●ここ ●日本語の指示語
★指示語(こそあど言葉)を学ぼう - 国語の文法(口語文法)
https://www.kokugobunpou.com/文法の基礎/指示語-こそあど言葉/#gsc.tab=0
要点のまとめ
■ 指示語とは
指示語とは、話し手・聞き手との関係を基準にして物事を指し示す働きをする語を言う。「こそあど(ことば)」ともいう。
指示語には、近称・中称・遠称・不定称の区別がある。
① 近称 …話し手に近い物事を指す。
② 中称 …聞き手に近い物事を指す。
③ 遠称 …話し手・聞き手から遠い物事を指す。
④ 不定称 …遠近が定まっていない物事を指す。
■ いろいろな指示語
指示語の品詞には、名詞(代名詞)・連体詞・副詞・形容動詞がある。
話し手と聞き手との関係を基準にして物事を指し示すような働きをする語を指示語と呼びます。
★
★指示語 - Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/指示語
指示語(しじご)または指示詞(しじし、demonstrative)とは、話し手のいる地点と状況をもとにしてものを指し示す機能を持つ語であり、特に代名詞や限定詞として用いられるものをいう。 日本語の「これ」「その」や英語の this、that などは典型的な指示詞である。
・指示詞は遠近によって使い分けられる。
・話し手から近いか遠いか。
・話し手から近いか、中くらいか、遠いか。
・話し手に近いか、聞き手に近いか、話し手にも聞き手にも近くないか。
・話し手に近いか、聞き手に近いか、第三者に近いか、誰にも近くないか。
・また、距離以外に次のような直示的情報によって使い分けがある言語もある。
・視界に入っているかどうか。
・上の方にあるか下の方にあるか。
・上流か下流か、山の上か麓かなど地理的な情報。
・近づいているか遠ざかっているか、横切るのかなどの動きの情報。
・さらに、直示的情報以外にも以下のような指示物の性質によって使い分けられる。
・場所をさすのかものを指すのか。
・有生か無生か。
・人間かどうか。
・性別はどうか。
・数はどうか。
・明確な輪郭を持ったものかどうか。
★
★ここ 【個個/▽箇▽箇】
一つ一つ。おのおの。ひとりひとり。
「―に検討する」「―別々の問題」
********
こことは。
ここのつ。数を「一 (ひ) ・二 (ふ) ・三 (み) …」と数えるときに用いる。ここの。
********
・ここ 【戸戸】
一軒一軒。家々。家ごと。
********
・ここ 【▼呱▼呱】
生まれたばかりの赤ん坊の泣き声。
» (成句)呱呱の声をあげる
********
・ここ 【▼此▽処/▼此▽所】
(代)
近称の指示代名詞。話し手に近い場所・時・事柄などをさす語。この所。
(1)話し手の現にいる場所。
「―はどこだろう」「以前―に来たことがある
「私の生家は―からそう遠くはない」
(2)話し手や周囲の人が現に置かれている状況や程度、または局面をさす。
「次に急坂があって、―を過ぎれば山頂はすぐだ」「昨夜、―まで読んだ」
「事―に至ってはもう手の打ちようがない」
「―まで言っても、まだ分かってくれないのか」
(3)現在を中心としてその前後を含めた期間をさす。
㋐今まで。「―一、二年というもの、病気ばかりしていた」
㋑これから。「―数年で街もすっかり変わるだろう」
「―のところをよく考えてくれ」
(4)㋐話し手が、自分をへりくだっていう。この身。わたくし。
「―にも心にもあらでかく罷るに」〈竹取〉
㋑話し手の近くにいる人を、軽い敬意を込めていう。こちらの人。あなた。
「―に御消息やありし。さも見えざりしを」〈源・紅梅〉
「―にめでたく華燭の典をあげられました」「―が思案のしどころ」「事―に至る」
(5)特にさし示すべき重要な事柄・状態。
「―一番という時」
→ここぞ
→ここに
(6)現在を含んだ、ある期間。現在を中心に過去にも未来にも用いる。
「―数年、豊作続き」「―数日が山だ」
(7)話し手が現在いる国。この国。また、この世。現世。
「唐土も―も思ふことに堪へぬ時のわざとか/土左」「船の楽どもの舞ひ出でたるなど、大方―の事とは思し召さず/栄花(つぼみ花)」
(8)人称代名詞のように用いる。
(ア)一人称。話し手自身をさす。この身。
「―にも心にもあらでかく罷るに/竹取」
(イ)三人称。話し手の近くにいる人を敬意を込めていう。こちらの方。
「―もかしこも、うちとけぬ限りの、けしきばみ心深き方の御いどましさに/源氏(末摘花)」
» (成句)此処一番
» (成句)此処で会ったが百年目
» (成句)此処ばかりに日は照らぬ
» (成句)此処はひとつ
» (成句)此処までお出で甘酒進じょ
» (成句)此処を最後
» (成句)此処を先途と
