庭の草取り

少し以前のことですが裏庭の草取りが少し困難になってきたので
草が生えないように裏庭をコンクリートで覆いたいと思うように
なりました
友人にそのことを話しますと
農家に嫁いでお百姓もしているその友人は草取り作業なら百歳まで
でも出来るものだというのです
それからというもの私は庭の草取り作業を苦痛に思うのではなく
草取りをして少しでもきれいになった成果を喜ぶことにしようと
思いを改めたのです

お蔭で今年の秋はきれいに草取りをした裏庭を眺めるのが嬉しくて
一日に何度でも庭に出る楽しみができました
でも思うのです　土に親しんで育っていない主人もこれから
草取り作業を楽しみながらやることは無理ではないかな
そこで私は
「私が死んだら裏庭の草取りで苦労しなくてもコンクリートで
覆うといいよ」と言いました
すると主人はこんなことを言うのです
「そんな心配はせんでもええ　どうせワシの方が早よう
あの世へ逝くよ」

冗談ではないですよ　私は言い返しました
「ゆめゆめそんな想いを抱かないことよ　　
だって私の家系はみな短命　あなたは長命の家系だから私より先に
あの世へは逝けないのだから」と

でも問題は草取りだけではない筈ですよ　
貴方が一人になったなら日常のもろもろ沢山のことどのように
処理なさいますかね
いや　それよりも私を残して先に逝くつもりだったのかしら



初あらし下を向いて咲いています