お好み夜話-Ver2

i悼

我が家へ最初にやって来たMacは、Performa630だ。

それまでは高くてとても買えなかったMacが、庶民にも手の届くリーズナブルな価格で、しかもAppleビデオシステムとTV/FMチューナーを搭載し、たくさんのソフトもバンドルされた魅力的なマシンとして、1994年の10月に発売された。

33MHzのCPUと250MBのハードディスクという、今では携帯電話よりも非力なスペックのマシンだったが、とても満足して仕事やプライベートに活用した。


Windowsなんてものが出てくる前、お勤めしていた会社では、ドスやコマンドなどという七面倒くさいことを言って、たった1台のマシンを腫れ物に触るように扱い、オヤジのようなガサツな営業には指1本触らせてくれなかった。

その反動がMacへ向かわせたのは、間違いない。

もっともその10年前の1984年に発表された、AppleのCMに強い衝撃を受け、Macintoshとは何ぞやと興味をかきたてられていたのではあるが。




しかし華々しくMacintoshが登場した1年後、彼の人は不遇をかこっていたが・・・、いや、よそう。

オヤジのような門外漢が、彼の人を語るなんておこがましい。

彼の人の評伝はすでにたくさん記されているし、今後も伝説は語り継がれるであろう。


ただ言いたいことは、我が家の最初のMac、Performa630にバンドルされていたお絵かきソフト「キッドピクス」で小僧がマウスで描いたモグラの絵が、モグランポの原型だったということ。

小学生の小僧は「直感的」な操作で、何も教えなくても自由に毎日絵を描いていた。

これこそPC、これこそMac、そう思ったものだ。


正直なところ、どこぞの国の首相が退任するとかいうことよりも、彼の人の退任の方が気になっていた。

最後の子供、iOS 5を世に送り出し、彼の人は逝った。

56歳、早すぎる・・・・・、i 悼。

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