» (成句)此処を踏んだら彼所が上がる
★
★ここ
出典:『Wiktionary』 (2011/12/27 01:36 UTC 版)
代名詞
ここ【此処、此所】
1.指示代名詞の一つで、話し手に近い場所を指す。この場所。
2.現在、いる場所。
例文: 目的地まで、ここから一時間くらいだ。
3.現在話題にしている事柄。
先生のいう事は、此所で切れるようすもなかった。私は又此所で何か云おうとした。(夏目漱石『こゝろ』)
関連語
類義語:こちら、こっち、(古語)こなた
複合語:ここのところ、ここぞ、ここもと、ここいら
この、これ
そこ、あそこ、どこ
★
★日本語の指示語
日本語の指示語は一般にこそあどと呼ばれる4系列からなる。コ系列を近称、ソ系列を中称、ア系列を遠称と呼ぶ場合もあるが、厳密には後述のようにソ系列は中距離を示すものではない。
・指示語表
事物 場所 方向 人称 連体詞 副詞 形容動詞
コ系列 これ ここ こっち(こちら) こいつ(こなた) この こう こんな
ソ系列 それ そこ そっち(そちら) そいつ(そなた) その そう そんな
ア系列 あれ あそこ あっち(あちら) あいつ(あなた) あの ああ あんな
ド系列 どれ どこ どっち(どちら) どいつ(どなた) どの どう どんな
「こそあ」はそれぞれ現場指示用法と文脈指示用法をもつ。
★
★ライティングのコツ 意外と難しい指示語の正しい使い分けとは?こそあど言葉をマスターしよう
https://オウンドメディア.com/ko-so-a-do/
記事作成・ライティングのコツ 19.11.11 更新
この記事からわかること
・指示語(こそあど言葉)の意味が理解できる
・指示語(こそあど言葉)にはどのような種類があるのかがわかる
・指示語(こそあど言葉)の上手な使い方や注意点がわかる
指示語(こそあど言葉)は日常で多く使われていますが、意識して使い分けている人は少ないのではないでしょうか。
身振り手振りなどの情報のある「会話」と違い、文字以外に情報がない「文章」は指示語(こそあど言葉)の使い分けに注意しないと、読み手の混乱を招くことがあります。
読みやすく伝わりやすい文章を目指すには、指示語(こそあど言葉)の適切な使い分けを身につけることも一つの手でしょう。
この記事では、指示語(こそあど言葉)の概要を解説し、より良い文章に近づけるための上手な活用方法や注意点について説明します。
目次
この記事からわかること
指示語(こそあど言葉)を形成するのは品詞と距離
指示語(こそあど言葉)の「こ・そ・あ・ど」それぞれの意味と使用例
指示代名詞(これ・それ・あれ・どれ)とは
指示形容動詞(こんな・そんな・あんな・どんな)とは
指示副詞(こう・そう・ああ・どう)とは
指示連体詞(この・その・あの・どの)とは
指示語(こそあど言葉)の正しい使い方3つ
指示語(こそあど言葉)の使用は最小限
対象との距離感をしっかり理解
まとめ 指示語(こそあど言葉)は適切な使い分けで効果を発揮
★
★105小森由里KOMORI Yuri調査報告 Research Reports日本語教科書における指示詞 file:///C:/Users/asahi/AppData/Local/Temp/SB60001491_01_12.pdf
―立教大学日本語教科書の分析― 小 森 由 里
〔要旨〕
日本語学習者にとって指示詞の習得が容易でないのは、非現場指示用法の指示詞の指導が不十分であるためと論じられてきた。複数の日本語教科書を分析した先行研究においても、非現場指示用法の指示詞の出現頻度が低く、またその解説が十分ではないことが指摘されている。しかしながら、本研究で立教大学の初級教科書を分析した結果、文法教科書では現場指示用法しか扱っていないものの、読解教科書には非現場指示用法の指示詞を含めさまざまな指示詞が出現していることが明らかになった。そこで本稿では、読解の教室活動において、指示詞を指導する上で教師が考慮すべき点を明示した。さらに、初級教科書の分析に基づき、文法教科書と読解教科書の改善点を示し、教科書を通した指導によって指示詞の理解および習得が効率的に進むよう提言を行なった。
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要点のまとめ
■ 指示語とは
指示語とは、話し手・聞き手との関係を基準にして物事を指し示す働きをする語を言う。「こそあど(ことば)」ともいう。
指示語には、近称・中称・遠称・不定称の区別がある。
① 近称 …話し手に近い物事を指す。
② 中称 …聞き手に近い物事を指す。
③ 遠称 …話し手・聞き手から遠い物事を指す。
④ 不定称 …遠近が定まっていない物事を指す。
■ いろいろな指示語
