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お好み夜話-Ver2

明石焼を夢みて

1997年にモグランポをオープンして、10年間は明石の玉子焼き・明石焼をやっていた。

10年目に店舗を改装してレイアウトなどを変更したときに、4連あった明石焼きの焼台と銅板を処分してしまった。
 
明石焼を焼きだすと手が離せず、立て込んだらドリンクは作れないわお好みは焼けないわで、苦渋の選択でやめてしまったのだ。
 
しかしいつかは復活したいな、と思っている。
 
 
しばらく前の明け方、激しく咳き込んで目覚めた。
 
直前にみていた夢の残滓が喉に絡みついたかのように、痰が絡んだ咳がひっきりなしにでて涙目になった。
 
昼のランチ営業中、ちょっと目を離したスキに明石焼の銅板が激しく煙を上げ店内に黒煙が充満した。
 
玉子焼きが黒コゲになっているのにそれを見ているばかりで体が動かず、ただオロオロと視線を彷徨わせている、そんな夢をみたのだ。
 
 
それから数日して、思い立って駐車場の倉庫の中を片付けたら、棚の奥から明石焼の板が出てきた。
 
ビニールに包んでいたが埃だらけで、そこにしまったこともすっかり忘れていた。
 
家に持って帰って包みを開けると明石焼の丸い跡のついた板が10枚あったので、風呂場で洗って汚れを落として乾かした。

はて、他にも使っていない板があと10枚あるはずだが❓
 
💡あ、それは店の倉庫にしまったのだっけ。
 
店を始めた時に、懇意にしていた鉄板屋で焼き台と銅板をオーダーして、板を20枚作ってもらったのだった。
 
もはやその鉄板屋も廃業してしまい、新たに明石焼を始めるためには大阪の道具屋筋に行ってどんなものがあるか見てこないといけないなぁ・・・。
 
 
とりあえず、かっぱ橋で「浮き粉 (じん粉ともいう) 」を買ってきてふつうの玉子焼きを焼いてみたが、タコ焼の鉄板でやってみるかぁ明石焼。
 
そういや最近はタコが少し安くなったような気がする。
 
スーパーへ行くたびにタコの値段をチェックしていたが、ひと頃よりは少し価格が落ち着いたような。
 
しかしかつて千住市場でタコを仕入れていた仲卸の店もしばらく前に廃業してしまったので、明石焼を再開するとなったらまた仕入れ先を探さなきゃなぁ。
 
 
倉庫からは他にモグランポのテーブル仕切り板も発掘した。
これもオープン時に3枚作って、テーブル間の仕切りとメニュー立て、調味料置きを兼ねたものだったが、改装してこれも使わなくなってしまい倉庫に眠っていたのだ。
 
なんか無駄なことばっかりやってるよなぁ・・・。
 
 
これだけ休業しているうちにいろいろハードルが上がってしまったし、華麗なる加齢➕ポンコツの体でどこまでできるだろうか。
 
まだ人には言えないグチャグチャの事情が片付いていないから店の再開はもう少し先になってしまうが、自宅で試作をしたりできることからやっていこうと思っている。
 

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