お好み夜話-Ver2

すごいの頂いちゃいました🙏

扉が開いて、小さな手が現れた。

お、どこの「マゴ」が来たのかな? と思って見ていたら、「ユカちゃん」が顔を出した。

彼女の2歳の息子はママの膝のあたりにつかまってニコニコしている。

聞けば「ユカママ」は、千住の実家の近くに引っ越して来たのだと言う。

「ハイこれ、約束したお酒」

一瞬?となったが思い出した。

彼女の旦那さんがどなたから頂いたお酒だが、まったく飲まずに棚の中に仕舞われたままになっていたもので、もし良かったら飲んでくださいというので、ぜひ😁と答えたのだった。

お酒を手渡され、また改めて来ますと息子を自転車に乗せて帰って行く後ろ姿は、完全に母のものだった。

幸せに暮らしているようで何より、17歳の彼女がセーラー服姿でモグランポのバイトの面接に来たのがもう16、7年も前になるのだから、そりゃジジイになるよ💬


そんなことで頂いたお酒の梱包をとくと、「萬年雪」と筆書された何やらお高そうな桐箱が出てきた。

蓋を開けてビックリ、こりゃホントに高級だ。

山形の月山酒造の長期熟成大吟醸酒「萬年雪」。

さっそくネットで調べてみたら、年1回限定醸造で100本、5年ほど寝かせた精米歩合35%の大吟醸のお値段は、なんと‼️15000円は下らないという超高級酒😳

いいのかい⁉️こんなに素敵なお酒をペロッと頂いて⁉️こんなポンコツで燃費の悪いオヤジがもらっちゃって、いいのかい⁉️

何処かのアホ総理が煽ってバカ高いプレミアム酒に化けてしまった「獺祭」と違って、こちらは確かに高級品になる理由がある。

う~ん、こいつぁ封を開けるタイミングを選ばにゃならんぜぇ。

もちろん、開けたら間をおかずに一気にやっつけにゃ、お酒に申し訳ない。

それに、馬鹿の一つ覚えみたいに冷蔵庫でキンキンにしちゃちゃアウトで、常温かぬる目の燗でゆるゆるやるのがベストだ。

さて、どうするか・・・・。


内心の魂胆を顔に出さずにいたのだが、カウンターの端に置いたその桐箱を目ざとく見つけ、

「アレは何ですか?」

と「マヤさん」が言った。

さすがオリンピックプールほども酒を飲んでいた女だ、燃費の悪さはオヤジ以上かもしれない。

「マヤさん」にマヤカシ何ぞは通用しないから、正直に経緯を話すと、じゃあ封を開けるときはお知らせ下さいと納得してくれた。

彼女は今夜も、生ビールを飲みたい気分なのだ。

じつはマルイの上のホールでプロレスの興行が行われ、「マヤさん」はゲストで6年ぶりぐらいに昔取った杵柄で悪の女王様を演じてきたのだった。

患って2年間、耐えに耐えて筋肉も萎み、自慢の6パックに割れた腹筋の面影もないカラダでも、華麗な真っ赤なパーティードレスみたいなステージ衣装に身を包み、セカンドロープを軽やかに跨いでリングというステージに現れた悪の女王様は、鞭を振り回し自分の仕事をキッチリと決めてリングを下りたのだった。

そりゃ生ビールを飲みたかろうと、オヤジは渾身の生を注ぎ、乾杯をするのだった。

お病気コンビは、最近飛ばしてます・・・😝

だがしかし、「ユカちゃん」から頂いた素敵な大吟醸は、まだ無事サ👍

まあ、開けたら一晩だけどね😏

その幸運に預かる人がどれほど現れるか、いいさ、流れにゆだねるよ~だ👌

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