当係のオバチャンのごとく低姿勢でやってきた。

ことの経緯を今まで看護師から聞いていたとのことで、まあ深々と頭を垂れた。

「何をどう聞かれました?」

と、あくまでも穏やかに尋ねて話しを聞けば、ちょ〜っとニュアンスが違うことがわかったので、またあらためてことの経緯を話して聞かせた。

ついでに、この懲罰室入れられるきっかけになった階下のコンビニに行った理由をお話しした。


前回のブログでコッソリかあちゃんと密会していたみたいに書いてしまったが、実はちょっと状況が違い、その朝CTの予定が10時半に入っていた。

それが少し早くなりますとのことでスタンばっていたら、10時半過ぎても呼び出しはなく、結局12時半に延びたと言われたのだ。

2時間も開いてしまったなら、下のコンビニに行ってのど飴を買おうと思った。

鼻チューブを入れて以来、咳が出て仕方なく夜はほぼ眠れず、咳止めの錠剤はまったく効かないから、一晩中飴ちゃんを舐めていたのだ。

かあちゃんに書類を持ってきてもらうのは前もって頼んでいて、11時前後に病院に到着すると聞いていた。

しかしその日造影剤CTだから時間がかかるので、連絡もらっても出られないから受付に預けてくれるように言っていたのだ。

それが2時間のブランクができたもんだからコンビニに行くと、かあちゃんの到着とかちあったというわけだ。

会ってしまったら話すのが人情だ。

先日結婚記念日を病院で迎えたばかりだし、電話やメールでは伝わらない話しもあるし。




ということを婦長に話し、だが一言の言い分も聞かずに鬼のようにこの懲罰部屋に押し込めましたよね。

かとってこちらの脇が甘かったのは認めるし、この部屋に隔離されているのは医療機関として当然と思うから大人しくここに留まるし、支払いもする。


しかし、と取り出したのは「特別療養環境室」の入室同意書。

その文言に、私は「希望により」こちらへ入室した、とかなんとかという文言が書いてあったのだ。

希望なんかしてねーよ😡

有無を言わさずぶち込んだんじゃねーかよ。

だからサインなんかしない‼️

と、これを持ってきた事務のお姉さんに開き直った。

「希望により」じゃなくて、病院のルールにより、とかなんとか変更してくれたらサインすると迫って一瞬お姉さんを困らせた。

ま、でも彼女を責めてもなんの解決にはならないことはハナから分かりきっていたからサインしたが、

「この55,000円は差額ベッド代だから、本体価格はなんぼになるの?」

と言ってもうちょっとお姉さんを困らせた。



あー、こういうところがワシのいやらしいとこなんだよね😮‍💨

抗生剤いくら体に入れても、性格は更生できないらしい、因果なジジイだ😞




以上のことを婦長に、あくまでも穏やかに、文句ではありませんよう、ナンクセつけてるわけじゃないですよう、とゆっくり話した。

すると婦長、

「私が看護師から聞いたことと、ちょっと違ってました」

と。

そりゃそうだ、誰にも話していないし、婦長問答無用だったじゃんか。

婦長もいろいろ忙しく、ちょっと失礼しますと一旦出ていった。


で、しばらくして戻ってくると、婦長は予想だにしなかった行動に出た😳😯

なんと、「特別療養環境室」の入室同意書を手に取り、この懲罰オヤジの目の前でビリビリと破いたのだ‼️

今回の件は無しにします、こちらにあってはならない行為が明らかなので、こちらの料金は取り消させてもらいます。

今回のことを教訓に、看護師に厳しく申し渡します。

そう言って深々と頭を下げ部屋を出ていった。





懲罰室に取り残されたオヤジは、なんだか変な感じで、ため息しか出ない。

ま、人生いろいろ、山あり谷あり、多事多難、人は穏やかに生きなきゃねぇ・・・。

とはいえ、気持ちを切り替えりゃ、実際問題55,000円がタダ😝

4日間ここにいたことになるので、総額220,000円がチャラ(^_^)v

高い授業料を払うつもりでいたのに、大どんでん返しだ。

なんだか昭和の総会屋か詐欺師な気分。

ホント人生何が起こるか分からん。




娑婆に出たら、ひたすら穏やかに良い子で、酒も飲まず、社会復帰のためのリハビリに励もう。

そして一ヶ月後、体の中に留置された金属のステントを抜けるよう、最悪腹切手術になってしまわないように食生活に気をつけ、油ものをを避け店の再開を目指そう。

来年はオープン25年目の節目、今年のようなガタガタの一年はもう懲り懲りだ。




最後に、店の張り紙に励ましの言葉を書いてくださった方へ。

ありがとうございました。

法外な喜びを頂きました。

ここに心からの感謝を申し上げます。

再開できた時には、どうぞお声かけくださると幸いです。

ありがとうございましたm(_ _)m

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コメント一覧

令和の総会屋
以前勤めていた会社で販売したケーブル一本で まぁ総会屋に
あたり ホテル代 その他諸々 たかられ担当者はPTSD 話は
親会社Sまで😳 捜二の鬼瓦の様な部長が丸く❓納めました
の話を思い出しました まぁ今はネット社会 病院は🏥揉め事
には 敏感😱なので
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