若生りえ Jazz Songs & Diary

ジャズ歌手の若生りえがジャズスタンダードソングの歌詞やエピソードについて語る。
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映像の浮かぶ歌

2008年10月30日 | ジャンルを越えて ~音楽大好き!!~
上野発の夜行列車降りたときから~

この出だしだけで、もう『津軽海峡・冬景色』だなって思いますよね?
それにこの曲を聴くと、その歌の映像が次の歌詞とともに浮かんできます。
なんというか、自分の中で眠っている日本人のDNAを呼び起こさせられる・・・、
そんな気がします。

ところで、世の中にはいろんな歌がありますが、この曲のように、
これを聴いていると、なぜか映像が一緒に浮かんでくるんだよなぁ~、
っていう歌ってありませんか?

ジャズでも語呂合わせ的にシャレで作られたような歌詞もありますが、
一方で、いいイメージの映像が浮かんできて、私の場合はそれを
一生歌っていきたい、と思うような曲に出会うことがあります。
その一つが『On the sunny side of the street』です。

「明るい街角で」とか「陽のあたる通りで」なんて訳されることが
多いですが、歌詞を追っていくと「表、裏」の通りのことではなく、
陽がさんさんとあたっている道や通りをイメージしているようです。

『コートをつかんで、帽子をかぶって、悩み事はとりあえず
敷居のところに置いておいて、陽のあたる通りを目指して
歩き出すんだ!ほら、聞こえるだろう?パタパタという音が。
それは君の幸せの足音なんだ!さぁ、陽のあたる通りに向かって
歩き出そう!今まで暗いかげった道を、たくさんの心配事を抱えて、
いかにも不幸でございます、って顔して歩いていたよ。でも
もう怖くなんかない!生まれ変わるんだ!
もし1セントも持っていなくたって気分はロックフェラーさ!
だって陽のあたる通りを歩けば、足元には
輝く金のホコリが舞っているからさ!』

という感じで、私は歌っています。

実はこの曲にはヴァース(歌前の語り)があり、それを読むと、
運命の人との出会いで人生が開けたことを歌っているのか、
と分かりますが、もうひとつ、どうやらこの曲の誕生には
時代背景も影響していたようです。

この曲が出来た前年の1929年には、例の世界恐慌が起きていて、
世界中で不安を抱えていた、暗い時期だったようです。

今も、日本や世界で、金融危機だとか株価暴落とか、毎日の
ニュースも目や耳をふさぎたくなるようなことばかりですが、
下を向いて歩きそうなときでも、この曲を思い出して、
日焼け止めをたくさん塗って(笑)なるべく明るい、
陽のあたるところを歩いていきたいと思います

リエマニアさん、いつもありがとうございます
私のハーブティーを飲んでいただきたいところですが(笑)
その代わりに、いい歌をたくさんお届けできたらと思います!
ぜひまたいらしてくださいね
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1 コメント

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映像の浮かぶ歌 (猫達磨)
2008-10-30 14:20:02
私の場合、耳にすると映像が浮かぶ歌はほとんどが学生時代までに出会った曲ばかりでした。イマジネーションの強烈さ・柔軟さの違いでしょうね。
でも、ここのところメロディーラインでりえさんのトークと生の歌声を聴きながら、鷹の背中に乗ってみたり国道をすっ飛ばしたりもしています。
・・・ちょっと若返ったのかしら?
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