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大内麻紗子の【好きなことを好きなだけ】ブログ

NFTが面白い②

「NFTが面白い」2回目は〝どんなものにNFTは使われているのか〟について例を挙げてお話ししてみたいと思います。



今回のブログを書くにあたり、中田敦彦のYouTube大学の説明がわかりやすいという話を聞いて【NFTとメタバース①】【NFTとメタバース②】を見てみました。


また、そこで紹介されていた【NFTの教科書】も気になったので買ってみました。


(第1章のNFTビジネスの全体像と、第3章のNFTの未来を読んだところでこのブログを書いています)



さてNFTというもの、前回は主にアートの分野について触れてきました。


NFTアートといってもリアルの作品にひも付けされたNFT(著作権などの証明書をNFT化したもの)とデジタルで完結するNFTの2種類に分けられます。


リアルの作品にひも付けしたものとしては、草間彌生をはじめとした現代アートや工芸の世界でもすでに行われています。


しかし一方で村上隆はNFTはまだ不透明な部分が多いとして発表後2週間で出品を中止・再検討していたりもします。


デジタルで完結するものとしては、限定1万点などと決めて制作されるコネクティブルNFTなどが有名です。


これは例えばジェネラティブアート(コンピュータソフトウェアのアルゴリズムや数学的/機械的/無作為的自律過程によってアルゴリズム的に生成・合成・構築される芸術作品)でつくられており、同じ絵柄がひとつもないのが特徴です。


SNSなどのアイコンに使用され、所有者同士がコミュニティを形成する手段として使われていて、個々が持つ特徴などを発見する面白さや、それによりレア度が生まれ価値に変化が出るなど、作者の手を離れてから所有者によって価値が決められていくというのも特徴的です。


また「物理的作品とデジタル作品のどちらを所有するか購入者に選ばせる」という変わった取り組みをしてイギリスの現代美術家であるダミアン・ハーストは注目を集めました。


選ばなかった方は破棄されるということで、人の持つ「所有」に対する価値観への問題提起もなされた作品となっています。



「所有」に対する価値観という点では、メタバース(仮想空間)にもNFTは大きな影響を及ぼしています。


デジタルに資産価値が生まれたことで、例えばメタバースに存在する土地を使った不動産売買が可能になりました。


これによりメタバースに都市が生まれ、経済活動が活発になっています。


アバター用のファッションアイテムも、ブロックチェーンを活用することで場所を限定せず個人としての所有が可能になり、この先異なるメタバースの空間同士であっても着用が可能になっていくだろうとの見方がされています。


もちろんそうなるとメルカリのように要らなくなったら売るということも可能になってきます。



ゲームの世界ではすでに、例えば自分が育てたモンスターを販売することで利益を得ている人もいます。


コロナ禍において出稼ぎが不可能となってしまったフィリピンやベトナムでは、すでにこうしたゲームで稼ぐこと(Play-to-Earn)が当たり前になってきているのだそうです。


このようにNFTは今後、新しい金融サービスのひとつとして活用されていくのではないかという見方もされています。


インターネットが急激に社会を変えたのと同じような大きな変化が、NFTによってもたらされようとしているのです。



メタバースやファッション、ゲームの他にもスポーツや音楽にももちろんNFTは関係してきます。


中でもアートと同じように音楽などのIP(知的財産)が絡んでくるものにとってはすごい変化となりそうです。


ブロックチェーン技術を用いることでライブチケットの転売も出来なくなります。


これまでコピーされ著作権があってないようだった音楽もオリジナルの証明が付けられることで、例えば数を決めて限定販売することで価値を高めることも可能になります。


転売されれば、アートの時と同じように何%という割合でアーティストに収入が入る仕組みももちろん可能です。


アーティストが守られる仕組みが出来てくるのです。



こうして見てみるとすごくNFTには可能性があるように感じます。


これからはより何と組み合わせてどう活用していくかがネックになってきそうです。


難しい問題ですが、私はやはり漆とNFTを組み合わせたいと思っています。


はじめにお話ししたように、陶芸家、竹工芸家、漆芸家などすでに工芸とNFTを結びつけて販売している方たちも多くいます。


その中でどう違いを出していくのか。


ポイントはそこになってくると思われます。


リアルの作品にひも付けされたNFTの販売がメインで行われている中、漆を使った表現をデジタルに落とし込めたら面白いのでは?と思ったりしています。


問題はそれが可能かどうかと、ひとりでは到底不可能なので、これを面白そうと共感してくれる仲間を見つけられるかどうかというところですが…


実際に手を動かしてつくるという部分を決してなくすことなく、デジタル時代に乗り込んでいきたい所存です。



さて今回はNFTの活用法について少しですが例を挙げて書いてきました。


しかし何と言ってもNFTは誕生したばかりの仕組みです。


もちろんまだまだ問題点が数多くあります。


そこを知らずに踏み込んでしまうと、失敗する可能性もおそらく高くなるでしょう。


次回はNFTのもつ課題などに触れながら書いていきたいと思います。



NFT初心者の初心者である私のブログ。


わからない用語を調べながらコツコツ理解を重ねていますが間違いも多々あると思います。


NFTが気になった方はぜひ、【美術手帖「NFTアート」ってなんなんだ?!】や【NFTの教科書】をお手に取ってお読みいただけたらと思います。


それではあと少し、「NFTが面白い」にどうぞお付き合いくださいませ。


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