何とかレイトン新作の発売前にSSが完成したのでUP
■星史郎さんの誕生日2009
「誕生日おめでとうございます。星史郎さん」
その言葉と共に昴流から差し出された包みは
黒い包装紙に赤いリボンが掛けられていた。
去年、この日が本当の誕生日だと言った事を覚えておいてくれたのだ。
驚きと共に嬉しさがこみ上げてくるのを感じて笑みがこぼれた。
「ありがとうございます。開けてもいいですか?」
勿論です。と、昴流が言うのを確認してから包みを開けてみると
中身は青みがかった濃いグレイのマフラーだった。
取り出してみると肌触りもよく適度に軟らかい。
身に着けたらさぞ暖かいに違いない。
大事に使わせてもらいます。と笑顔で言えば
「喜んでもらえて嬉しいです」
そう笑顔で返す昴流がとても可愛い。
抱きしめようと手を伸ばした時、
「昴流~。外、行こう。雪が降ってるぞ」
声がしたと思ったらノックもなしにドアが開き神威が入ってきた。
相変わらず無作法な奴だ。
ひとこと言ってやろうと思って神威を見やると
その首には鮮やかな赤色のマフラーが巻かれていた。
それは今しがた昴流に貰ったマフラーとよく似ているデザインだった。
ただ単に似ているだけなのか?
それとも同じ店で購入したのだろうか?
考えている最中、視線が神威が身につけているマフラーに集中していたようだ。
神威が自分のマフラーを触ると、
「これか? 昴流に貰ったんだ」
事も無げに言ってから
手にしていたオフホワイトのマフラーを昴流に差し出した。
そして、神威、これ……。と、驚きの表情を見せる昴流に、
「内緒で買ったんだ。あの時、昴流は自分の分を買わなかっただろう」
そう言ってマフラーを昴流にかけた。
昴流は神威に、ありがとう。と、礼を言ってから
「みんなお揃いにしたんですよ」
と、楽しそうに言った。
星史郎がみんな? と疑問に思っていると、
「準備まだか?」
開け放したままのドアから
濃い青色のマフラーを身に着けた封真が顔を出し納得した。
貰ったのは自分だけじゃなかったのは残念だったが
最近急に冷え込んできたことを考えれば納得もいく。
全員の体調を心配して購入したのだろう。
自分の分までは気が回らなかった事も含め
何とも昴流らしいではないか。
星史郎は1つ息を吐くと、仕方ないですね。と心で呟いた。
そして、外に出る為に
貰ったばかりのマフラーを首に巻いてからコートを手に取った。
――fin――
今日はこの辺で
■星史郎さんの誕生日2009
「誕生日おめでとうございます。星史郎さん」
その言葉と共に昴流から差し出された包みは
黒い包装紙に赤いリボンが掛けられていた。
去年、この日が本当の誕生日だと言った事を覚えておいてくれたのだ。
驚きと共に嬉しさがこみ上げてくるのを感じて笑みがこぼれた。
「ありがとうございます。開けてもいいですか?」
勿論です。と、昴流が言うのを確認してから包みを開けてみると
中身は青みがかった濃いグレイのマフラーだった。
取り出してみると肌触りもよく適度に軟らかい。
身に着けたらさぞ暖かいに違いない。
大事に使わせてもらいます。と笑顔で言えば
「喜んでもらえて嬉しいです」
そう笑顔で返す昴流がとても可愛い。
抱きしめようと手を伸ばした時、
「昴流~。外、行こう。雪が降ってるぞ」
声がしたと思ったらノックもなしにドアが開き神威が入ってきた。
相変わらず無作法な奴だ。
ひとこと言ってやろうと思って神威を見やると
その首には鮮やかな赤色のマフラーが巻かれていた。
それは今しがた昴流に貰ったマフラーとよく似ているデザインだった。
ただ単に似ているだけなのか?
それとも同じ店で購入したのだろうか?
考えている最中、視線が神威が身につけているマフラーに集中していたようだ。
神威が自分のマフラーを触ると、
「これか? 昴流に貰ったんだ」
事も無げに言ってから
手にしていたオフホワイトのマフラーを昴流に差し出した。
そして、神威、これ……。と、驚きの表情を見せる昴流に、
「内緒で買ったんだ。あの時、昴流は自分の分を買わなかっただろう」
そう言ってマフラーを昴流にかけた。
昴流は神威に、ありがとう。と、礼を言ってから
「みんなお揃いにしたんですよ」
と、楽しそうに言った。
星史郎がみんな? と疑問に思っていると、
「準備まだか?」
開け放したままのドアから
濃い青色のマフラーを身に着けた封真が顔を出し納得した。
貰ったのは自分だけじゃなかったのは残念だったが
最近急に冷え込んできたことを考えれば納得もいく。
全員の体調を心配して購入したのだろう。
自分の分までは気が回らなかった事も含め
何とも昴流らしいではないか。
星史郎は1つ息を吐くと、仕方ないですね。と心で呟いた。
そして、外に出る為に
貰ったばかりのマフラーを首に巻いてからコートを手に取った。
――fin――
今日はこの辺で