見出し画像

クルシャの天地

クラック・デ・シュヴァリエの崩壊



東地中海シリアに君臨する十字軍の城、クラック・デ・シュバリエが壮大なのは地上部分
だけではありません。包囲攻撃に備えて、内部の人員が5年間堪えられるだけの備蓄が
地下部分にあります。キリスト教世界の総力があらゆる敵に対する備えをこの城に与えた
のです。


この巨大城塞に空から近寄ってくるモノがあります。







全長約1000メートル、体重約700万トン。
かつてこの城を脅かしたいかなる攻城兵器よりも巨大で圧倒的な
生き物が襲ってきます。



紙の城を襲う猫






その生き物の毛は無数にあって、一本の太さは馬を繋ぐロープのようで、顏から
伸びた鋼のような髭はあらゆるものを薙ぎ払います。

その舌には逆茂木のような突起がいくつもあって、物見塔の弓兵をまとめて四人ほど
舐め取っていってしまいます。


その手には攻城鎚のような爪がいくつもあって、城壁をひとかきすると、積み上げた石
が刈り取った穂から麦の種をはがすように、ばらばらと落ちていきます。


その鼻息に踏み堪えられる馬はなく、天に向かってひと鳴きすると、星も落ちるかと
思われます。





数千年前、ウガリットの人々が記録したローターンの龍は神を恐れさせた。
それを退治したという神バアルはいない。絶望せよ。十字軍の城は猫のつめとぎに
なってしまうのだ。





【超巨大うる】
にほんブログ村 猫ブログ メインクーンへ
このブログは上のランキングに参加しています

ランキングに参加中。クリックして応援お願いします!

コメント一覧

飼主
一種の
ウルタ君の世界遺産巡りです。やることは破壊のみですが。
彼の出番はまだまだあります。
阿礼
模型
こんばんわ。
飼い主様のお家では,今,模型が流行りなんでしょうか?
先だっては,ウルタ君が桂離宮を破壊してたような。。?
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

※ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「うるな日々」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事