今日は過去のお話。文字が多くて長いですが・・・
昨年12/21のこと。ワグが胃捻転になり、緊急手術&9日間の入院生活をおくったのです。
12/21(金)この日、旦那はいつもより早い18:00過ぎに、私は18:30頃、それぞれ職場から帰宅。私が玄関を開けると、旦那が「ワグの様子がおかしい」と言うので聞いてみると・・・
旦那が帰宅してすぐ、細長いおやつを半分に割って(だいたい1×5cm位)ワグにあげた→食べるところは見てない。→その直後からウロウロしていて、見るからにいつもと違う。
というものだった。私が玄関に自転車を入れているところにワグが出てきて、モタモタというかフラフラというか、「ワグ」と呼んでも聞いてない感じ。いつもは玄関ホールまで来てシッポをパタパタさせて喜ぶ。ワグは「玄関のタタキに下りたら叱られる」ってことを分かってるので、ほとんど下りないで我慢してる。なのに、自転車を入れたらワグはフラフラとタタキに下りて、さらに玄関の外のポーチまでノロノロと歩いて行った。脱走とはとても考えられないゆっくりなテンポで。
私はワグを抱きかかえて家の中へ入れるとこんな様子。
・私達を避けるかのように、一人で誰もいない洗面所へ行ってウロウロ。
・電気のついていない階段をゆっくり上って2階に上がろうとしたり(2階も誰もいないから真っ暗)、でも2階までは上がれずに踊り場でウロウロ。
・呼ぶと少し上目遣いにこっちを見る。
・「から嘔吐」というらしいけど、吐きたくてオエっとなるが吐けないというのを繰り返す。
・トイレに行って、出ないのに片足上げたり、踏ん張ったりしてる。
・伏せをしない。
・お座りしかけても座らずに、ひたすらウロウロ。
それからリビングに連れてきてワグを観察。ちっとも鳴かないし、唸ってもいない。でもウエストのくびれがない事に気づいて、腹回りを触ってみると妙にポッコリ。ワグの顔は「困った」って訴えてるような表情をしてるように見えた。おかしい!絶対おかしい!その時点で時間は18:40。かかりつけの動物病院は19:00まで。その病院までは車で3~4分。私は旦那に「間に合うからすぐ行こう」って話して、すぐに出発。
病院には、ワグにあげたおやつの残り半分を持っていった。それはちゃんと犬用だし、先生も特に悪くないって言う。触診では、「胃の中に水や空気が溜まっている可能性がある。」って言われた。早速レントゲンを撮る。写真には確かに大きく膨らんだ胃が映ってる。先生によると、「写真でははっきりとは言えないが、水や空気が溜まっているだけなら麻酔をして、口から管を入れて抜くことが出来る。でももし胃捻転(胃がねじれた状態)だったら、管は入らない。でもまぁ、胃捻転は大型犬に多い病気だという事と、胃捻転の場合もっと痛がるはずだから違うかも。まずは管を入れてみましょう。でも、もし管が入らなかった時(胃捻転)は、お腹を切ります。でもこの病気だと3頭いたら2頭は死ぬからね。覚悟してね。」という事だった。急に目の前が真っ暗に・・・ワグ、先月3才になったばっかりなんだけど・・・どうしてこんなことになっちゃうの?
そして麻酔、管を入れてみることに。先生2人が試したけど、入らない。言葉もなかったよ。
「え~!ちゃんとやってくれたの?もう1回やってみてよ!」って思ったけど、何も言えなかった。先生は「じゃ、一刻も早く切るからね。」って。そのまま手術室に連れて行かれたワグ。すでに麻酔が効いていてグッタリ。このまま会えなくなっちゃうの?ホントに?
手術は19:20位に始まった気がする。待合室では旦那も私もほとんど口を開かなかった。待っている途中で先生が分厚い医学書を持ってきて、胃捻転のページを見せてくれた。胃捻転について私が知っていたのは、「胃がねじれる・命にかかわる・大型犬がなる病気」ってこと位で、まさかワグがそうなるなんて予想もしてなかった。その医学書には「胃捻転の原因はさまざまで特定しにくい」とあって、例としては、
・ いっきに大量の水を飲んだ
・ たくさんの餌を食べた直後に激しい運動をした
とかがあったけど、ワグにはそんなことさせてないし、思い当たる原因がない。
「胃捻転になりやすい犬種」としては、胸が大きく腹がくびれているような中年の大型犬ってあった。具体的には、コリー、シェパード、ボルゾイ、グレート・デーン、ボクサー、ジャーマン・シェパード、セント・バーナード、ドーベルマン、スタンダードプードル
などなど。若くて原因も思い当たらない小型犬のワグ。でも、意外と骨格的にはなりやすい犬種かも・・・胸が大きい、ウエストのくびれ。
なんて、今さらそんなこと考えても仕方ない。今はワグが生死を彷徨ってるってことに変わりはないんだし。
20:20頃、手術終了。先生は「一応成功しました。これで最初のヤマは超えたけど、まだ明日いっぱいが2つ目のヤマですよ。もしこれで助かったとしたら、それは病院に早く連れてきたってことだね。それしか考えられない。家でしばらく様子をみようなんてしてたら、朝までには死んでたよ。」って。泣きそうだった。とりあえず、ひと目ワグの顔を見たいと思って手術室へ。ワグはまだ麻酔から覚めず、だら~んと横たわってた。縫われた傷口はかなり大きい。太い糸で縫い合わされた傷口は、目をそらしたくなるものだった。
本当に助かるの?ってすごく心配になったよ。でもあとは祈るしかない。私達は帰宅した。
翌日、私は仕事へ。旦那はまだ仕事納めではなかったけど、その日から年末年始の休暇をとることができたから、ワグの様子を見に行ってもらえる。忙しい時期に急に仕事を休むわけにもいかない私は、気持ちが真っ暗なままとりあえず仕事へ。
休憩中に旦那に電話やメールで様子を確かめる。血液検査の結果は「悪くない」そうだけど、やっぱり心配。ヤマと言われた今日1日、無事に乗り切って欲しいってことだけ考えてた。
ワグの様子を見に行った旦那によると、点滴され、きっと傷口の痛みもつらいだろうに、旦那に気づくと這って前に進んできたみたい。檻ごしに鼻先を突き出してシッポだけはいつものように高速運転。頑張れ~ワグ!