指示語の品詞には、名詞(代名詞)・連体詞・副詞・形容動詞がある。
話し手と聞き手との関係を基準にして物事を指し示すような働きをする語を指示語と呼びます。
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★指示語 - Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/指示語
指示語(しじご)または指示詞(しじし、demonstrative)とは、話し手のいる地点と状況をもとにしてものを指し示す機能を持つ語であり、特に代名詞や限定詞として用いられるものをいう。 日本語の「これ」「その」や英語の this、that などは典型的な指示詞である。
・指示詞は遠近によって使い分けられる。
・話し手から近いか遠いか。
・話し手から近いか、中くらいか、遠いか。
・話し手に近いか、聞き手に近いか、話し手にも聞き手にも近くないか。
・話し手に近いか、聞き手に近いか、第三者に近いか、誰にも近くないか。
・また、距離以外に次のような直示的情報によって使い分けがある言語もある。
・視界に入っているかどうか。
・上の方にあるか下の方にあるか。
・上流か下流か、山の上か麓かなど地理的な情報。
・近づいているか遠ざかっているか、横切るのかなどの動きの情報。
・さらに、直示的情報以外にも以下のような指示物の性質によって使い分けられる。
・場所をさすのかものを指すのか。
・有生か無生か。
・人間かどうか。
・性別はどうか。
・数はどうか。
・明確な輪郭を持ったものかどうか。
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★ここ 【個個/▽箇▽箇】
一つ一つ。おのおの。ひとりひとり。
「―に検討する」「―別々の問題」
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こことは。
ここのつ。数を「一 (ひ) ・二 (ふ) ・三 (み) …」と数えるときに用いる。ここの。
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・ここ 【戸戸】
一軒一軒。家々。家ごと。
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・ここ 【▼呱▼呱】
生まれたばかりの赤ん坊の泣き声。
» (成句)呱呱の声をあげる
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・ここ 【▼此▽処/▼此▽所】
(代)
近称の指示代名詞。話し手に近い場所・時・事柄などをさす語。この所。
(1)話し手の現にいる場所。
「―はどこだろう」「以前―に来たことがある
「私の生家は―からそう遠くはない」
(2)話し手や周囲の人が現に置かれている状況や程度、または局面をさす。
「次に急坂があって、―を過ぎれば山頂はすぐだ」「昨夜、―まで読んだ」
「事―に至ってはもう手の打ちようがない」
「―まで言っても、まだ分かってくれないのか」
(3)現在を中心としてその前後を含めた期間をさす。
㋐今まで。「―一、二年というもの、病気ばかりしていた」
㋑これから。「―数年で街もすっかり変わるだろう」
「―のところをよく考えてくれ」
(4)㋐話し手が、自分をへりくだっていう。この身。わたくし。
「―にも心にもあらでかく罷るに」〈竹取〉
㋑話し手の近くにいる人を、軽い敬意を込めていう。こちらの人。あなた。
「―に御消息やありし。さも見えざりしを」〈源・紅梅〉
「―にめでたく華燭の典をあげられました」「―が思案のしどころ」「事―に至る」
(5)特にさし示すべき重要な事柄・状態。
「―一番という時」
→ここぞ
→ここに
(6)現在を含んだ、ある期間。現在を中心に過去にも未来にも用いる。
「―数年、豊作続き」「―数日が山だ」
(7)話し手が現在いる国。この国。また、この世。現世。
「唐土も―も思ふことに堪へぬ時のわざとか/土左」「船の楽どもの舞ひ出でたるなど、大方―の事とは思し召さず/栄花(つぼみ花)」
(8)人称代名詞のように用いる。
(ア)一人称。話し手自身をさす。この身。
「―にも心にもあらでかく罷るに/竹取」
(イ)三人称。話し手の近くにいる人を敬意を込めていう。こちらの方。
「―もかしこも、うちとけぬ限りの、けしきばみ心深き方の御いどましさに/源氏(末摘花)」
» (成句)此処一番
» (成句)此処で会ったが百年目
» (成句)此処ばかりに日は照らぬ
» (成句)此処はひとつ
» (成句)此処までお出で甘酒進じょ
» (成句)此処を最後
» (成句)此処を先途と
