財産を失っても痛手は少ない。
健康を失うと痛手は大きい。
だが勇気を失うとそれこそ取り返しがつかない。
とはいっても、勇気も気力も失いそうなこのご時世、みえないよなぁ、ホントみえないよなぁ・・・。
すると、寅さんがこう言った。
「どうした みんな元気をだせ もうすぐ青い鳥が 見つかるぞ」
(男はつらいよ 第37作 幸せの青い鳥より)
でもさ寅さん、あんた今のこのご時世にいたらどうするよ❓
寅さんの生命線ともいえる路上やお祭りでの啖呵売はご法度、不要不急の風まかせの旅も禁じられ、四角い顔をマスクで覆い、恋することも、タコ社長と口角泡を飛ばしてケンカすることも憚られ、とらやの二階でため息ついて酒をカッ食らっているのかい?
オイ、オヤジ、それを言っちゃあおしめえよ。
結構毛だらけ猫灰だらけ、尻の回りは糞だらけ
なあオヤジ、辛いことがあるなら、
「泣くがいいさ 腹いっぱい 泣くがいいさ」
(男はつらいよ 第1作 より)
「この際、思い切って 自分のやりたいことを やったらどうだ」
(男はつらいよ 第41作 寅次郎心の旅路 より)
「もうちょっとゆっくり歩けよ 先を急ぐ旅じゃねえんだからさ」
(男はつらいよ 第16作 葛飾立志篇 より)
「しっかりやれよぉ 又、いつか 日本のどっかで きっと会おうな」
(男はつらいよ 第18作 寅次郎純情詩集 より)
というわけで、毎日・毎晩、かあちゃんと一緒に寅さんと会っているのだ。
なんせ寅さんと同じで、
「俺は、暇だったらな くさる程 持ってんだから もってないのは 金だけだい」
(男はつらいよ 第31作 旅と女と寅次郎 より)
だから夜9時前には帰ってきちゃ、寅さん寅さんとDVDをセッティング、一杯やりながら笑ったり懐かしがったり。
若い時には気にもかけなかった「山田洋次」演出に感心しながら、今どきのテレビに出ている役者では絶対お目にかかれない「演技」に唸り、セリフの妙に唸る。
とびとびで持っていたDVDもアマゾンやらメルカリで買い揃え、あと残りは14作品のみ。
これだけ毎日寅さんをみていたら、いつか全部見終わって寅さんロスになっちまうかもしれず・・・。
それにしてもかあちゃんととらやのおばちゃんは他人とは思えず、おいちゃんがおばちゃんの名前を呼ぶと思わずかあちゃんを見てしまう。(わかる人にはわかる^ - ^)
オイどっかの総理大臣! 「理屈を言うんじゃないよ、大事な時に」手前さしずめインチキインテリだな、セリフ覚えの悪いへっぽこ役者みたいに棒読みしやがって、それで平気の面かよ。
ヘーエ! たいしたもんだ、蛙のションベン、見上げたもんだ屋根屋のフンドシだ。
ゼニも出さねぇくせに口ばっかり挟むんじゃねぇよ、少しは寅さんを見習いな❗
「成程、冬の次は 春ですか」
(男はつらいよ 第40作 寅次郎サラダ記念日 より)
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