どんな花が咲くのでしょう
つぼみが少しずつ形を変えてきていました
今朝は柔らかな色でつぼみの先端がひらきかけています
楽しみに待っていましょう
今日も晴れ渡った青い空 暑い日です
もう70余年も前のことになりますが
昭和20年のこの日8月5日のこと私は鮮明に覚えているのです
さきの戦争中のことです
出征中の父がビルマで戦死をしてその遺骨が帰ってきたのです
国内も空襲を繰り返す大変な時でしたがそれでも集える親戚縁者が集まり
法要をすませました
母は法要が終えた8月4日の夜に
私がこれまでに見たこともない母の綺麗な装飾品を広げて
この中から私の好きなものを選ぶように
そしてそれをもってひろしまにいては空襲があって危ないから
明日は疎開先に帰るようにと
幼かった私は思ったものです
空襲があってどんなに危険でもいいから母と一緒ならこわくないから
このひろしまの母の傍にいたいとどんなに思ったことか
でも幼い私には自分の気持ちを言葉にはできないままで
私は叔父叔母に連れられて母の実家である疎開先に出発したのです
悲しいことに
その翌日8月6日にはひろしまに原爆投下したのです