» (成句)此処を踏んだら彼所が上がる
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★ここ
出典:『Wiktionary』 (2011/12/27 01:36 UTC 版)
代名詞
ここ【此処、此所】
1.指示代名詞の一つで、話し手に近い場所を指す。この場所。
2.現在、いる場所。
例文: 目的地まで、ここから一時間くらいだ。
3.現在話題にしている事柄。
先生のいう事は、此所で切れるようすもなかった。私は又此所で何か云おうとした。(夏目漱石『こゝろ』)
関連語
類義語:こちら、こっち、(古語)こなた
複合語:ここのところ、ここぞ、ここもと、ここいら
この、これ
そこ、あそこ、どこ
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★日本語の指示語
日本語の指示語は一般にこそあどと呼ばれる4系列からなる。コ系列を近称、ソ系列を中称、ア系列を遠称と呼ぶ場合もあるが、厳密には後述のようにソ系列は中距離を示すものではない。
・指示語表
事物 場所 方向 人称 連体詞 副詞 形容動詞
コ系列 これ ここ こっち(こちら) こいつ(こなた) この こう こんな
ソ系列 それ そこ そっち(そちら) そいつ(そなた) その そう そんな
ア系列 あれ あそこ あっち(あちら) あいつ(あなた) あの ああ あんな
ド系列 どれ どこ どっち(どちら) どいつ(どなた) どの どう どんな
「こそあ」はそれぞれ現場指示用法と文脈指示用法をもつ。
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★ライティングのコツ 意外と難しい指示語の正しい使い分けとは?こそあど言葉をマスターしよう
https://オウンドメディア.com/ko-so-a-do/
記事作成・ライティングのコツ 19.11.11 更新
この記事からわかること
・指示語(こそあど言葉)の意味が理解できる
・指示語(こそあど言葉)にはどのような種類があるのかがわかる
・指示語(こそあど言葉)の上手な使い方や注意点がわかる
指示語(こそあど言葉)は日常で多く使われていますが、意識して使い分けている人は少ないのではないでしょうか。
身振り手振りなどの情報のある「会話」と違い、文字以外に情報がない「文章」は指示語(こそあど言葉)の使い分けに注意しないと、読み手の混乱を招くことがあります。
読みやすく伝わりやすい文章を目指すには、指示語(こそあど言葉)の適切な使い分けを身につけることも一つの手でしょう。
この記事では、指示語(こそあど言葉)の概要を解説し、より良い文章に近づけるための上手な活用方法や注意点について説明します。
目次
この記事からわかること
指示語(こそあど言葉)を形成するのは品詞と距離
指示語(こそあど言葉)の「こ・そ・あ・ど」それぞれの意味と使用例
指示代名詞(これ・それ・あれ・どれ)とは
指示形容動詞(こんな・そんな・あんな・どんな)とは
指示副詞(こう・そう・ああ・どう)とは
指示連体詞(この・その・あの・どの)とは
指示語(こそあど言葉)の正しい使い方3つ
指示語(こそあど言葉)の使用は最小限
対象との距離感をしっかり理解
まとめ 指示語(こそあど言葉)は適切な使い分けで効果を発揮
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★105小森由里KOMORI Yuri調査報告 Research Reports日本語教科書における指示詞 file:///C:/Users/asahi/AppData/Local/Temp/SB60001491_01_12.pdf
―立教大学日本語教科書の分析― 小 森 由 里
〔要旨〕
日本語学習者にとって指示詞の習得が容易でないのは、非現場指示用法の指示詞の指導が不十分であるためと論じられてきた。複数の日本語教科書を分析した先行研究においても、非現場指示用法の指示詞の出現頻度が低く、またその解説が十分ではないことが指摘されている。しかしながら、本研究で立教大学の初級教科書を分析した結果、文法教科書では現場指示用法しか扱っていないものの、読解教科書には非現場指示用法の指示詞を含めさまざまな指示詞が出現していることが明らかになった。そこで本稿では、読解の教室活動において、指示詞を指導する上で教師が考慮すべき点を明示した。さらに、初級教科書の分析に基づき、文法教科書と読解教科書の改善点を示し、教科書を通した指導によって指示詞の理解および習得が効率的に進むよう提言を行なった。
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