弦楽器を弾く日々

街のヴァイオリン弾きの日常

マスタークラスとかいうもの

2024-10-04 16:02:00 | ヴァイオリン
またちょっと厳しい話題を。

日本独自の音楽教室文化のお陰で、本当にいろんな教室がありますよね。
大手楽器店系列から個人で企業した中堅企業、個人経営の総合音楽教室、自宅教室。

その中にマスタークラスを掲げている教室がありますよね。特に個人経営の音楽教室なんかは宣伝に力を入れているため、YouTubeなどで講師演奏をあげています。

ちょっと知っている教室が最近SNSに力を入れているようなので見てみました。

通常クラスAさんの学歴は高卒で地域で活動するプロ合奏団に所属
マスタークラスBさんの学歴は芸大卒でコンクールの賞歴がズラリ、オケマン

おそらく、一般的に見ればマスタークラスの先生は凄いんだ!という印象になるかと思います。プロフィールが長い=凄いみたいなね😅

YouTubeの演奏動画を見てみました。
私の個人的な意見からすると、正直なところ、テクニックも表現力もAさんの方が若干上かなという印象でした。
なんというか、努力ではどうにもならないセンスの有無といいますか。
ただ、Bさんはバッハや難しい曲を弾く先生ということで譜読み力や暗譜力がある、オケで人と同じように弾けるということなので、要領が良かったりするのでしょう。

勿論人にはそれぞれカラーというものがあるので、上手いか下手かの二択で片付けられるような単純な話でもないのですがね。

どの層をターゲットにしているのか、矛盾していると需要と供給のズレが生じてなんだこれということになるので、その辺の判断も大事ですが、耳がまだ育ってない状態では判別出来ないため、肩書きというもので判断するのは当たり前だし、教室側も客を呼び込むために利用することは当然だと思います。
ただ、教室のオーナーも講師という立場なのに耳がそんなに良くないのかしらと一部から思わせてしまう要素でもあるため、あまり大々的にやるのもどうなのかと思ったり。

先日、音楽教室の生徒さんは何故技術が伴ってないのに難しい曲を弾いているのかという話が出まして、とある先生の新しい生徒の方が、基礎すらまともに出来てないとんでもない状態で難しい曲を持ってきたので、何故そんな曲を弾いているのかと聞くと「先生に言われたから」だそうで。

どうも趣味で習う人の多くは"上手い先生"の基準が先生自身が難しい曲を弾けるかどうか、難しいことを教えてくれるかどうかなのだそうです。
先生も、高度な事を教えないと下手な先生と思われるのが嫌で、出来てない状態で次々と難関曲を与えるのだそうです。

それを聞いて2人で仰天しまして。(大袈裟)
私なんかは自分で言うのもなんですが素直な人間だったので、細かな基礎訓練に文句を言わず一つずつコツコツとやってきました。
その素直さというのは現師匠にも褒められた事がありますので、おそらく本当にそこそこは素直なのでしょう✌️
これは私がドヤっている話ではないですよ、素直さは大事だと言う話ですよ。

物事には順序があって、本人が理解しておらず区別出来てない状態、出来てない状態で、ハイレベルな技術を教えても無駄になるわけです。或いは変な癖として覚えてしまうかもしれません。癖は一度つくと、まっさらな状態で覚えるのとは違い直すのに膨大な時間がかかります。
ですので、技術が伴ってない生徒に自分の知っている高度な技術や知識をポンポンと教えてしまう講師はむしろ良くない講師と言われていたりします。

大手のマスタークラスもありますよね、その講師は大体外国人か、知名度のある講師、ですよね。まあその辺は語りません。色々ありますね。

あとは個人的に、金🫶という感じの音楽教室は好きではないですね、生徒が辞めるのを引き留めるとか、生徒が辞めたのを講師のせいにするとか。ちなみに子どもが辞める理由を付けるために講師のせいにする生徒さんもいるようで、それも人として大人としてどうかと思いますけどもね。
人はやりたきゃやるし辞めたきゃ辞める。人をコントロールしようとせず、寄り添える教室が良い教室だなと思います。


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