カツカレー。

昨日は晴れ。涼しい。
静か。お客様から話を聞く。

「もうすぐ還暦の歳になるけど、しかし職人をまとめるのは大変だよ。簡単には言う事聞いてくれん。はぁ？と言われても、ただ、ん～？と聞き流すのよ。」
「こっちから聞いて、こっちに流すの？」
「そうそう」
「じゃ、こっち側から聞いたらこっち側に流すの？」
「うん、そうそう。こっちから聞いたら、こっちにね、ん～？って流す。」
「川の流れのように？」
「川の流れのように。それで、その代わり、職人が失敗して材料を無駄にした時だけは、一発ガツンと言うよ。これは言わなきゃならん。」
「職人はプロだから？」
「うん。だけどね、会社には俺が頭下げに行かにゃならんから。すんませーん、て俺言いに行くわけよ。職人の失敗でも、そうは言えん立場なわけよ。これがな、この歳になっても中々に堪えるよ。胃が痛いのよ。」
というお話でした。
職人ｖｓ会社。その間を取り持つおじちゃん。
豚カツにご飯。その間に流れるカレールー。
何かそういう話をしたら良かったかな？と帰宅してから、録画してあった方丈記解説の伊集院さんを見ながら、ぼんやり思いました。