昼間、明るい間に、互いを確認できない場所で過ごしています。クルシャ君と飼主が
別の場所に居ます。

探しに行くと、いつものフレンドリーな顔付きで迎えてくれます。
クルシャ君が独りでなにをしているのか見に来たのですが、どうやら
外を眺めていたようです。

彼がカメラ以外のものに集中していると、こちらはクルシャ君の横顔を狙う
ことができます。
小さな口がよくわかります。

角度や光の当たり方を工夫すれば、クルシャ君だって格好良く写ります。

別のカメラではこんな感じ。

西日に当たるクルシャ君が口角上げながら、街を眺めています。
この写真好きです。

しかし、普段は大体こんな感じです。
なかなか横顔を見せてくれません。
横向きの顏。猫の場合。
挨拶や態度。撮影者に向けた猫の態度が正面の写真でははっきりと現れてきます。
でも撮影者は思います。写したいのは私と猫の関係ではなくて、猫の特別な存在なのだ。
つながっているけれど、ここに現存する彼の在り方をずっとイメージにして持っていたい
のだ。
そういうときには猫の横顔を撮影するに限ります。
横顔を写す事で、まるで彫像を見上げたような存在感を写真が獲得できます。
誰だって彫像の目の前に立ってわざわざ視線を合わそうとはしないでしょう?
彫像は誰かを認めて挨拶なんかしてきません。
彫像とは、すべて何か横顔的な存在なのです。それが向っているものは最初から
定まっている。
クルシャ君の横顔写真。
飼主はなかなか撮影に成功しませんが。

ある意味、横顔。
近過ぎると顔立ちはよく分かりますが、目つきでもって何も考えていないのが
バレてしまいますよ、クルシャ君。
