1994年に発表された論文によると、仕事への努力が仕事への満足度に結びつく、という関係において業績は何の関係もないことがわかったそう。
つまり業績が高かろうが低かろうが仕事への満足度にはさほど関係ないということ。
「結果だけでは意味がない」なんていうどこかで飛び交った指摘が、まさかこんなところで通じてしまうとは。驚きである。
何故こうなるのか。それは人間が仕事をするうえで、満足度を得られる度合いが仕事への貢献度で決まるからだという。
業績を得るために何をしてきたか、どれぐらいの労力をかけ、どれだけの権利を行使でき、どれだけ仲間と議論を交わし、そして貢献できたか。
「自分が業績を得るためになにができたか」が、業績を打ち立てたときの満足度の度合いに大きくかかわってくる。
病に伏せている間に、自分が所属するチームが事業を立ち上げ偉大な業績を上げても感動することはできないし、そもそも感動できるだけの体力があるかもわからない。
病に伏せている身からすれば、業績がただ独り歩きしているようにしか見えない。何の貢献も果たせていないのだから、チームへの称賛もどこか他人事のようになってしまう。
業績から満足感を得るには、自分が努力したからこの業績が成ったんだという確信と証拠が必要なのだ。
たとえその業績が内輪で語れるだけの小さなものであったとしても、確信と証拠があれば感嘆できるのだ。
参考文献
Steven P. Brown, Robert A. Peterson (1994) The Effect of Effort on Sales Performance and Job Satisfaction.
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