お好み夜話-Ver2

梅は咲いたか、桜はまだかいな?

店の片付けはようやく半分くらい進んだか ?

先日ヘロヘロになりながら酒類を80本くらい2階に運んだので、もう店内に残っているのは怪獣フィギュアくらいで、あとは厨房内の器具や用具、食器類やグラスなどをなんとかしなければならなかったが、それも少しづつ運び上げて残りは食器類とグラスくらいになった。

2階まで運べるかどうか気がかりだったカネゴンやコーラの冷蔵庫は、タイミングよく連絡をくれた「ちち」に手伝ってもらってうまく収まった。

2階は当分倉庫状態になるが、なかなか収納力があるのであと半分の荷物も無理なく収まるだろう。

毎日階段を荷物を持って上り下りしていたせいで、だいぶ足腰が安定してきたみたいだ。

とは言っても、せいぜい2、3時間の作業でもうお疲れだが^^;



店のシャッターもドアも開けて作業していたら、思いがけない男に声をかけられた。

その痩せた白髪頭の顔にピンとこないで❓❓だったが、

「オレですよ、オレ」

と向こうから名乗ってくれた。

えっ⁉️「ツキオカ?? 」


前略、悪魔の「アックン」、「コジコジ師匠」、すっかりやせ細って白髪頭になったのは、当時の面影が全く無くなった「ツキオカ」でありました。

名乗られてもマスクをしているせいでやっぱりピンとこず、テメエのことは棚に上げて

「どうした ? 体でも壊したのか ?」

などと聞いてしまったのでありました。


彼曰く、数年前に脳梗塞で倒れて入院し、それで痩せて白髪頭になってしまったとのこと。

幸いそれほど酷いことにはならなかったけれどそれ以来薬三昧で、積極的に散歩をするようにと医者から言われ、夜飲みに行くのはやめているそうな。

いやいやひと事ではない・・・、彼にしたってこのオヤジが店にいるから分かったのだろうが、道ですれ違ったらお互いわからないだろう。

お勤め人時代からもう30数年、あの頃ブイブイやってたことが夢のようだ。

彼も息子に子供ができて名実共にお爺ちゃんになってしまったが、このクソ馬鹿野郎なコロナがおさまったらあの頃の仲間に会いたい、みんな無事なうちに・・・・。



「ツキオカ」に会ったことで、早く店を開けなければという気持ちがますます強くなって、それでもすでに決まっている病院の予定やら何やらでまだ先が見えないことに少し焦り、プラプラと遠回りして帰路についた。



ふと見れば公園の梅は咲き誇り、

大寒桜の先走った花が一輪咲いているのに気がついた。

こりゃソメイヨシノはまだまだだな。


しかしまたまたまん防が延長され、今年も桜の名所での祭りは中止だな。

こうなるとコロナはなんのそので毎年開催される祭りは「ヤマザキ春のパンまつり」だけだ。

こんな状態なのに「東京マラソン」は開催されるのだから、一般人の応援に来るなといったってそりゃ無理だろう。

さてどうなることやら・・・。

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