2011年に発表された論文によると、兄弟姉妹がいる子供の「比較的、母親から嫌われている」という主観的な思い込みが、抑うつ気分に多少の影響を与えているという。
また、兄弟姉妹への差別/優遇を観測した子供にも同様の影響がみられたとのこと。自身が優遇対象である事実があったとしても、同様の影響をうけるとのこと。
つまり、差別/優遇対象が誰であれ「母親の兄弟姉妹に対する扱いに差分がある」と捉えられた場合、子供はある程度の『イヤなきもち』を抱くことになるらしい。
兄弟姉妹ひとりひとりに違う対応をされている、という思い込みが子供を少しだけ蝕むことになるとのこと。
「なんでアイツばっかり」「ボクにはやさしくしてくれないの?」
日常のなかでふとした時に起こる、子供からの問いかけ。
子供が抱える主観的憶測。誤解とも言えるかもしれない。小さなことだと思うが、これらへの対応や対処によって、子供が成る姿も変わってくる。
この誤解に気づけるだけの環境も、なる姿に大きく影響する。
子供が抱えるこのような誤解への対処は、誤解を『小さなことだ』と受け取らないこと。子供も、人間だ。
ーーーもっとも、これは思い込みであったときのお話。
第三者からみても明らかにわかるだけの差別/優遇がある場合は、
頼れる第三者を介し、大声で事実を訴える必要がある。
参考文献
Karl Pillemer, J. Jill Suitor et al. (2011) Mothers’ Differentiation and Depressive Symptoms among Adult Children.
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