カニ味噌を食べるのが楽しみだとニヤニヤするが、オヤジには食べ終わった空の甲羅が回ってくるだけだ。
まあしかし、それにお酒を注いで飲めればいい。
調子コキの大晦日が明けて、片付けをして家に戻ったのが2時頃。
かあちゃんはとっとと寝てしまったが、オヤジはそれから「高倉健」さん祭りだったので寝たのは明け方。
さあさあ元日。
お餅を焼いて、刺身にハムに焼豚と白菜のお新香とナマス。
正月2日、上野の「伊豆栄」に鰻を食べに行き、自宅で「ホリちゃん」と「菊姫」の純米酒を空にした。
だがしかし、その両日もちっともかあちゃんの毛ガニは登場しない。
まあいいや、3日に熱海へいけば、宿の食事にカニぐらい出るだろうと思っていたら、カニのカの字もなし
熱海から戻り仕事始め、そしてもう7日。
いっこうに毛ガニは食卓に顔を出さないが、かあちゃん、あの毛ガニは何処へ行ったんでしょうか
もうカニ味噌もダメになっちゃう頃合いですが、密かに食ってしまったのですかと、問うと。
何処へ仕舞ったかわからないという返事。
わからないって、冷蔵庫に決まっとろうが そう言うと。
探したけれど見つからないので・・・・・。
などと「井上陽水」の「夢のなかで」の歌詞みたいな返事をするが、我が家の冷蔵庫はそんなにでかくないし、カニが蘇って冷蔵庫の中をうろついて移動するはずもない。
かあちゃんは冷蔵庫の化石職人だから、ひょっとすると奥のほうで昭和の食材と共に化石への道を辿っているのかもしれない
毛ガニなんてずいぶん食べてないのに、下手な夢を描いてしまった
こうなりゃカニを食べたつもりで、最後のお酒を飲んでしまおう。
おっと飲む前に、これ
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すんごく、マズい
往年の「八名信夫」の青汁CMみたいな顔になっちゃうほど、マズい。
でもそのおかげか、さんざん飲んだくれたのにぜんぜん二日酔いにはならない。
良薬口に苦し、ってことね。
嗚呼、毛ガニたべたかったなぁ・・・・・。