走っていた時には気がつかなかったり、目にしても立ち止まらず通り過ぎて忘れてしまった街のひとコマ、気に留めなければその事物のユニークさに気がつかない、びっくりするような造形、驚異、絶景が身近にたくさんあることを、体を壊したりコロナ禍だったりして行動範囲が狭くなってから気がついた。
以前読んだ「街角図鑑」も目から鱗だったが、またオモロイ本を手に入れた。
それが「日常の絶景 知ってる街の、知らない見方」⬇️
目次の切り口もオモロイ。
あるある、昭和の建物にありがちなエアコン室外機のオンパレード。
いるいる、余計なゴミまで入れられてちょっと悲しげだけどユーモラスなプラスチックのドロイドが。
まさに生き物のように増殖するダクト、これを施工した業者はもはや前衛芸術家だ。
近頃の生活にはなくてはならない通信鉄塔、こんな地域のランドマークタワーに気がつかないなんてもったいない。
怪獣映画にはもはや準レギュラーと云えそうな巨大クレーンや通信鉄塔、送電鉄塔。
これらが日常に聳え立っているからこそ怪獣の巨大さが表現できると、「庵野秀明」も「樋口真嗣」もよくよく分かっているから頻繁に登場する。
(シン・ゴジラ、シン・ウルトラマンばかりでなく、シン・仮面ライダーにも鉄塔や工場地帯がっ‼️)
港のコンテナを移動させる巨大クレーンの名は「ガントリークレーン」で、その操縦者を「ガンマン」というのだからグッときちゃう。
その他コンテナターミナルで稼働しているマシンの名は「ストラドルキャリア」「トランスファークレーン」「トップリフター」「ツイストロック」ってんだから、大声で叫んだら必殺技みたいじゃないか。
じつは1年前から送電鉄塔やクレーン、リベットがしっかり打ってある鉄の橋などの写真を撮っている。
もともとコンピーナート(これ元々はロシア語で、海外じゃコンプレックスって言わなきゃ通じない)や化学工場のような、巨大で圧倒的でいかにも怪獣が破壊しそうな、ウルトラな戦いが繰り広げられそうなところが子供の頃から好きだったが、それをしっかり実感させられて写真を撮りにいくように拍車をかけたのが「シン・ウルトラマン」だった。
映画館でそれに気づいて、数十年ぶりにガシャポンをしてしまい、ペーパークラフトの送電鉄塔を組み立ててしまった。
突然2、30年物のフィギュアを引っ張り出してジオラマなんぞ作ってしまったのもその影響で、白内障の手術で目がよく見えるようになったのもその一因だが・・・。
そのうち「鉄塔鉄美」なんてカテゴリーを作って、グッときちゃった風景をアップするかも。
そんなだから散歩に出ると、自分だけの絶景を求めてしょっちゅうキョロキョロしてウロつくジジイはある意味不審者か( ̄^ ̄)