前回のブログでご紹介した倭姫命のご巡幸地のひとつ、〝磯宮(伊蘓宮)〟の次に、倭姫命が天照大御神のご鎮座地を探して訪れた場所とされています。
しかしこのことは「倭姫命世記」にのみ記載されており、情報も不確かなことから一部では後から付け加えられたのでは?などともいわれているそうです。
そんな〝瀧原宮〟は〝磯宮(伊蘓宮)〟の上流に位置しています。
〝磯宮(伊蘓宮)〟を訪れた倭姫命はご鎮座地を求めて上流へと進んだのです。
しかし途中、急流の瀬があり渡れずに困っていると、真奈胡神(まなごのかみ)がお出迎えして助けてくれました。
この真奈胡神をおまつりしたのが皇大神宮摂社の〝多岐原神社(たきはらじんじゃ)〟で、「三瀬の渡し」という、熊野古道や伊勢路の通過点として江戸時代中期に最も栄えた渡場の側に造立されています。
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↑ 多岐原神社
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↑ 三瀬の渡しがあった場所
川を渡った倭姫命は真奈胡神の案内でさらに進んでいきます。
すると「大河之瀧原之国」という美しい土地に辿り着き宮殿を造立することにしました。
それが瀧原宮の起源とされています。
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敷地はとても広く、きれいに整えられており、鳥居を潜って参道を進むと、右手に頓登(とんど)川が流れていて、そこに御手洗場があります。
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きれいな川の水で清めてからさらに奥へ進むと、2つの別宮(瀧原宮・瀧原竝宮)と2つの所管社(若宮神社・長由介神社)が見えてきました。
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看板が立っているので、書かれている通りの順番で参拝します。
1瀧原宮
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2 瀧原竝宮
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3 若宮神社
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4 長由介神社
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また瀧原宮には、現在は正宮をはじめ他の宮社には存在せず、ここにしかないとされている「御船倉(みふなぐら)」があります。
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「御船倉」は、御神体を覆う〝御樋代(みひしろ)〟をお納めする〝御船城(みふなしろ)〟を収納するための倉とされています。
樹齢数百年の杉の木立に囲まれた静かな参道を歩くと、とても落ち着いて澄んだ気持ちになりました。
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なかなか行きやすい場所ではありませんが、倭姫命が美しい土地と言ったのも頷ける気持ちのいい場所でした。
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