2018年に発表された論文によると、自尊心とSNS利用頻度には社会的比較傾向を介した相関関係があるという。
具体的には、人間は自尊心が低く不安定の時に他者との比較でそれを維持しようとする性質があり、その他者との比較にSNSを用いることもあるため、一見すると「自尊心が低いとSNSを利用しがち」に見えるのだという。
また、自尊心が低く不安定な人間は自身の負の部分への追求を嫌うなどの対人関係の持続が続きづらい要素もあり、自身の負の部分を簡単に検閲できるSNSによりのめりこみやすいのだという。負の部分を削った自分をSNSに投稿することで、理想的な自尊心を自身に反映しやすくなる一面もあるらしい。
ちなみに、新しい対人関係を築くためにSNSを利用することと自尊心や社会的比較傾向には相関がないのだそう。
ーーー他人との比較のためにSNSを利用する原因。
これは「自尊心が満たされない・不安定になっている原因」とも言い換えられる。
またあの子スマホいじって……、なんて軽くあしらわないほうがいい。
参考文献
Elisa Bergagna and Stefano Tartaglia (2018) Self-Esteem, Social Comparison, and Facebook Use.
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