どすこい病院を出たその足で浅草まで歩いて行き、隅田公園で師匠ファミリーと「むっちゃん」、お弁当を作ってきたかあちゃんと落ち合い、花の下を言問橋の方へ行くと、マゴを遊ばせる公園もトイレも目と鼻の先にあるいい場所を発見、敷物を敷いてさっそく宴会となった。
雨男もなんのその、いいお日柄です。
乾杯はとっておきの赤ワインから。
するとどうだろう、桜の花びらがコップの中に落ちいい風情なルネッサ～ンス。
ビール好きの師匠に乾杯から振る舞ったとっておきの赤ワインは、「オノロ ベラ」というスペインのもの。 コイツの何がいいって、まずラベルがカッコいいのと、去年のアカデミー賞の後のパーティーでゲストに振る舞われたという話題性だ。
かといってお高くとまった値段ではなく、ごくごく庶民的な価格なのも気に入ったところだ。
味はどうかと言えば、少し甘い果実の香りと風味で美味しい。（とはいっても、オヤジは完全に味覚が回復していないのだが。悔しいから今度また改めて飲むのだ）
まあ当然ワインで終わるわけがないから、続いてお約束の一番搾り。
するとまたもや泡の上に花びらが、
缶の上にも花びらが落ち、マゴたちも大喜び。
そんなことで盛り上がっていると、どこからか風に吹かれて渡世人までやって来た。
いよっ寅さん !!
浅草でひとっ仕事やっつけた帰りかい ?
それとも柴又へ帰る途中で、花に誘われたかい ?
どっちにしても、結構毛だらけ、粋な渡世人の足をこれ以上止めちゃぁいけねぇ、またどっかのお天道様の下で会いたいね、あばよ。
たのしいなぁ、お花見。
もう少し塩を摂れって言われたから、遠慮なくみんなと同じものを食べられたし、マゴの顔も見れてほんとうにいいお花見だった。
来年もこんなに楽しいお花見が出来るよう、元気でいたい。
