1995年に発表された論文によると、人間は選択を迫られたとき、基本的に後悔が一番少なそうであろう選択肢を選ぶことがわかったそう。
その証拠に、実験参加者の半数は自分が選んだ選択肢に後悔しないように、選ばなかった選択肢の結末を知りたがらなかったという。「いまあるもの」と「あったかもしれないもの」の比較から生まれる幻滅(つまり、後悔)に陥りたくなかったから発生した行動だろう。
ちなみに、ほかの選択肢を選んでいたらどうなったかを聞いた人も少なからず存在した(つまり、後悔が生まれるかもしれない行動を進んで行った)が、これは喜びの予測や好奇心が勝った結果らしい。
ーーーリスクを避けるというよりかは、後悔を避けるために選択する。
自分が選んだ選択肢に後悔しないよう、選ばなかった選択肢に目を向けないのは勝手だが、
「経験から学ばない」のは何よりの痛手ではないのか?
参考文献
Marcel Zeelenberga,Jane Beattie et al. (1995) Consequences of Regret Aversion: Effects of Expected Feedback on Risky Decision Making.
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