この出来事は、最近のことではなく、小生が高校2年生の時のことである。「ウチ」=「ホンタイ」の過去である。
部活が終わり、着替えるために、校内に向かって歩いていた時のことである。
「先生が怒っている」という声を聞き、後ろを振り返ると、髪を後ろで束ね、白いスーツにスカート姿の女が、グランドを背に、後ろ向きに立っていた。その女の前に、紺のスーツを着た男がしゃがんていた。すると、先生が、
「お前ら、何やってんだ!」
と、その二人組に向かって叫んだのである。男の方が、驚いて、立ち上がり、腰を抜かしたのか、転びながら、校門の外へ逃げって行った。しかし、女の方は、先生の方を向き、呆然と立っていたのである。なぜか、逃げようとしなかったのである。
この二人は、もちろん、小生が通っていた高校の生徒ではない。では、誰だったのか?
当時は、全然、気に掛けず、すぐに、このおかしな出来事のことを忘却してしまった。学校の方でも、この男女のことは話題にならなかったし、不審な者が入ってきたら、直ぐに、先生に知らせるようにという話も出なかった。今になり、追憶しているときに、この二人のことが分かったのである。
この二人は、現在の「ウチ」=「ホンタイ」の先任者であったのである。白いスーツに白のスカート、そして、逃げって行った男の顔が決め手であった。今の「外(ほか)の男」の中に、似ている者がいる。女にもいる。血がつながっているのであろう。
聞いた話では、女の前に男がしゃがみ込み猥褻なことをしていたという話だが、女マインドリーダー(超能力者)によると、自分たちがいい人間だと思われていることに嫌気がさし、自分たちの正体を教えるために行ったパフォーマンスだというのである。
自分たちの秘密を隠し切れなかったのである。乱れた男女関係を。
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