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2017年に発表された論文によると、反芻思考は失敗や苦悩に満ちたネガティブな考えと、建設的でポジティブな考えどちらでも発生しうるとのこと。
また反芻思考は『昔はあれだけ素晴らしかったのに……』『昔はあれだけできたのに……』といった過去に焦点を当てた空想とは関連がなかったとのこと。
反芻思考とは、草食動物の一種が反芻という咀嚼をしていることから転じて、何度も何度もおんなじことを空想するという状態のことを指す。
よく「反芻思考はネガティブな考えを誘発する! 自分のダメなところを粗さがししてよりメンタルが悪化する、ストレスになる!」なんていわれているアレだ。
実際間違いではないが、厳密にはちょっと違う。
制御できない反芻思考がストレスとなるのだ。
しっかりとした目的があり、目的を見失わないだけの認知能力があれば、反芻思考は目標を強く意識する手段となる。
「焼肉食べてぇな。牛角とかもいいけどたまには家で炭火したいし……てなると炭とBBQコンロと、あと友人も誘って……。あぁ、想像するだけでよだれが垂れてきちゃったわ」
逆に、目的もなく、もしくは掲げていた目的とは逸れた考えに悶々としていれば、そしてそれを修正できるだけの認知能力がなければ、反芻思考は自傷に最適化された武器になる。
「焼肉食べたいから急いで車を走らせていたらぶつけちゃった。あぁ、今日もだ。ボクはいつもいつも焦って周りが見えなくなってブツブツブツブツ」
失敗した自分を攻めたいのはわかった。それは好きにしてくれ。
たださぁ、キミ。掲げていた最初の目的はどこへ行ったのだね?
制御できない反芻思考への対策で一番簡単なのは「目的を見失わないようにする小細工」だろう。付箋でメモ書きするもよし、だ。
参考文献
Daisy Shrimpton et al. (2017) Daydream Believer: Rumination, Self-Reflection and the Temporal Focus of Mind Wandering Content
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