お好み夜話-Ver2

ルーメソより豆腐

こう暑いとツマミは冷奴がうれしい。

しかしどうせなら美味い豆腐がいいし、さらにどうせなら素敵なロケーションで食せたら尚いい。

てなことを考えて思いついたのは丹沢・大山。

丹沢山系のいい水で作られた大山豆腐が名物なのは知っていたが、今まで縁がなくて行っていなかった。

いや一度だけ、7年前の2011年に行く機会があったのだが、未曾有の大災害・東日本大震災がおこりそれどころじゃなくなってしまったのだ。

2011年の3月に大山に行こうとしていたのは、「大山登山マラソン」という伊勢原の駅前からスタートしてひたすら上って阿夫利神社にゴールするという大会にエントリーしていたからで、この頃は走るのが楽しくてひとりでいろんな変わり種の大会に出ていた。

前年には「乗鞍天空マラソン」や箱根の60㎞のマラニックなど、ワンウェイで上り下りが半端ない大会を走っていたのでその延長の「大山登山マラソン」だった。

しかしあの震災で参道がダメージをうけたとか、全国的にイベント自粛という流れで中止になり、それ以来大山のことは綺麗さっぱり頭から抜け落ちていたのだった。

それが突然脳内で、暑い→冷奴→気分転換→山→大山に変換されたのだ。


昨日までの酷暑・熱波が多少和らいだ曇り空の水曜日早朝、奇跡的に汗をかかずに駅までたどり着き千代田線に乗車。

通勤電車はガンガンに冷房が効いていて、短パンにTシャツの軽装だと寒すぎるほど。

すっかり冷えて代々木上原で下車、一度改札を出て券売機で「丹沢・大山フリーキップ」を買う。

これがあると小田急線が乗り降り自由で、伊勢原から大山までのバスとケーブルカーもすんなり乗れるのでお得だ。

フリーキップで小田急線に乗車、再び冷えに冷えまくって伊勢原駅で下車、すると雨だ!(◎_◎;)

駅前には産業能率大学の学生が長蛇の列を作って学校行きのバスを待ち、そのすぐ隣のバス停には大山ケーブルカー行きを待つ人たちが我ら夫婦を入れて10人ほど。

雨はだいぶ降っていたようで路面はビショビショだったが、晴れ男のオヤジがバス停に並んだ時にはセミのオシッコ程度におさまった。

大山の中腹にある「大山阿夫利神社」は雨降りの信仰もあるとのことなので、晴れ男が来てもとりあえず駅前だけでも濡らしておくかってことか❓


狭い道をバスは山へゆるゆると登ってゆくこと20分ほどで終点、雨はぜんぜん降っておらずケーブルカーの乗り場へ続くこま参道の階段を上る。

362段の階段の両脇には土産物屋や宿坊などが立ち並び、豆腐料理やイノシシ鍋などの看板が食欲をそそる。

「大山登山マラソン」では伊勢原駅前から走って来てこの階段も上ってゆく、これは結構キツイぜ、今のオヤジじゃ到底ムリ‼

ケーブルカーの乗り場へ行く手前に、登山者の階段が現れる。

ゲロゲロ、今のオヤジじゃ完璧ムリ‼

まあ本日の目的はヘロっとケーブルカーに乗って「阿夫利神社」へ参拝し、茶店で冷奴とビール、下りて来てこま参道の店でまた冷奴にビール、伊勢原からひとつ先の鶴巻温泉でひとっ風呂浴びそしてまた冷奴にビール、以上、ただそれだけなのである。


ロマンスカーをデザインした人がデザインしたというケーブルカーはなかなかオシャレ、高尾山よりも筑波山よりも急傾斜な山を6分かけて登る。

駅から歩いてすぐ神社へ至る階段があり、また上る。

さすがに汗を拭き吹きだが、山にガスがかかり風は涼しい。

由緒ある霊場だけになかなか立派な社殿だ。

けっこう上ったが、晴れていれば房総半島まで見えるそうな、惜しい。

社殿の奥に山頂へ続く登山道があった。

いつか登ってやろうと思うが、今日は社殿の下から湧き出る御神水をペットボトルに入れさせてもらい、

ボケ封じの神様にお参りして、

御神水とお神酒のお礼に50円を志し、グーグー鳴る腹をなだめて下の茶店へ。

すると一軒の店に謎の暖簾がっΣ(・□・;)

ルーメソとはなんぞや❓❓

首をかしげるかあちゃんを見て、オヤジはピンときた‼


首を傾げてルーメソを見るのだ・・・・・💡

フン、ラーメンじゃないけ😆

その手にゃのらないゼィ、兄さん冷奴に生ビールをくれぃ👏

フィ~ッ、生きかえる。

冷えたビールと冷奴を味わい、下りのケーブルカーを待つ。

ちなみにこの店で作った豆腐ではなく、下の店からの仕入れ商品とのことで、量は一丁の1/3でいいお値段。

一息ついてケーブルカーで下り、こま参道の中ほどの「西の茶屋」に入店、錦鯉の泳ぐ池の傍の涼しい風の吹く席に着く。

オヤジは予定どおり生ビールと冷奴、それに山かけ豆富・煮物・しらあえの3品コースを頼み、かあちゃんは冷たいとろろ蕎麦。

上の茶屋の生ビールはスーパードライ、こちらでもドライで、大山はアサヒの牙城なのか❓中ジョッキ600円できゅうりのお新香や葉唐辛子がおつまみでついてきた。

生ビールと冷奴に舌鼓を打っていると、茶屋の親父が話しかけてきた。

登山マラソンのエントリーをしていたことを言うと、ぜひ来年も来て欲しい、なんなら今から予約しておこうかなどと言うので、この店で給水にビールを出してくれるなら来てもいいと軽口を叩き、話し好きな親父から5月の下旬に阿夫利神社で酒まつりがありタダで飲めるという情報を聞いた。

う~ん、イベント盛りだくさんの大山だね。

神社でベロベロになっても神様は怒らないのだろうが、下りの階段の千鳥足はキツイかな😒

話し好きな親父に別れを告げ、わらび餅やお麩などを買ってバス停まで戻り、ほどなくして来たバスで伊勢原まで戻り、一駅先の鶴巻温泉で下車。

駅から歩いて2、3分のところにある秦野市公営の日帰り温泉「弘法の里湯」へ。

登山客がちらほらくるこの温泉のお湯は熱からずぬるからずでちょうどよく、夏休みなのに子供づれもなく空いていてゆっくりできた。

風呂上がりにまたまたスーパードライの生に冷奴。

本日一番の豆腐はこま参道の「西の茶屋」の豆腐かな、でもオヤジ的にはどれももっと豆の味が濃厚でもよかったが、良い気分転換になった。


帰りの電車でもひえ冷えに冷えて、この日汗をかいたのは大山の上り下りと温泉、北千住駅から自宅までの帰り道のわずか3回だけであった。

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