2011年に発表された論文によると、子供がいることによる親の幸福度は個体差と環境に大きく左右されるが、一般に子供の数だけ幸福度は下がり、その効果は40代を境に逆転するとのこと。
子供の存在そのものが与える幸福度の影響は、個体差によって点でバラバラだ。「子供を作ると、親も子供も不幸になる」とは断じて断言できないほどに複雑怪奇なんだ。
だが「子供を作ると、親も子供も不幸になる」という主張は根強いし、測定方法に難はあるが、そういい張る論文も数多い。
どうしてそのような主張が幅を利かせているのか?
下手に綴ると混乱を招くので、結論と要点だけ載せておく。
同論文において、
若年層の家族において子供はいればいるほど幸福度は下がるが、これは国からの援助が多い国ではこの低下率が小さくなっていったという。
また40代から発生する子供の数だけ幸福度が上がるという現象は、その子供に老後の生活をどれだけ援助してもらっているかによって大きく変動するという。
ちなみに、借金の額と幸福度には大きな相関があったりする。
……身もふたもないが、そういうことだよ。
参考文献
Rachel Margolis,Mikko Myrskylä (2011) A Global Perspective on Happiness and Fertility.
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