お好み夜話-Ver2

ボーボーな春

朝、鏡をみるとそこに、落ち武者がいた。

目覚めきっていないまぶた、ざんばらばんの髪、なんとか落ち延びた死にぞこない・・・。


去年の10月から髪を切っていない。

腹はムダに二度も切っているっちゅうのに髪は後回しで、そうこうしていたら透析が始まり、またまた散髪まで気が回らず、うっかりしてたら今度はコロナ騒ぎで床屋さんへ行きそびれ、その結果が落ち武者サ🧟♀

もうこうなったらこの1年切らずに伸ばし続け、チョンマゲしてやろうと決意した。

「伸びる前に抜けちゃうんじゃない😏」

と「投げちゃん」に言われたがめげず、髪の毛に良いシャンプーをちゃんとしてリンスやらコンディショナーなんぞをしてケアに努め、どっかのヘアメークアーティストが言っていた冷たい風でドライヤーをしてスタイリング的なことをし、それでもざんばらばんになりそうな時は帽子を目深にかぶり、目指せチョンマゲ生活。


するとオヤジの努力をあざ笑うかのような、今風なチョンマゲ男がやって来た。

ちょうどオヤジと同じくらいの時期から髪を切っていない男は、しっかり頭の後ろで髪をたばねて生ビールを旨そうに飲んだ。

「無理しないほうがいいんじゃないっすか。抜けちゃいますよ😏」

またしても小癪なことを言うヒゲ男は「ホリちゃん」。

コヤツも床屋難民で、起き抜けはやはり落ち武者だというのに・・・。


しかし我らのざんばらばんは勝手だが、このコロナで床屋さんも美容室も厳しい状況じゃないか?

店の向かいの美容室も近ごろ閉めるのが早いような気がするが、それでも女性は髪には気を使うから定期的に行くであろうけど、濃厚接触だよなぁ。

他所のお店の心配している場合じゃないが、近所でランチをやっているお店の店長も、ほんとうに人が来ないと嘆いていて、まあ人ごとじゃない。

これで大災害でもきた日にゃアウトだ。

落ち武者になりゃまだしも、討ち死だよなぁこの内部障害者は😱


なす術もなく、痛い針を刺されてベット横たわって透析を受けながらこれを書いていたら、ラジオでドライシャンプーの話しをしていた。

そうだ💡 これだ‼

災害用にはもちろん、ざんばらばんの髪にもこりゃ👍じゃんか😆

なんでいままで気がつかなかったのだろう。

よし、透析終わりにマツキヨ見てこ。

ドライシャンプーで乗り切って、秋までにはステキなチョンマゲが結えるかも👏


えっ、何・・・、ハゲてもいいように今から前髪剃っちゃえばってか⁉

う~ん無礼者、そこへなおれ、手打ちにいたす‼‼

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