入院3日目。私も休みだったけど、日曜日の為面会不可。私は手術以来会ってない。病院からの連絡がないってことは、無事なんだな。
入院4日目。私は仕事へ。祝日の為、今日も面会不可。
入院5日目。私は仕事。仕事の後、時間ギリギリで面会に行けた。やっぱり点滴生活。檻の前まで行くと「ここから出して欲しい」って悲痛な泣き声が・・・私が泣きたくなったよ。他にも具合の悪いワンコ&ニャンコがいて、みんな一斉に鳴くからあまり長くいられない。ほんの20~30秒ほどワグの顔を見たら帰る。長くいても、出してもらえないワグが可哀相なだけだと思ったし。少しは良くなってる気がするけど、まだまだ点滴生活。ペースト状の餌を口にできるのは、30日頃とのこと。
入院6日目。私はようやく仕事納め。もちろん面会に。病院のお正月休みに合わせて、遅くとも29日には退院させたいとの事。一応安定しているものの、手術後初の餌を食べて、胃と排泄の様子を確認しないとまだ何とも言えないとのこと。
そうやって毎日が過ぎ、やっとワグの退院の日が!入院から9日目、29日の昼のことだった。迎えに行って、初めて抱っこしたワグは、私にすがるように抱きついてきた。シッポは勿論高速運転で。抱っこがあんまり好きじゃないワグが、しっかりと抱きついてくるって今までになかった。ワグ、痛くて寒くて怖かったんだね。あ~やっと連れて帰れる。餌・飲み薬・塗り薬のやり方などの説明を受け、費用を支払い、車へ。もう帰れることが分かったのか、体調の悪さはどこへやら、いつものドライブのように窓の外を気にして動く動く。勿論今日は窓開けませんよ!安静安静・・・
家に着くと、まず体を拭いて、水のいらないシャンプーを。(この日の為に買っておいた)いや~病院のにおいがしみついてスゴイ。ワグ、家に帰るとホント嬉しそうな表情。体を拭いてもらってる間、ワグはものすごい笑顔を見せてくれてたよ。
抜糸までの間は、傷口を守るために24時間服を着せた。寝ている間も傷口が痛くないようにフカフカのクッションも買っておいた。至れり尽くせりのワグ。(後にワガママが直らずちょっと苦労したけど)落ち着くと、やっぱりいつもの調子ではないワグ。ゆっくり休んでね。
膝の上で寝るってほとんどないワグだけど、さすがに安心してるのかな。傷口が痛々しいね。
お腹を切ったおかげで、チャームポイントの「デベソ」がなくなっちゃった。ちょっと残念?名前を「デーベッソ」にしなくてよかった・・・
詳しくは、
ワグという名前を見てね。
1/4と1/10の2回に分けて抜糸も済み、ようやく安心。
胃捻転になっちゃったことはとても不運だけど、年末年始の休暇で一緒にいてあげられた事はラッキーだった。
ところで、手術の為にお腹周りの毛を片側だけ切られたワグ。ノーフォークテリアのスタイルをご存じな方ならお分かりですよね。とてもそのまま外へは行けない格好。改めてトリミングに。(胃捻転になったのは、前回のプラッキングの3日後でした。悲しい。)もう全体を短くしないとどうにもバランスがとれないってことで、真冬にツルンとベリーショートにされたワグ。
その後、胃捻転になった原因を自分たちなりに突き止めた。それはワグの「がっつき」に原因が・・・絶対これに違いない!回復から2ヶ月程して、大好きなガムにむしゃぶりつくワグ。気づいたら、少し柔らかくなったガムを丸飲みした・・・すると、また同じ症状が・・・キャー!!!から嘔吐、背中丸めてウロウロ。出ないのにトイレで足上げたり、踏ん張ったり・・・私は真っ青に。と、ゲロッ!夜の餌と一緒にガムを吐き出した。あ~良かったよ~絶対また胃捻転だって思った。
それ以来もうガムは与えてません!ビスケットも小さいものだけ。餌はスプーンで少しずつお皿に入れる。という毎日。ワグはきっと、あの日おやつを丸飲みしたんだね。私達が防げるものだったんだよね。ホントにごめんね。
元気になったワグ。こんな顔で遊べるようになってよかったね。
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